東京都 脳腫瘍・頭痛・偏頭痛・腰痛・下肢痛・神経ブロックのペインクリニックの山本クリニック 世田谷 

このブログでは山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板から御参考になる過去の御相談と御回答を掲載致します。

左の肩、首と頭の境辺りが凝って痛むと顎も違和感 

2006年03月30日 15時37分13秒 | Weblog
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御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

御相談者の御相談内容要旨御記載からは
典型的な
「「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
である。
「緊張型喉化け(あだ名です)」「胃ばけ(あだ名です)」を御持ちであり。

また
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
特有の「背中バリバリ症候群」(あだ名です)
「肩・背中にわたり激痛・鈍痛の塊と思えるような痛み」
の「前への押し寄せの「症状・症候」」もお持ちの様です。

典型的な
「「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
の「症状・症候」です。

「頭痛系の「病態」」ですが「肩こり・頸こり・背中こり」」でくる・
「仮性眩暈(ふわふわ感)症候群」でくる・という特徴がある。

実際に現実的には正診断率の大変低い
「疼痛系の「症状・症候」」でございます。

治療法ですが筋肉を柔らかくする
即効性・持続性のお薬を内服、外用薬も用いて
場合により神経ブロックを施行いたします。
(「神経ブロック」といっても
「星状神経節ブロック(SGB)」は全く「効果」がありません)

下記に順を追って御回答致します。
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#1
##1
「はじめまして。
35歳主婦、3歳と6歳の子供がいます。



帝王切開で出産しています。
1年前に下の前歯1本をインプラント治療しました。

1年前に喉の違和感、胃の不快、めまい、肩こり、頭痛、動悸があり、
胃カメラ、腹部エコー、胸部レントゲン、心電図、心エコー、
血液検査をしましたが心室性期外収縮が認められた以外は
なんの異常もありませんでした。

心室性期外収縮も治療の必要はなしとの事でした。

結果、自律神経失調症ではとの事でした。
排卵の時期、生理前後にも不調を伴うので月経前緊張症とも言われました。

身体の不調で精神的にまいっていたので、
セルシン、メイラックス、ミオナール、ロキソニンなどを
処方されましたが逆に眠気が強く
小さい子がいるので生活に支障をきたすため服用を中止しました。

半年前から左肩甲骨の辺りの凝りがひどく、
背中から首に向かって痛みがこみ上げてきたり、
夜中から明け方に痛みが走ることがあります。

二ヶ月前から左肩、左肩甲骨、左あばら骨が痛みだし、
肩、首と頭の境辺りが凝って痛むと
顎の下のリンパ腺がある部分を
指で押さえられているような違和感と痛みが走ります。
左わき腹の不快感もあります。
今現在も続いています。

去年12月に胃カメラ、胸部レントゲン、腹部エコー、
血液検査はしたのですが何の異常もありませんでした。

痛みは全て左側に偏り、
朝起きると左あばら骨から胃のあたりにかけて手で押されているような
不快感があります。
この不快感と喉に走る痛み、全て左に痛みが偏っている事がとても心配です。

心配性ということもあるのですが、
子供が小さいため癌だったら。。。
とついつい考えてしまいます。

この左わき腹の不快感や左顎下の痛みは何なのか。。。
知りたいのですが
病院にいっても
自律神経失調症か月経前緊張症、帝王切開での出産にともなう癒着
と言われ処方される薬はミオナールか胃薬です。

実際、痛みや不快感に悩まされているのに気の持ちよう、
病は気から、神経質になりすぎだといわれます。

お忙しいと思いますが、アドバイスいただけますでしょうか。
よろしくお願いいたします。」
との事です。








#2
##1
御相談者の御相談内容要旨御記載の
「半年前から左肩甲骨の辺りの凝りがひどく、
背中から首に向かって痛みがこみ上げてきたり、
夜中から明け方に痛みが走ることがあります。

二ヶ月前から左肩、左肩甲骨、左あばら骨が痛みだし、
肩、首と頭の境辺りが凝って痛むと・略・」
の「症状・症候」からは。

##2
典型的な
「「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
の「症状・症候」で御座います。

##3
実際に現実的には正診断率の大変低い
「疼痛系の「症状・症候」」でございます。

##4
意味も無く
「疲労ですね」或いは「ストレスですね」等と
医師より図らずともいわれてしまう病態で御座います。

##4
「耳鼻科疾患」「自律神経失調症」「メニエル症候群」
「更年期障害」「頚椎の疾患」「うつ状態・うつ病」・「心療内科の疾患」
「月経前症候群:premenstrual syndrome:PMS」等ととよく間違えられます。

##5
ストレスには弱くなります。
「因果関係」を逆転すればストレスから
「発生」するようにみえるが間違いなのです。

##6
また
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
の患者さんは「収束性のない思考過程」=「逆ピラミッド型でない「思考過程」」
になり問題解決ができずに至る事が多いものです。
=>##7・##8

##7
##6の結果
行き先「困ることがおきる」と不安だから今の内に」
「精一杯心配」して先の苦労を減らそうという「矛盾ブレーキ」を踏まれたり。

##8
「新皮質フリーズ現象(neocortical supression)」
で情緒不安定にもなられていらっしゃいます。






#3
##1
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
の治療法ですが
筋肉を柔らかくする即効性・持続性のお薬を内服、
外用薬も用いて場合により神経ブロックを施行いたします。
(「神経ブロック」といっても
「星状神経節ブロック(SGB)」は全く「効果」がありません)

##2
御相談者に「ミオナール」が御投与されたようですが
「ミオナール」は「効果」はありません。

##3
「身体の不調で精神的にまいっていたので、
セルシン、メイラックス、ミオナール、ロキソニンなどを
処方されました・略・」
との事です。

##4
##3の御処方のなかには
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
の「治療戦略」に有効な薬剤はない。

