野の花

ブログ小説、川柳、ジョウーク等です。

春に想う 2

2017-03-21 14:45:13 | 日記
春に想う 2

春三、四月は別れの月でもある。卒業式に入学式、その日を境に本当に別れていくものでもある。嬉しさと悲しさが表裏一体ではないだろうか。
しかし、人と生まれたからには、この別れを何度も乗り越え、また乗り越えていかなければならないと想うのは私だけであろうか。

春に想う 1

2017-03-21 14:44:22 | 日記
春に想う 1

くよくよするな!くよくよする時間があれば体を動かそう。とにかく
手を動かそう。
足を動かそう。
くよくよするな!

都の日暮れ13

2017-03-07 13:11:40 | 日記
倉田洋平は日暮れが近くなると酒が恋しかった。それはわからないでもない。朝早くからかなり熱心に仕事をこなしていた。社長は他の企業の社長との打ち合わせと云いゴルフ場行きを決めていた。兄の洋八は美術関連の本を読んで過ごしていた。ある日母親の倉田道子にホテルのロビーに呼ばれた。母は和服を着て一人だった。洋平、久しぶりだねと笑っていた。六十代の母は元気そうだった。今日は洋平に二つばかり話しが有るのと言った。母と会うのもそう言えば久しぶりだった。珈琲を頼んだ。母は、洋平は何だか忙しそうねと云い顔をじっと見た。話しと云うのはね、洋八に縁談が有るの。お相手は京都の方でね、元、華族の方で野河原さんと云うの。お母さんは京都にお茶やお花や日本舞踊などでよく京都に行くでしょう。お花の先生からのお話しなのと云い洋平を見た。洋平は、それは二人が会ってみて決めることだよ母さん。兄貴に話して良ければ京都でお見合いさせてみる事だね、しかし元、華族の方とねと言って笑っていた。
つづく

都の日暮れ12

2017-03-07 13:10:57 | 日記
和風専門のスーパー開店準備は急ピッチで進められた。倉田グリーンスーパーの名前で三店舗同時に開店した。和風専門であるだけに横文字的な食品は一切置かなかった。できる限りの種類のおにぎり類をおき、価格は普通のコンビニストアーの半額にした。静岡産のお茶を大量に仕入れお茶類を仕入れ価格寸前で販売した。うどんやそば、どんぶりものも普通のスーパーの半額にした。洋平はこの和風専門スーパーは赤字でなければ良いとして人件費ともあわせて経営面ではそれぼどではなかったが次第に人気を呼んだ。店内に女性店員を配置し高齢者の買い物の手伝いをさせている。また出入り口で高齢者には無料で静岡産のお茶類を袋詰めで無料で配った。また高齢者には日によっては和菓子を半額以下にした。洋平にとって売上が上がればかならず黒字になるとの信念があった。洋平は一年後の売上額が楽しみであった。洋平は永田人事部長を呼び三店舗の和風専門スーパーの店長の待遇を特別に取り計らわせてもいた。 つづく