マローンシリーズの中で、覚えていた場面が一つ。ヘレンが車を運転していて、高速で走りながらギアをバックへ入れる描写があったような。どの作品だったかな?と思いながら読んできたが、「幸運な死体」だった。暗黒街の顔役のビル・マッケオンに銃で脅され、逃走の運転手役、彼はヘレンが運転上手なのを知っていたみたい。運転しながら、どうやって脱出しようか、ヘレンの頭はフル回転。後ろにパトカーや救助の車が現れたのを見て取り、ビルは一人逃亡しようと、ヘレンに「スピードを落として、おまえは飛び降りろ。運転はおれがする」 すかさず、ヘレンはスピードを落とさず車を急停車させ飛び降り、安全な場所めがけて走り出す。ビルは車を発車させようとしているらしい。が、諦め、車を捨てて走り出す。銃撃戦がありビルは倒れる。
あとで、ジェイクに「どうやって車を使えないようにしたんだ?」と聞かれ、「簡単よ。スピードを出してる時にバックに入れて、ギアの歯を欠いちゃったのよ」と答えるんだった。こんなヘレンが大好きだ。昭和57年発行だから38年前読んだのか?他は殆ど忘れていた。これだけ、おかしい、何故だろう?
小泉さんの訳は、「ジェイク」を「ジェーク」となっていて、最後まで気になった。「わが王国は」で訳が中村能三さん、やっと、「ジェイク」に戻った。
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