##5
「1年前に喉の違和感、胃の不快、めまい、肩こり、頭痛、動悸があり、
胃カメラ、腹部エコー、胸部レントゲン、心電図、心エコー、
血液検査をしましたが心室性期外収縮が認められた以外は
なんの異常もありませんでした。」
との事です。

##6
「緊張型」の患者さんの「症状・症候」は
「反復性上気道感染」を伴ったり全身に及ぶので
「頭痛系の「病態」」に「得意な先生」=「上手な先生」でないと
「「検査」=「「異常所見」無し」=
「心療内科専門医先生」
という経路を辿られるかたが多いものです。








#4
##1
「緊張型」は
2月・6-7月、9月・11月に症状が悪化・発症
(feb/june/7fal crisis)することが多いです。

##2
早朝に「症状・症候」が発作的に出現する事も特徴です。

##3
口腔内細菌感染・或いは「上気道感染」
(「咽頭炎」・「喉頭炎」・「副鼻腔炎」など)」
の「反復性上気道感染」を伴うことも特徴です。

##4
「背中バリバリ症候群」(あだ名です)=
「肩・背中にわたり激痛・鈍痛の塊と思えるような痛み」
が基本ですが
「前への押し寄せの「症状・症候」」で「循環器疾患の「胸痛」」と
間違われることもある。

##5
「左のお顔」或いは「左側」に「症状・症候」は
集中する特徴もあります。

##6
実際に現実的には正診断率の大変低い「疼痛系の「症状・症候」」。
しっかり治されるためには「頭痛」「機能性末梢神経障害」にお強い
「脳神経外科専門医先生」「ペインクリニック専門医先生」
を御受診されるのが宜しいと考えます。

##7
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
特徴につき「補足1」に。
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
「症状・症候」発生の時間依存性につき「補足2」に。
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
の患者さんの「喉化け(あだ名です)」について「補足3」に。
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
「胃ばけ(あだ名です)」の「症状・症候」について「補足4」に。
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
の患者さんの「前への押し寄せの「症状・症候」」について「補足5」に。
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
の患者さんの「思考過程」につき「補足6」に。

御記載致します。御参考になれば何よりです。








#5結論:
##1
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

##2
典型的な
「「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
です。

##3
治療法ですが筋肉を柔らかくする即効性・持続性のお薬を内服、
外用薬も用いて場合により神経ブロックを施行いたします。
(「神経ブロック」といっても
「星状神経節ブロック(SGB)」は全く「効果」がありません)

##4
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
の「症状・症候」は。
「緊張型」の「症状・症候」とは
一重に「ただひたすら辛い」「症状・症候」であると御考え下さい。

##5
「緊張型」の「病態」とは両肩に
「外す事の出来ない重たいの重荷を背負ったような状態」とご理解下さい。

##6
しっかり治されるためには「頭痛」「機能性末梢神経障害」にお強い
「脳神経外科専門医先生」「ペインクリニック専門医先生」
を御受診されるのが宜しいと考えます。

##7
但し「脳神経外科専門医先生」或は「ペインクリニック専門医先生」でも
「頭痛」「機能性末梢神経障害」に苦手な先生もいらっいます。
このことは肝に銘じて何卒に御銘記下さいませ。

##8
大学病院の頭痛専門外来の「中枢神経系専門医」でも
「偏頭痛」の患者さんは宜しいのだが「緊張型」の患者さんは
苦手な先生が多いものです。

##9
一刻も早く御相談者の「症状・症候」が寛解される日の来られる事を・
一刻も早いご回復を心より御祈り申し上げます。

##10
何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。





頸こりと肩こりとぴくつき 

2006年03月19日 16時04分32秒 | Weblog
山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板




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御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。
典型的な
「「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」「緊張型めまい感」(あだ名です)>「「緊張型ぴくつき(あだ名です)」
をお持ちであり。

合わせて「知覚異常性大腿神経神経痛」(本当は神経痛ではないのですが)」をお持ちです。
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」よ
「知覚異常性大腿神経神経痛」(本当は神経痛ではないのですが)は
「延長線上あるいは同一線上にある病態」です。

下記に順を追って御回答致します。
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#1
##1
「はじめまして31歳女性です。
一ヶ月半位前から左足のふくらはぎの痛みと違和感があり
親指付け根が押すとジーンとします。
子供の運動会で体を使った為かなと気にしてませんでしたが
一ヶ月前から左足(足裏、すね、ふくらはぎ、大腿、おしり)が
ぴくつきだし暫くしたら体のあちこちがぴくつきだしました。
しかし他の部位は次第におさまり時々口元や目の下がぴくつく
程度で左足のほうが気になります。

うちの父がALSで呼吸器をつけるまでは在宅介護をして状態を
見てきたので心配になり父の主治医でもある
大学病院神経内科の助教授に診てもらい
腱反射などみてもらい異常もなければ遺伝
(祖父母兄弟にいないので孤発性と言われました)も考えられないし
ぴくつきも問題ないALSではないから安心しなさいと言われ
デパスを処方して下さいましたが
二週間飲んでも気になり再度受診し腱反射をしても異常ないから
心療内科をすすめられました。
筋電図はとらなくても?と聞きましたが痛いだけであなたには
何もでないよと言われました。

ぴくつきは一瞬で終わるものと暫くぴくつくものといろいろです。
子供を抱っこしたりで右側肩胛骨下のこりや肩も痛んだりだるかったりで
整形外科で首と肩レントゲンで胸郭出口症候群と診断され
メチコバールを処方されました。
左の側頭部が痛くなったり二年前には回転性の目眩がひどく
脳神経外科でCTを撮りましたが異常はなく内耳性のメニエールだろうと
言われました。

