野の花

ブログ小説、川柳、ジョウーク等です。

霧の月 140

2016-06-05 10:04:58 | 日記
安西里江があら久しぶりと云い私の手を握り膝に置いた。若子はシートで年配と話しに夢中になっていた。里江に聞いた。浅田さんらと会ったの?と聞くと浅田聡子が高級なすき焼き店で豪華な料理をごちそうになったと言った。瀬川さん、最近の浅田聡子、変よ。あんなに節約型だったのにと言った。浅田聡子に大金持ちの男が出来セレブになったのだろうと言った。あの溢れるような体ならかなりの大金を手に入れるのはかんたんだろうよと言った。瀬川さん、羨ましいのね。私の体ならいつでも……と云い手を握りしめていた。
つづく

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