東京都 脳腫瘍・頭痛・偏頭痛・腰痛・下肢痛・神経ブロックのペインクリニックの山本クリニック 世田谷 

このブログでは山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板から御参考になる過去の御相談と御回答を掲載致します。

頸こりと肩こりとぴくつき 

2006年03月19日 16時04分32秒 | Weblog
山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板




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御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。
典型的な
「「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」「緊張型めまい感」(あだ名です)>「「緊張型ぴくつき(あだ名です)」
をお持ちであり。

合わせて「知覚異常性大腿神経神経痛」(本当は神経痛ではないのですが)」をお持ちです。
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」よ
「知覚異常性大腿神経神経痛」(本当は神経痛ではないのですが)は
「延長線上あるいは同一線上にある病態」です。

下記に順を追って御回答致します。
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#1
##1
「はじめまして31歳女性です。
一ヶ月半位前から左足のふくらはぎの痛みと違和感があり
親指付け根が押すとジーンとします。
子供の運動会で体を使った為かなと気にしてませんでしたが
一ヶ月前から左足(足裏、すね、ふくらはぎ、大腿、おしり)が
ぴくつきだし暫くしたら体のあちこちがぴくつきだしました。
しかし他の部位は次第におさまり時々口元や目の下がぴくつく
程度で左足のほうが気になります。

うちの父がALSで呼吸器をつけるまでは在宅介護をして状態を
見てきたので心配になり父の主治医でもある
大学病院神経内科の助教授に診てもらい
腱反射などみてもらい異常もなければ遺伝
(祖父母兄弟にいないので孤発性と言われました)も考えられないし
ぴくつきも問題ないALSではないから安心しなさいと言われ
デパスを処方して下さいましたが
二週間飲んでも気になり再度受診し腱反射をしても異常ないから
心療内科をすすめられました。
筋電図はとらなくても?と聞きましたが痛いだけであなたには
何もでないよと言われました。

ぴくつきは一瞬で終わるものと暫くぴくつくものといろいろです。
子供を抱っこしたりで右側肩胛骨下のこりや肩も痛んだりだるかったりで
整形外科で首と肩レントゲンで胸郭出口症候群と診断され
メチコバールを処方されました。
左の側頭部が痛くなったり二年前には回転性の目眩がひどく
脳神経外科でCTを撮りましたが異常はなく内耳性のメニエールだろうと
言われました。

その後ひどい目眩はおさまりましたが、
たまに下をむいたりした時にふらっとする事や天気の悪くなる前に
左後頭部が痛んだりします。
しかしこの左足の臀部から足先までの痛みやつっぱりとぴくつきが
緊張型頭痛の病体にあてはまるものなのか教えて頂ければ幸いです。

私は幼少からのひどいO脚で座骨神経痛でもあるのかなと思ったり
それなら整骨院かなといろいろ考えてしまい
育児にも集中できずまいってます。」
との事です。




#2
##1
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

##2
熟読ささせて頂き
典型的な「「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
「知覚異常性大腿神経神経痛」(本当は神経痛ではないのですが)
「meralgia paraesthetica(メラルギア・パレステチカ)」
「Roth-Bernhartd症候群:ロス・ベルンハルト症候群」で御座います。

##3
「知覚異常性大腿神経神経痛」(本当は神経痛ではないのですが)は
L2~L3の腰椎神経の「機能性末梢神経障害」ですが。

##4
##2+##3ともに
正診断率の大変低い「頭痛系の「病態」」でございます。

##5
そして「ぴくつき」は
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」に
伴う「「緊張型ぴくつき(あだ名です)」で御座います。
「緊張型めまい感」(あだ名です)もお持ちの様です。




#3
##1
もうお読みになられているかもしれませんが。
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
の特徴につき「補足1」に。
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
の「症状・症候」発生の時間依存性につき「補足2」に。
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
の「緊張型めまい」(あだ名です)につき「補足3」に。
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
の「「緊張型ぴくつき(あだ名です)」につき「補足4」に。
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
の患者さんの「思考過程」につき「補足5」に。

御記載致します。御参考になれば何よりです。





#4結論:
##1
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

##2
「家族性筋萎縮性側索硬化症:
familiar amyotrophic lateral sclerosis:FALS」
と推測しうる「症状・症候」は見当たりません。
また
「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」と思われる「症状・症候」は
見出せません。

##3
「ぴくつき」は
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」に
伴う
「「緊張型ぴくつき(あだ名です)」です。

##4
但し
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」+
「知覚異常性大腿神経神経痛」(本当は神経痛ではないのですが)
はいずれも相互に
「延長線上あるいは同一線上にある病態」で御座います。

##5
山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/index.html
「知覚異常性大腿神経神経痛」(本当は神経痛ではないのですが)

「過去の御相談と御回答」
「太股外側と腰がヒリヒリ痛みます [2] [2005年11月 2日 14時56分 0秒]」
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/537768003604473.html
を御参照下さい。
コピー致します=>「ごらんください」

##6
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」+
「知覚異常性大腿神経神経痛」(本当は神経痛ではないのですが)
です。

##7
しっかり治されるためには「機能性末梢神経障害」にお強い
「脳神経外科専門医先生」或は「ペインクリニック専門医先生」を
御受診されるのが宜しいと考えます。

##8
但し「脳神経外科専門医先生」或は「ペインクリニック専門医先生」でも
「機能性末梢神経障害疼痛」に苦手な先生もいらっしゃいます。
このことは何卒に御銘記下さいませ。

##9
「知覚異常性大腿神経神経痛」(本当は神経痛ではないのですが)は
正診断率の大変低い「頭痛系の「病態」」であるうえに
苦手な先生が多いものです。
因みに
当院に西表島から・その他九州方面から多数の患者さんが
御通院されています。

##10
一刻も早く御相談者の「症状・症候」が寛解される日の来られる事を・
一刻も早いご回復を心より御祈り申し上げます。

##11
何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。




取り急ぎのお返事ゆえ不適切な表現や間違いや、
誤りもあろうかと存じますがご了解、お許しください。





山本クリニック 山本博昭
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