その後ひどい目眩はおさまりましたが、
たまに下をむいたりした時にふらっとする事や天気の悪くなる前に
左後頭部が痛んだりします。
しかしこの左足の臀部から足先までの痛みやつっぱりとぴくつきが
緊張型頭痛の病体にあてはまるものなのか教えて頂ければ幸いです。

私は幼少からのひどいO脚で座骨神経痛でもあるのかなと思ったり
それなら整骨院かなといろいろ考えてしまい
育児にも集中できずまいってます。」
との事です。




#2
##1
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

##2
熟読ささせて頂き
典型的な「「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
「知覚異常性大腿神経神経痛」(本当は神経痛ではないのですが)
「meralgia paraesthetica(メラルギア・パレステチカ)」
「Roth-Bernhartd症候群:ロス・ベルンハルト症候群」で御座います。

##3
「知覚異常性大腿神経神経痛」(本当は神経痛ではないのですが)は
L2~L3の腰椎神経の「機能性末梢神経障害」ですが。

##4
##2+##3ともに
正診断率の大変低い「頭痛系の「病態」」でございます。

##5
そして「ぴくつき」は
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」に
伴う「「緊張型ぴくつき(あだ名です)」で御座います。
「緊張型めまい感」(あだ名です)もお持ちの様です。




#3
##1
もうお読みになられているかもしれませんが。
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
の特徴につき「補足1」に。
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
の「症状・症候」発生の時間依存性につき「補足2」に。
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
の「緊張型めまい」(あだ名です)につき「補足3」に。
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
の「「緊張型ぴくつき(あだ名です)」につき「補足4」に。
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
の患者さんの「思考過程」につき「補足5」に。

御記載致します。御参考になれば何よりです。





#4結論:
##1
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

##2
「家族性筋萎縮性側索硬化症:
familiar amyotrophic lateral sclerosis:FALS」
と推測しうる「症状・症候」は見当たりません。
また
「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」と思われる「症状・症候」は
見出せません。

##3
「ぴくつき」は
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」に
伴う
「「緊張型ぴくつき(あだ名です)」です。

##4
但し
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」+
「知覚異常性大腿神経神経痛」(本当は神経痛ではないのですが)
はいずれも相互に
「延長線上あるいは同一線上にある病態」で御座います。

##5
山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/index.html
「知覚異常性大腿神経神経痛」(本当は神経痛ではないのですが)

「過去の御相談と御回答」
「太股外側と腰がヒリヒリ痛みます [2] [2005年11月 2日 14時56分 0秒]」
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/537768003604473.html
を御参照下さい。
コピー致します=>「ごらんください」

##6
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」+
「知覚異常性大腿神経神経痛」(本当は神経痛ではないのですが)
です。

##7
しっかり治されるためには「機能性末梢神経障害」にお強い
「脳神経外科専門医先生」或は「ペインクリニック専門医先生」を
御受診されるのが宜しいと考えます。

##8
但し「脳神経外科専門医先生」或は「ペインクリニック専門医先生」でも
「機能性末梢神経障害疼痛」に苦手な先生もいらっしゃいます。
このことは何卒に御銘記下さいませ。

##9
「知覚異常性大腿神経神経痛」(本当は神経痛ではないのですが)は
正診断率の大変低い「頭痛系の「病態」」であるうえに
苦手な先生が多いものです。
因みに
当院に西表島から・その他九州方面から多数の患者さんが
御通院されています。

##10
一刻も早く御相談者の「症状・症候」が寛解される日の来られる事を・
一刻も早いご回復を心より御祈り申し上げます。

##11
何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。




取り急ぎのお返事ゆえ不適切な表現や間違いや、
誤りもあろうかと存じますがご了解、お許しください。





山本クリニック 山本博昭
電話03-3300-1126 FAX03-3300-3388
住所 〒157-0062 東京都 世田谷区 南烏山 3-23-1
hiroakiyamamoto@mtg.biglobe.ne.jp
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci



54歳の母親の頚椎の転移性悪性腫瘍 

2006年03月19日 15時59分36秒 | Weblog
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御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

「転移性悪性腫瘍」との事です。

脊髄圧迫の観点からは
緊急にも
「anterior-fusion:前方固定術」或は「後方固定術:posterior-fusion」を行うか
それまでの間は「クラッチフイールド牽引:Crutchfield牽引」
行う必要はあると考えます。

けれども「転移性悪性腫瘍」であれば早急にも
「原発巣」の探索と「原発巣」に対する「治療戦略」も
並行して進めなければなりません。

御相談者の御相談内容要旨御記載からは
「お受けもちの先生」は大変御経験をつまれた
切れ味の鋭い御優秀な先生であろうと
考えます。

下記に順を追って御回答致します。
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#1
##1
「はじめまして。28歳(男)です。
母(54歳)の病状について教えてください。

毎年、人間ドックをしていた母は
数年前より肩こり、左腕のシビレがあり
先日(H.17.11.7)に起き上がる事も困難
なほどの痛みに襲われ県病院に即日入院しました。
検査の結果、第七頚椎の腫瘍による神経圧迫によるものでした、
また第七頚椎がひどく小さくなっており、
このままでは全身の麻痺も 時間の問題だと言われました。

なお、その腫瘍は転移したものらしく疑いのある
子宮(原発?)の検査を今行っております。

担当医のお話では、
なんにせよまず頚椎の補強手術であり
腫瘍摘出は総合的にメリットの少ない治療と言われました・・。

しかし補強後の余命も1年半と告げられました。

私としては悪性腫瘍である以上、
摘出による完全治癒を望みますが困難でしょうか?

