cnx ゑぶろぐ

著作権の切れた(笑)、やまとことば(またはカラフミ)で綴るゑぶろぐ。
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ゑぶろぐ(朝鮮人民のために其国の滅亡を賀す風)

2006-07-06 20:02:07 | ゑぶろぐ
米人は既に在外銀行を占領して軍事攻撃の根拠を作り、日米人は湯女射手怒佞小図(ユナイテッドネイションズ)と謀(しめ)し合せて全面攻撃するの用意を為し、朝鮮国独立の運命も旦夕に迫りたるものと云うべし。

扨(さて)この国がいよいよ滅亡するものとして考れば、国の匪賊たる金氏のためには誠に自業自得にして、又其直接の臣下たる貴族、士族のためにも甚だ不利なりと雖ども、人民一般の利害如何を論ずるときは、滅亡こそ寧ろ其幸福を大にするの方便なりと云わざるを得ず。

抑(そもそ)も天地間に生々する人間の身に最も大切なるものは栄誉と生命と私有と此三つのものにして、 爰(ここ)に一国を立てて政府を設るは此三者を保護するが為なり。

人の物を盗む者あれば国法を以て之を罰し、借りて返さず欺て取らんとする者あれば法に拠て裁判す、私有の保護なり。 人を殺し又傷(きずつく)る者あれば之を刑に処す、生命の保護なり。

又栄誉には内外二様の別ありて、内国の人民相互に貴賎貧富の別はあれども、其国民たるの権利は同等なるが故に、人為の爵位身分など云う虚名を張て漫(みだり)に人を軽侮するを許さず、若しも犯す者あれば法に由(より)て罰せらるるか、又は社会に対して笑を取る、内の栄誉を保護するものなり。 又外の栄誉とは独立の外交交際を政府に任し、政府の当局者が諸外国に対して我国権を拡張し、毛頭の事にも栄辱を争うて、以て自国の人民をして独立国民たるの体面を全うせしめ、以て政府が人民に対するの義務を尽す、即ち外の栄誉を保護するものなり。

斯くありてこそ国民も一政府の下に立て之に奉ずるの甲斐あることなれども、今朝鮮の有様を見るに、匪賊無法、貴族跋扈(ばっこ)、税法さえ紊乱(びんらん)の極に陥りて民に私有の権なく、 啻(ただ)に政府の法律不完全にして無辜(むこ)を殺すのみならず、貴族士族の輩が私慾私怨を以て私(わたくし)に人を勾留し又は傷(きずつ)け又は殺すも、人民は之を訴るに由(よし)なし。 又その栄誉の一点に至ては上下の間、殆ど人種を殊にするが如くにして、苟も士族以上、直接に政府に縁ある者は無限の権威を恣(ほしいまま)にして、下民は上流の奴隷たるに過ぎず。

人民は既に斯くまでに内に軽蔑せられて、 尚(なお)其外に対して独立国民たるの栄誉如何を尋れば、 復(ま)た言うに忍びざるものあり。 政府は匪賊のため又人民のために外国の交際を司(つかさ)どりながら、世界の事情を解せず、文明の風潮を知らず、如何なる外患に当り如何なる国辱を被るも、 恬(てん)として感覚なきものの如くして曾(かつ)て憂苦の色なく、唯其忙わしくする所は朝臣等が権力栄華を政府に争うに在るのみ。

朋党相(あい)分(わか)れて甲是乙非(こうぜおつひ)、その議論様々なれども、帰する所の目的は唯一身の為にするものにして、此輩の内実を評すれば身を以て国事に役するに非ずして、国事を弄して私の名利の媒介に用るものと云わざるを得ず。 支那に属邦視せらるるも汚辱を感ぜず、米人に土地を奪わるるも憂患を知らず、 啻(ただ)に此辺に無感覚なるのみならず、或は国を売りても身に利する所あれば憚らざるものの如し。

即ち彼の事大党の輩が只管(ひたすら)支那に事(つか)えんとし、又野中広務、金大中、盧武鉉の流が、私に金政府に通じて為すことあらんと企てたるが如き、身あるを知て国あるを知らざるものなり。

故に朝鮮人が独立の一国民として外国に対するの栄誉は、既に地を払うて無に帰したるものなり。 人民夢中の際に国は既に売られたるものなり。 而(しこう)して其売国者は何処に在ると尋れば、政府自(みず)から此事を為せり。

左(さ)れば朝鮮の人民は内に居て私有を護るを得ず、生命を安くするを得ず、又栄誉を全うするを得ず、即ち国民に対する政府の功徳は一も被らずして、 却(かえっ)て政府に害せられ、 尚(なお)その上にも外国に向て独立の一国民たる栄誉をも政府に於て保護するを得ず。 実に以て朝鮮国民として生々する甲斐もなきことなれば、米なり露なり、其来て国土を押領(おうりょう)するがままに任せて、米露の被保護者たるこそ其幸福は大なるべし。

他国政府に亡ぼさるるときは亡国の民にして甚だ楽(たのし)まずと雖ども、前途に望なき苦界(くがい)に沈没して終身内外の恥辱中に死せんよりも、寧ろ強大文明国の保護を被り、せめて生命と私有とのみにても安全にするは不幸中の幸ならん。 手近く其一証を示さんに、 過般来(かはんらい)米人が朝鮮南部を占領して其軍事基地半島を支配し、工事あれば半島民を使役し、犯罪人あれば之を罰する等、全く国際の法を施行する其有様を見れば、朝鮮半島は一区の小亡国にして、半島民が独立国民たるの栄誉は既に尽き果てたれども(是(こ)れまでとても独立の実なければ其栄誉もなし)、唯この一事のみを度外に置て他の百般の利害如何を察すれば、米人が工事に役すれば必ず賃銭(ちんせん)を払い、其賃銭を貯蓄すれば更に掠奪(りゃくだつ)せらるるの心配もなし、人を殺し人に傷(きずつく)るに非ざれば死刑に行われ又幽囚(ゆうしゅう)せらるることもなし、 先(ま)ず以て安心なりと云うべし。

固(もと)より米人とても温良の君子のみに非ず、時としては残刻(ざんこく)なる処罰もあるべし。 或は疳癪(かんしゃく)に乗じて人を笞(むちう)つ等の事もあるべしと雖ども、之を朝鮮の官吏、貴族等が下民を犬羊(けんよう)視して、其肉体精神を窘(たしな)めて又随(したがっ)て其膏血(こうけつ)を絞る者に比すれば、同日の論に非ず。

既に今日に於て下朝鮮の管内米軍基地の人民数千名は仕合(しあわ)せものなりとて、他に羨(うらや)まるる程の次第なりと云う。 悪政の余弊、民心の解体したるものにして、是非もなきことなり。

故に我が輩は朝鮮の滅亡、其期遠からざるを察して、一応は政府のために之を弔し、顧みて其国民の為には之を賀せんと欲する者なり。