ワタクシ。
十代の頃から密かに満喫していた
ひとり遊びがあるの。
ていうか、
多分恐らく大部分の女子だったら
嗜みとしてしたことあるかと思うんだけど。
そういえば聞いたことないから、
そこらは謎なんだけど。どうかな。
とにかく。
その遊びには、
妄想と乙女な心と冴えわたる選曲が必要。
そう。
情緒的な歌詞ワードを聴きながら、
その世界観に思いっきり浸り、
夜な夜な(この遊びは就寝前がベター)
心を切なく胸いっぱいにして、
心臓をこうギューってする遊び。
題して、
乙女ごっこ、ね。
分かるかなー。分かって欲しいなぁ。
この遊びが、情操教育っていうか
私の感性を豊かにしていったといっても
過言じゃないわね。(真顔)
恥ずかしながら、
〜30代とかにその遊びはピークを迎えたわ。
なんせ、その頃には
自身の経験値が加算されているからね。
心臓ギューってなるのは容易っていうか
日常茶飯事というか夜な夜な茶飯事ね。
もうね、それに酔ってるというかね。笑
むしろ、そのために生きているというかね笑
まあイタい奴って言われればそれまで
なんだけど、共感っていうのかしら、
代弁っていうのかしら、そういうこと
を欲してた時代だったわね。(遠目)
西野カナが会いたくて震えるって言ったらね
分かるわー、辛いよね、震えるよねぇ
てなるし、
宇多田ヒカルがね、最後のキスはタバコの
フレイバーがしたって言ったらね
分かるわー、辛いよね切ないよね苦いね
てなった。
主にベッドの中で。
でもね。ここ最近。
っていうか、ここ数年。
そんな遊びを全くしてなかったのよ。
落ち着いたっていえばそうだし、
YouTubeというコンテンツを
夜な夜な徘徊するという遊びを
新たに見出したからといえばそうなんです。
でもね、最近。
BTS(もう彼らはワールドワイド的に
そう呼ばれるべき)が新曲を出したの。
日本語の。それも情緒的なワード製造機
であるback numberとのコラボ曲。
早速聴いてみたら、
嬉々として聴いてみたら、
早速の素敵ワード、よ。
淡々と降り積もった記憶の中で
君だけを拾い集めて繋げて
と奏でるわけよ。
忘れられない「君」を切々と
思い続けるバラードよ。素敵じゃない。
私は思ったね。
これは久しぶりにあの遊びをしたいわと。
この私だって忘れられない、「君」
の存在は居るわ!素質は充分よ!と
意気込んだよね。鼻息荒く。
就寝前のお遊びの準備。イヤホンを耳に装着。
仰向けで寝て、掛け布団を引っかぶって、
瞳をとじて、音楽に身を委ねる。
でもね。
全く。
心がギューとしないの。
なんなら、
忘れられないハズの私の「君」
に関しても、うすらぼんやりなの。
私、焦ったよね。
私の大切なハズの「君」は、
確かに存在していて、素敵な思い出と
切ない思い出を共有したハズなのに
それを鮮明に思い出せないの。
てか、ギューと心がならないの。
乙女ごっこ、出来ないの。
私、思ったよね。
ついにきたかーって。
いらっしゃい、中年期って。
大人の階段登っちゃって、
次のステージきちゃったなーって。
思い出は前のステージに
よっこらせと置いてきちゃたの?
って。
いやあ、考え深いよね。
それと、ちょっと淋しいよね。
知らない間にうっかり
次のステージきちゃったわって。
んで、
その新曲を5回くらい聞いた後に
思い出したの。
(注/曲は最高なんです。)
あゝ、「君」の誕生日、
もう過ぎてるじゃん。って。
私、なんか悲しくなっちゃってさ。
それと申し訳なくなっちゃってさ。
まあ、申し訳なくなったところで、
別に「君」にはなんの弊害もないんだけどさ。
誕生日、おめでとうでした。
そう思いながら、もう
眠りにつくことにしました。
それではお聴き下さい。
BTS - Film out
追伸。
ああでもない、こうでもないと
「君」のことを必死で考えたせいか
夢の中に久しぶりに「君」が出てきました。
私の中の「君」の記憶は穏やかになって
いるけど、間違いなく「君」がいたから
今の私がいます。ありがとう。
いつまでもお元気で。
もしくは現在のご自身がとても満たされていると言うことでもあるのかもしれないわね
「君」の誕生日を思い出すうちは
まだ拾い集めて繋げられそうな気がするわ
なぁんてもう根っこからおじさんになろうとしている私が言うことじゃないわね