本人にはまだ告知しておりません。
何か良いアドバイスをいただけたら大変幸いです。
どうか宜しくお願い申上げます。」
との事です。



#2
##1
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

##2
「転移性悪性腫瘍」と「画像診断」から「御診断」されたからには
頚椎の骨転移も「画像診断」からは「多発性」である可能性がある。

##3
単純な「頚椎・頸髄腫瘍」であれば集中的に頚椎・頸髄の
腫瘍摘出+「anterior-fusion:前方固定術」或は
「後方固定術:posterior-fusion」
の「治療戦略」となるはずです。

##4
「第七頚椎がひどく小さくなっており、このままでは全身の麻痺も
時間の問題だと言われました。」
との事です。

##5
##4からは「c7」ぼ「部位と範囲」で「二次的」な
「背柱管狭窄: canal stenosis:CS」が腫瘍により
発生しているものと考えられます。





#3
##1
緊急にも脊髄圧迫の観点からは
緊急にも
「anterior-fusion:前方固定術」或は「後方固定術:posterior-fusion」
を行うか
それまでの間は「クラッチフイールド牽引:Crutchfield牽引」を
行う必要はあると考えます。

##2
けれども「転移性悪性腫瘍」であれば早急にも
「原発巣」の探索と「原発巣」に対する「治療戦略」も
並行して進めなければなりません。

##3
「婦人科悪性腫瘍」の子宮癌(「子宮頚癌」+「子宮体癌」)
の可能性を示唆されたからには
が「臨床診断学」的になんらかの
「婦人科悪性腫瘍」の子宮癌(「子宮頚癌」+「子宮体癌」)
の「症状・症候」が見出されたのでしょう。

##4
「婦人科悪性腫瘍」の子宮癌(「子宮頚癌」+「子宮体癌」)
で「頚椎・頸髄転移」であれば
「TNM分類」では「T1N?M1」なわけですから「stage:ステージ」=4
です。

##5
残念ですが
悪性腫瘍としては「腫瘍学:oncology」的には「かなり進行」した
「御状態」である。



#4
##1
「担当医のお話では、なんにせよまず頚椎の補強手術であり
腫瘍摘出は総合的にメリットの少ない治療と言われました・・。」
=>
「転移性悪性腫瘍」であれば早急にも
「原発巣」の探索と「原発巣」に対する「治療戦略」も
並行して進めなければなりません。
=>
「原発巣」が「そのまま」「治療戦略」にのらなければ
「転移性悪性腫瘍」も「数」は増え続けるでしょう。
=>
「お受けもちの先生」はこのように御考えになられて
「頚椎・頸髄」の腫瘍摘出のみでは「総合的」に
「御母様」を助ける事にはならないと判断されています。

##2
「お受けもちの先生」は大変御経験をつまれた
切れ味の鋭い御優秀な先生であろうと
考えます。

##3
「「しかし補強後の余命も1年半と告げられました。
私としては悪性腫瘍である以上、
摘出による完全治癒を望みますが困難でしょうか?」
=>##4

##4
「c7」以外の「転移性悪性腫瘍」の「部位と範囲」にも
よりますが
「原発巣」の「婦人科悪性腫瘍」の子宮癌(「子宮頚癌」+「子宮体癌」)
の「治療戦略」如何にもよります。




#5結論:
##1
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

##2
「転移性悪性腫瘍」の場合
「3つ」の「発現「病態」」が御座います。
=>##3


##3
###1
「原発巣」よりも「転移性悪性腫瘍」が先に発見される場合を
「prechronous metastasis:プレクロナス・メタスタシス」
呼称致します。

###2
「原発巣」と「転移性悪性腫瘍」が同時に発見される場合
「synchronous metastasis:シンクロナス・メタスタシス」と呼称されます。

###3
「既に悪性腫瘍があり」経過観察中に「転移性悪性腫瘍」が
発見される場合を
「metachronous metastasis:メタクロナス・メタスタシス」と呼称
致します。

##3
中には最後の最後まで「原発巣」が不明のことも多いものです。

##4
「prechronous metastasis:プレクロナス・メタスタシス」の場合
既に「悪性腫瘍」が体中に転移していることが想定され
残念ながら「予後」は「原発巣」にもよりますが
芳しくありません。

##5
「放射性同位元素:radio-isotope:RI」「検査」
にて全身シンチグラフイーもおこなわなければ成りません。

##6
「「しかし補強後の余命も1年半と告げられました。
私としては悪性腫瘍である以上、
摘出による完全治癒を望みますが困難でしょうか?」
という
御気持ちは大変よく判ります。

##7
「転移性悪性腫瘍」の場合は「転移」の局所だけが「病態」
ではありません。

##8
「全身転移」を想定して
「化学療法」「放射線療法」「免疫療法」=「集学的治療」
を行う事が重要です。

##9
一刻も早く御相談者の「症状・症候」が寛解される日の来られる事を・
一刻も早いご回復を心より御祈り申し上げます。

##10
何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。

##11
このような御回答しか出来ません。
申し訳ございません。





取り急ぎのお返事ゆえ不適切な表現や間違いや、
誤りもあろうかと存じますがご了解、お許しください。







山本クリニック 山本博昭
電話03-3300-1126 FAX03-3300-3388
住所 〒157-0062 東京都 世田谷区 南烏山 3-23-1
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci
hiroakiyamamoto@mtg.biglobe.ne.jp

[2005年11月17日 10時37分57秒]


--------------------------------------------------------------------------------
お名前: 匿名希望   



はじめまして。28歳(男)です。
母(54歳)の病状について教えてください。

毎年、人間ドックをしていた母は
数年前より肩こり、左腕のシビレがあり
先日(H.17.11.7)に起き上がる事も困難
なほどの痛みに襲われ県病院に即日入院しました。
検査の結果、第七頚椎の腫瘍による神経圧迫によるものでした、
また第七頚椎がひどく小さくなっており、
このままでは全身の麻痺も 時間の問題だと言われました。

なお、その腫瘍は転移したものらしく疑いのある
子宮(原発?)の検査を今行っております。

担当医のお話では、
なんにせよまず頚椎の補強手術であり
腫瘍摘出は総合的にメリットの少ない治療と言われました・・。

しかし補強後の余命も1年半と告げられました。

私としては悪性腫瘍である以上、
摘出による完全治癒を望みますが困難でしょうか?

