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コヘレトの言葉

2020-12-31 07:30:00 | 日記

コヘレトの言葉 危機と苦難の時代を経て書かれた。と伝わる。
39巻に及ぶ旧約聖書の分量1%足らず。
エルサレムで、キリストが生まれる前の紀元前4世紀頃書かれたと伝わる。

コヘレトは云う
空の空
空の空
一切は空である。

太陽の下
なされるあらゆる労苦は、
人に何の益をもたらすのか

一代が過ぎ
また一代が興る
地はとこしえに変わらない。

日は昇り 日は沈む
元の所へ急ぎゆき 再び昇る
南へ向かい 北を巡り
巡り巡って風は吹く
風邪は巡り続けて また帰りゆく
すべての川は海に注ぐが
海は満ちることがない
どの川もゆくべき所へ向かい
絶えることなく流れゆく

すべてのことが人を疲れさせる
語り尽くすことができず
目は見ても飽き足らず
耳は聞いても満たされない

すでにあったことは
これからもあり
すでに行われたことは
これからも行われる
太陽の下
新しいことは何一つない   1章

地上に起こる空なることがある
悪しきものにふさわしい報いを
正しきものが受け
正しきものにふさわしい報いを
悪しきものが受ける
私は これも空であると言おう  8章

私は心の中で言った
『さあ 喜びでお前を試そう
幸せを味わうがよい』
しかしこれもまた空であった。

空である短い人生の日々に
人にとって何が幸せかを
誰が知る知るのだろう
人はその人生を
影のように過ごす
その後何が起こるかを
太陽の下
誰も人に告げることができない

私は 太陽の下で行われる
あらゆる業を見たが
やはり すべては空であり
風を追うようなことであった
曲がったものは
まっすぐにならず
失われたものは数えられない

あらゆる民に果てはない
彼らの前にいた者はすべて
後の時代の人々に喜ばれない
これもまた空であり
風を追うようなことである

母の胎から出て来たように
人は裸で帰って行く
彼が労苦しても
その手に携えて行くものは
何もない
これもまた痛ましい不幸である

人は来たときと同じように
去って行くしかない
人には何の益があるのか
それは風を追って
労苦するようなものである

私は人生をいとう
太陽の下で行われる業は
私にとって実につらい
すべては空であり
風を追うようなことだ

太陽の下でなされる
すべての労苦と心労が
その人にとって
何になるというのか
彼の一生は痛み
その務めは悩みである
夜も心は休まることがない
これもまた空である

食べて飲み 労苦の内に
幸せを見いだす
これ以外に人に幸せは無い
それもまた
神の手から与えられる
ものと分かった

私は再び太陽の下
空である様を目にした
一人の男がいた
孤独で 息子も兄弟もいない
彼の労苦に果てはなく
彼の目は富に満足しない

『誰のために私は労苦し
私自身の幸せを失わなければ
ならないのか』
これもまた空であり
つらい務めである

一人より二人の方が幸せだ
共に労苦すれば
彼らには幸せな報いがある
たとえ一人が倒れても
もう一人が
その友を起こしてくれる
一人は不幸だ
倒れても起こしてくれる友がいない
また 二人で寝れば暖かいが
一人ではどうして暖まれよう
たとえ一人が襲われても
二人でこれに立ち向かう
三つ編みの糸は
たやすくは切れない

貧しくても知恵ある
少年の方が
もはや忠告を聞き入れない
老いた愚かな王よりまさる

静けさの中で聞かれる
知恵ある者の言葉は
愚かな者たちの支配者が
叫ぶ声にまさる
知恵は武器にまさる
一つの過ちは
幸せをことごとく損なう

確かに すべて生きる者として
選ばれていれば
誰にも希望がある

生きている犬の方が
死んだ獅子より幸せである。

生きている者は
死ぬことを知っている
けれども 死者は何一つ知らず
もはや報いを受けることもない
彼らにまつわる記憶も失われる
彼らの愛も憎しみも
妬みすらも
すでに消え去っている
太陽の下で行われる
すべてのうちで 彼らには
とこしえに受ける分はない

さあ あなたのパンを
喜んで食べよ
あなたのぶどう酒を心楽しく
飲むがよい

神はあなたの業を
すでに受け入れてくださった
いつでも衣を純白に
頭には香油を絶やさないように

愛する妻と人生を見つめよ
空である人生のすべての日々を
それは 太陽の下
空であるすべての日々に
神があなたに与えたものである
それは 太陽の下でなされる
労苦によって
あなたが人生で受ける分だある


光は快く
太陽を見るのは目に心地よい
人が多くの年月を生きるのなら
これらすべてを喜ぶかよい
しかし 闇の日が多いことも
思い起こすがよい
やって来るものは
すべて空である

若者よ あなたの若さを喜べ
若き日に
あなたの心を楽しませよ
こころに適う道を
あなたの目に映るとおりに歩め

だか これらすべてについて
神があなたを裁かれると
知っておけ

あなたの心から
悩みを取り去り
あなたの体から
痛みを取り除け
若さも青春も空だからである

空である日々に
私はすべてを見た
義のゆえに滅びる
正しき者がおり
悪のゆえに生き長らえる
悪しき者がいる

あなたは義に過ぎてはならない
賢くありすぎてはならない
どうして自ら滅びてよかろう
あなたは悪に過ぎてはならない
愚かであってはならない
あなたの時ではないのに
どうして死んでよかろう

空 人生のはかなさを知る の回より。
NHK こころの時代 で月に一回やっていて、ちょっとハマりました。

人は幸せを見ない   6章6節
いらだちと病と怒りは尽きない   5章16節
死ぬ日は生まれる日にまさる    7章1節

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