明治の初めから、戦前頃(1945)まで、日本から輸出品の30%は、生糸(絹糸)だった。
富岡市の周辺で、繭を作って、富岡で糸にして、高崎で染めて、高崎線で横浜に運んで輸出した。
一方、両毛線で運ばれた糸は、伊勢崎、桐生、足利で織物になった。
枯野の旅 若山牧水 水上紀行
乾きたる
落葉のなかに栗の實を
濕りたる
朽葉がしたに橡の實を
とりどりに
拾ふともなく拾ひもちて
今日の山路を越えて來ぬ
長かりしけふの山路
樂しかりしけふの山路
殘りたる紅葉は照りて
餌に餓うる鷹もぞ啼きし
上野の草津の湯より
澤渡の湯に越ゆる路
名も寂し暮坂峠
草津温泉から沢渡温泉までの間に暮坂峠はあります。