本人にはまだ告知しておりません。
何か良いアドバイスをいただけたら大変幸いです。
どうか宜しくお願い申上げます。

Thursday, November 17, 2005 8:36 AM

[2005年11月17日 8時36分11秒]


頸こりと肩こりとぴくつき 

2006年03月19日 15時56分09秒 | Weblog

山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板


++++++++++++++++++++
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。
典型的な
「「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」「緊張型めまい感」(あだ名です)
「「緊張型ぴくつき(あだ名です)」をお持ちであり。

合わせて「知覚異常性大腿神経神経痛」(本当は神経痛ではないのですが)」をお持ちです。
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」よ
「知覚異常性大腿神経神経痛」(本当は神経痛ではないのですが)は
「延長線上あるいは同一線上にある病態」です。

下記に順を追って御回答致します。
++++++++++++++++++++






#1
##1
「はじめまして31歳女性です。
一ヶ月半位前から左足のふくらはぎの痛みと違和感があり
親指付け根が押すとジーンとします。
子供の運動会で体を使った為かなと気にしてませんでしたが
一ヶ月前から左足(足裏、すね、ふくらはぎ、大腿、おしり)が
ぴくつきだし暫くしたら体のあちこちがぴくつきだしました。
しかし他の部位は次第におさまり時々口元や目の下がぴくつく
程度で左足のほうが気になります。

うちの父がALSで呼吸器をつけるまでは在宅介護をして状態を
見てきたので心配になり父の主治医でもある
大学病院神経内科の助教授に診てもらい
腱反射などみてもらい異常もなければ遺伝
(祖父母兄弟にいないので孤発性と言われました)も考えられないし
ぴくつきも問題ないALSではないから安心しなさいと言われ
デパスを処方して下さいましたが
二週間飲んでも気になり再度受診し腱反射をしても異常ないから
心療内科をすすめられました。
筋電図はとらなくても?と聞きましたが痛いだけであなたには
何もでないよと言われました。

ぴくつきは一瞬で終わるものと暫くぴくつくものといろいろです。
子供を抱っこしたりで右側肩胛骨下のこりや肩も痛んだりだるかったりで
整形外科で首と肩レントゲンで胸郭出口症候群と診断され
メチコバールを処方されました。
左の側頭部が痛くなったり二年前には回転性の目眩がひどく
脳神経外科でCTを撮りましたが異常はなく内耳性のメニエールだろうと
言われました。

その後ひどい目眩はおさまりましたが、
たまに下をむいたりした時にふらっとする事や天気の悪くなる前に
左後頭部が痛んだりします。
しかしこの左足の臀部から足先までの痛みやつっぱりとぴくつきが
緊張型頭痛の病体にあてはまるものなのか教えて頂ければ幸いです。

私は幼少からのひどいO脚で座骨神経痛でもあるのかなと思ったり
それなら整骨院かなといろいろ考えてしまい
育児にも集中できずまいってます。」
との事です。




#2
##1
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

##2
熟読ささせて頂き
典型的な「「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
「知覚異常性大腿神経神経痛」(本当は神経痛ではないのですが)
「meralgia paraesthetica(メラルギア・パレステチカ)」
「Roth-Bernhartd症候群:ロス・ベルンハルト症候群」で御座います。

##3
「知覚異常性大腿神経神経痛」(本当は神経痛ではないのですが)は
L2~L3の腰椎神経の「機能性末梢神経障害」ですが。

##4
##2+##3ともに
正診断率の大変低い「頭痛系の「病態」」でございます。

##5
そして「ぴくつき」は
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」に
伴う「「緊張型ぴくつき(あだ名です)」で御座います。
「緊張型めまい感」(あだ名です)もお持ちの様です。




#3
##1
もうお読みになられているかもしれませんが。
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
の特徴につき「補足1」に。
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
の「症状・症候」発生の時間依存性につき「補足2」に。
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
の「緊張型めまい」(あだ名です)につき「補足3」に。
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
の「「緊張型ぴくつき(あだ名です)」につき「補足4」に。
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
の患者さんの「思考過程」につき「補足5」に。

御記載致します。御参考になれば何よりです。





#4結論:
##1
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

##2
「家族性筋萎縮性側索硬化症:
familiar amyotrophic lateral sclerosis:FALS」
と推測しうる「症状・症候」は見当たりません。
また
「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」と思われる「症状・症候」は
見出せません。

##3
「ぴくつき」は
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」に
伴う
「「緊張型ぴくつき(あだ名です)」です。

##4
但し
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」+
「知覚異常性大腿神経神経痛」(本当は神経痛ではないのですが)
はいずれも相互に
「延長線上あるいは同一線上にある病態」で御座います。

##5
山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/index.html
「知覚異常性大腿神経神経痛」(本当は神経痛ではないのですが)

「過去の御相談と御回答」
「太股外側と腰がヒリヒリ痛みます [2] [2005年11月 2日 14時56分 0秒]」
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/537768003604473.html
を御参照下さい。
コピー致します=>「ごらんください」

##6
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」+
「知覚異常性大腿神経神経痛」(本当は神経痛ではないのですが)
です。

