車の中で一服タイム。
場所は大型施設(注.島内比)駐車場の端。
そこには私の車と、
どでかいレンタカーのパリピ集団と
軽自動車レンタカー清楚系ガールズ2人組
の三台ほどが止まっていた。
言わずもがな私以外の2組は観光客。
バカ笑いしているイカついパリピ集団と
涼しげなワンピースの白肌ガールズ。
本日は快晴。
海の色も申し分なく真っ青で、
お天道様はギンギラギンだ。
是非この島で素敵な思い出を作り、
ついでにお金も惜しみなく使い
この島に潤いをもたらしていただきたい。
私はそんなことを思いながら、
アイスコーヒーに手を伸ばした。
その時、
清楚ガールズの1人が
車から降りて来た。
私は何気なくその動作を眺めていた。
そうしたらだ。
こともあろうに、
清楚青ワンピースガールは
多少遠慮がちではあったが、
車内ゴミが入っているであろう
ビニール袋を金網にくくり付けたのだ!
もう1人の白ワンピースガールは
それを笑いながら見ている。
不法投棄である。
エチケット違反である。
てめぇ、やりやがったな!
私は眉をひそめた。
お前たちの上にだけ
大雨が降り注いでしまえ!
そのワンピースびしょびしょに
なってしまえ!
それか、
この南の島の強烈な紫外線に負けて
その白肌、真っ赤になってひりひり
になってシミだらけになってしまえ!
現地人の私は、そう憤怒した。
そうして、そのゴミを回収しようと
ドアに手をかけようとしたとき、
また事態が変わった。
その由々しき一連の行動を
同じく眺めていたのだろう
イカついパリピ集団の1人が、
タバコを咥えながら、
ツカツカと歩み寄り、
その不法投棄を回収したのだ。
彼は、
それを自らのゴミ袋(であろう)
に突っ込んでみせた。そうして
何事もなく集団の中に加わって
また一服を続けた。
不法投棄ガールズの2人は
慌てて、車を発進させた。
不法投棄ガールズの車に
憤慨の一瞥をくれたあと、
その流れで、
同じくそれを見ていたであろう
回収してくれた、
タバコ加えたパリピ男と
私は目が合ってしまった。
私は思わず、一礼した。
彼は、ニヤリと笑い、
タバコを加えた手を軽く挙げた。
かっこ良!!
私も笑ってしまった。
さてと。
私も車を発進させた。
彼らの観光が
最高に楽しい日々でありますように。