##7
しっかり治されるためには「機能性末梢神経障害」にお強い
「脳神経外科専門医先生」或は「ペインクリニック専門医先生」を
御受診されるのが宜しいと考えます。

##8
但し「脳神経外科専門医先生」或は「ペインクリニック専門医先生」でも
「機能性末梢神経障害疼痛」に苦手な先生もいらっしゃいます。
このことは何卒に御銘記下さいませ。

##9
「知覚異常性大腿神経神経痛」(本当は神経痛ではないのですが)は
正診断率の大変低い「頭痛系の「病態」」であるうえに
苦手な先生が多いものです。
因みに
当院に西表島から・その他九州方面から多数の患者さんが
御通院されています。

##10
一刻も早く御相談者の「症状・症候」が寛解される日の来られる事を・
一刻も早いご回復を心より御祈り申し上げます。

##11
何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。




取り急ぎのお返事ゆえ不適切な表現や間違いや、
誤りもあろうかと存じますがご了解、お許しください。





山本クリニック 山本博昭
電話03-3300-1126 FAX03-3300-3388
住所 〒157-0062 東京都 世田谷区 南烏山 3-23-1
hiroakiyamamoto@mtg.biglobe.ne.jp
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci








左肘にゼリー状のしこりで神経の麻痺 

2006年03月19日 15時52分47秒 | Weblog
山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板
#1
##1
「初めまして、63歳父の症状についてご相談申しあげます。
仕事は研磨工です。研磨する品物はかなり重たい物です。

二ヶ月程前より、
首の後ろ・左肩にかけて痛み、腕があがらない状態になりました。
あわせて、痺れ、握力低下、この様な症状が見られ、整形外科を受診。
MR検査により、頚椎6・7番目の圧迫からによるという診断。
痛み止めを頂き一ヶ月程様子を見ました。

痛みは軽減されたものの、痺れ・握力低下は改善せず。
その間に、左肘(内側)が腫れ、
コブ状の硬いしこりの様なものが出来ました。

受診している病院ではMR検査が一ヶ月待ちということだったので、
セカンドオピニオンを求め、他病院脳神経外科を受診。
前の病院からお借りしたMR画像からの所見は、同じものでした。

一週間後に左肘のMR検査。
結果「頚椎が原因ではない。左肘のしこりは、ゼリー状のもので、
今まで見たことがない。
痺れ・握力低下もここからきてるのだろう。」とのこと。

脳神経外科の範囲外とのことでしたので、
担当医師に紹介をお願いしたの
ですが、「どこに紹介すれば良いか?困ったな~」
と悩むだけで、結局紹介はしていただけませんでした。

「とりあえず、一ヶ月様子をみて受診してもらうか、
元の○○病院へ戻りますか?」とのことで
お手上げ状態の対応にガッカリして帰ってきました。

果たして、一ヶ月様子をみていて良いものなのでしょうか?
それとも
他の科を受診したほうが良いのでしょうか?だとしたら、
何科を受診すべきでしょうか?」
との事です。










#2結論:
##1
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

##2
「御父様」の「圧迫性の「機能性末梢神経障害」」の
原因として「ゼリー状」のものがあるわけです。
今現在の「診断」は「臨床診断学」からは
「軟部組織腫瘍」です。

##3
「欧米」ではこのような「圧迫性の「機能性末梢神経障害」」
は「脳神経外科専門医先生」が手術にあたります。

##4
本邦ではかならずしも
そうではないのです。

##5
「御父様」の「病態」が「内容」がゼリー状の
「軟部組織腫瘍」であることが明らかであるわけですから。

##6
この「病態」を解決するにあたって
御相談者の御相談内容要旨御記載からは
ひとまず「「転医」ということが宜しいのではないでしょうか。

##7
大学病院の「整形外科外来」の「整形外科専門医先生」を
御受診されるのが宜しいと考えます。

##8
この際は「御家族」の意見としてやはり治さなければならないものは
治すべきですから。

##9
経過観察をするにしても
例えば「お受けもちの先生」のご出身の
大学病院等の「整形外科外来」の「整形外科専門医先生」に
「診療情報提供書」を書いていただき
さらなる「診断戦略」を固めて「治療戦略」=「おそらく手術になるでしょう」
を御相談されてみては如何でしょうか。

##10
一刻も早く御相談者の「症状・症候」が寛解される日の来られる事を・
一刻も早いご回復を心より御祈り申し上げます。

##11
何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。



取り急ぎのお返事ゆえ不適切な表現や間違いや、
誤りもあろうかと存じますがご了解、お許しください。






上記あくまでもご参考にまでお留めおき
ご無事にされて下さいませ。








何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。






何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。



山本クリニック 山本博昭
電話03-3300-1126 FAX03-3300-3388
住所 〒157-0062 東京都 世田谷区 南烏山 3-23-1
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci
hiroakiyamamoto@mtg.biglobe.ne.jp

[2005年11月18日 18時28分3秒]


--------------------------------------------------------------------------------
お名前: 匿名希望   



初めまして、63歳父の症状についてご相談申しあげます。
仕事は研磨工です。研磨する品物はかなり重たい物です。

二ヶ月程前より、
首の後ろ・左肩にかけて痛み、腕があがらない状態になりました。
あわせて、痺れ、握力低下、この様な症状が見られ、整形外科を受診。
MR検査により、頚椎6・7番目の圧迫からによるという診断。
痛み止めを頂き一ヶ月程様子を見ました。

痛みは軽減されたものの、痺れ・握力低下は改善せず。
その間に、左肘(内側)が腫れ、
コブ状の硬いしこりの様なものが出来ました。

受診している病院ではMR検査が一ヶ月待ちということだったので、
セカンドオピニオンを求め、他病院脳神経外科を受診。
前の病院からお借りしたMR画像からの所見は、同じものでした。

一週間後に左肘のMR検査。
結果「頚椎が原因ではない。左肘のしこりは、ゼリー状のもので、
今まで見たことがない。
痺れ・握力低下もここからきてるのだろう。」とのこと。

脳神経外科の範囲外とのことでしたので、
担当医師に紹介をお願いしたの
ですが、「どこに紹介すれば良いか?困ったな~」
と悩むだけで、結局紹介はしていただけませんでした。

「とりあえず、一ヶ月様子をみて受診してもらうか、
元の○○病院へ戻りますか?」とのことで
お手上げ状態の対応にガッカリして帰ってきました。

果たして、一ヶ月様子をみていて良いものなのでしょうか?
それとも
他の科を受診したほうが良いのでしょうか?だとしたら、
何科を受診すべきでしょうか?
お返事よろしくお願い致します。

Friday, November 18, 2005 3:01 PM


「ふわふわ感」について 

2006年03月19日 15時50分01秒 | Weblog
#1
##1

33歳 女性 大阪在中 別居中子供なし

2年前、左耳が聞こえにくくなり、
一度ものすごい回転性のめまいがありました。

その後何度か軽い回転性のめまいがあったものの
難聴と回転性めまいは回復。

しかし、その後、ふらつきが残りました。
そして一番つらいのは頭を枕に乗せると、
船に乗っているような頭がふわふわしたり、
ひっぱられているような感じがでてきたことです。

CT,MRI,耳鼻科のレントゲン異常なしでずっと、
心身症(自律神経失調症のようなもの)として、
ソラナックスやメイラックス、
又フワフワして寝付けないので、睡眠薬も服用していますが、
服用後、少しは楽になるものの治る気配はありません。

ある遠方のめまい科では
小脳虫部症候と仮性ダンディー性という診断
(問診、眼振、動揺検査あり)で、
通院は遠方で無理のため
近辺の大学病院の神経内科にそのことを言うと、
「MRIに全く異常ないので、そのような病気ではない」、
とのことでした。

又ある別のめまい科では
「眼振によりメニエルの痕跡はあるがフワフワ感が残ったりしない。
又小脳虫部症候とは縦にながれるめまいであり、
私のめまい(縦というより横に流れたような)とは違ったのでは?
重心動揺検査からみても正常の範囲内の体の揺れで仮性ダンディー性でもない、
自律神経失調症では?」という診断でした。

こちらの相談者の方の緊張型頭痛という
病名に症状がよく似ているような気がします。

どうか相談にのってください。

症状の特徴を明記します。

・左の頭のほうがふわふわ感、引っ張られ感が強い。

・生まれてから30歳まで大阪在中、神奈川県に引越し
(飛行機の騒音激しい場所でした。)1年後に発症、発症後はすぐ大阪に帰る。

・フワフワ感が強いと、吐き気もある。

・治ってきたかと思うと、又ひどくなったりする。
ストレスをうけると、症状悪化。

・生理前、生理中も症状悪化する気がする。
又30歳頃から不正出血あり。
(婦人科の診断は異常なし、精神安定剤の影響か?
とのことで特に治療していません。)

・たまに耳塞感あり。

・最近肩こりもかなりある。

・結婚3年目で発症、夫婦関係うまくいかず、
ストレスなどためていたと思う。

・大きな病気はこれまで一切したことがありません。

ただアレルギーは少しあり小さい頃、
ぜんそく、アトピー、大人になり、鼻炎ぎみになったくらいです。

現在の治療方法をこのまま続けても完治する気があまりしません。
2年も治らずふわふわの症状が特に悪い時は泣いてしまうほどつらいです。

将来子供も望んでいますし、早く治したい気持ちでいっぱいです。
お忙しいとは思いますが、相談にぜひのって下さい。
よろしくお願いいたします。」
との事です。


#2
##1
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

##2
御相談者は「肩こり・頸こり・背中こり」」を御持ではないでしょうか。

##3
もしも御相談者に「肩こり・頸こり・背中こり」」がお強い様であれば。

##4
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」をお持ちであり
「緊張型めまい感」(あだ名です)の「症状・症候」であると
解釈致します。




#3
##1
「ある遠方のめまい科では
小脳虫部症候と仮性ダンディー性という診断
(問診、眼振、動揺検査あり)で、
通院は遠方で無理のため近辺の大学病院の神経内科にそのことを言うと、
「MRIに全く異常ないので、そのような病気ではない」、とのことでした。」
との事です。

##2
御相談者の御相談内容要旨御記載からは
「小脳虫部:しょうのうちゅうぶ」の「症状・症候」は全くみあたりません。
=>即ち
「体幹部失調:truncal ataxia」の「症状・症候」
の御記載はみあたりません。

##3
「仮性ダンディー性という診断」との事です。

##4
「中枢神経系先天奇形:CNS-anomary」である
「Dandy-Worker症候群(DWC)」(ダンデイーウオーカー症候群)
にはtype(タイプ)1・2・3・(4)があります。

##5
「Dandy-Worker症候群(DWC)」
(ダンデイーウオーカー症候群)の「病態」は
いずれも「画像診断」にて診断を得る「病態」です。

##6
「仮性ダンディー性という診断」の
「仮性ダンディー性」という用語について。
=>##7

##7
適切な表現が思い浮かばないのですが
このような
「臨床神経診断学」用語は全く存在しません。
不思議です。




#3
##1
典型的な
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
及び
「緊張型めまい感」(あだ名です)で御座います。

##2
「耳鼻科疾患」「自律神経失調症」「メニエル症候群」
「更年期障害」「頚椎の疾患」「うつ状態・うつ病」・「心療内科の疾患」
等ととよく間違えられます。

##3
皮肉なことに脳MRIから「脳神経外科専門医」の疾患である
「キアリ・アーノルド奇形」「脊椎空洞症」等と間違われます。

##4
「Dandy-Worker症候群(DWC)」
(ダンデイーウオーカー症候群)の「病態」が
が「緊張型」で「強調される事例」は極めて少ないです。

##5
もうお読みになられているかもしれませんが。
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
特徴につき「補足1」に。
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
「症状・症候」発生の時間依存性につき「補足2」に。
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
「緊張型めまい」(あだ名です)につき「補足3」に。

御記載致します。御参考になれば何よりです。





#4結論:
##1
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

##2
御相談者の御相談内容要旨御記載からは
御相談者御指摘のように
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
出御座います。

##3
「緊張型」

治療法ですが筋肉を柔らかくする即効性・持続性のお薬を内服、
外用薬も用いて場合により神経ブロックを施行いたします。
(「神経ブロック」といっても
星状神経節ブロック(SGB)」は全く「効果」がありません)

##4
しっかり治されるためには「頭痛」「機能性末梢神経障害」にお強い「脳神経外科専門医先生」「ペインクリニック専門医先生」
を御受診されるのが宜しいと考えます。

##5
但し「脳神経外科専門医」の先生の中にも「頭痛系の疾患」
が苦手な先生のいらっしゃいます。
このことは何卒覚えておかれて下さいませ。

##6
一刻も早く御相談者の「症状・症候」が寛解される日の来られる事を・
一刻も早いご回復を心より御祈り申し上げます。


##7
何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。

のぼせ

2006年03月19日 15時46分02秒 | Weblog
#1
##1
「題名:のぼせ
年齢:47 性別:男性 
突然立ちくらみがして以来頭がのぼせて、
鼻の辺りを押さえつけられるような感じや、
目が重く足の裏や手に冷や汗をかくようになりました。

更年期障害ではないそうです。パキシル錠を処方されて、
のぼせ感は弱くなってきましたが、
時々頭痛が続き、そのほかの症状は変わりません。

また、慢性的に首から肩にかけた凝りが取れずにいます。
数年前に、手の指がしびれて、
頚椎ヘルニアがあるといわれたことがありますが、 」
との事です。




#2
御相談者の御相談内容要旨御記載から「症状・症候」は下記の「 7つ」。
1・立ちくらみ+頭ののぼせ感
2・眼が重い
3・足の裏や手掌の多汗
4・時々頭痛
5・慢性的に頸から肩にかけて懲りがとれない
6.「パキシル」にて「のぼせ感」は取れたが他の「症状・症候」は不変。
7・数年前に手のしびれ(「頚椎ヘルニアがあるといわれた」)

この「症状・症候」からは
極めて典型的な
「緊張型頭痛」です。

「頭痛系の疾患」で「機能性頭痛」には
「緊張型頭痛」「片頭痛」「群発頭痛」等があります。
「機能性頭痛」といわれる「頭痛」の一群は各々の
「機能性頭痛」の「成分」がよく混じり合います。
「機能性頭痛」とは「「中枢神経系の「器質的疾患」
(脳腫瘍や脳血管障害等)」などによる「症候性頭痛」でなない「頭痛」
を呼称致します。


典型的な
「「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」です。
本邦では極めて不思議な事なのですが。
正診断率の大変低い「頭痛系の「病態」」でございます。

意味も無く「疲労ですね」或いは「ストレスですね」等と
医師より図らずともいわれてしまう病態で御座います。
「耳鼻科疾患」「自律神経失調症」「メニエル症候群」
「更年期障害」「頚椎の疾患」「うつ状態・うつ病」・「心療内科の疾患」
ととよく間違えられます。

一番困るのは「頚椎の疾患」と間違われることです。
「絵に書いた餅のようにまたは何かの一つ覚えのように
第5第6頚椎椎間板がすりへっていて「頚椎の弯曲」がおかしい或は
「逆弯曲」だと言われてしまいます。
「臨床神経学的」に頚椎X線撮影の画像診断の「症状・症候」が
「臨床症候」と合致すれば何も問題もないのですが。
99%ほぼ100%の患者さんで「頚椎X線撮影所見」或いは
「CT・MRI」は「臨床神経診断学」と合致致しません。
c5c6等の「頚椎症:けいついしょう:cervical spndylosis」は
「20歳」をすぎればどなたにも見つかるものです。
御相談者の場合この頚椎X線撮影から「画像診断」として
「「頚椎の病気(「頚椎症」とか頚椎椎間板ヘルニア)」を
「数年前に指摘されたのでしょう」
この「病名」は一度「完全に忘れて頂く」必要がある。


1・立ちくらみ+頭ののぼせ感
=>
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
「緊張型めまい感」(あだ名です)の「症状・症候」です。

2・眼が重い
=>
「緊張型」は「眼」に来ます。
正確には「眼が重い」のではなく「「上眼嶮(うわまぶた)」が重い」
のである。
「上眼嶮(うわまぶた)」から眼球を押すと「いたい」が
「下眼嶮(したまぶた)」から眼球を押しても「いたくない」
のがおわかりと思います。
一度「ためされてください」。

3・足の裏や手掌の多汗
=>
「緊張型」の方は多汗症になります。
「早朝時」に頭から汗がしたたりおちたり
下着が汗で「肌にへばりつく」御経験がおありでしょう。

4・時々頭痛
=>
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
です。

5・慢性的に頸から肩にかけて懲りがとれない
=>
「肩こり・頸こり・背中こり」」は
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
の特有な「症状・症候」です。

6.「パキシル」にて「のぼせ感」は取れたが他の「症状・症候」は不変。
=>
「緊張型」の患者さんは「パキシル」で「症状・症候」が悪化する事があります。
御留意下さい。

7・数年前に手のしびれ(「頚椎ヘルニアがあるといわれた」)
=>
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
の「緊張型しびれ」(あだ名です)です。


御相談者の御相談内容要旨御記載からは
典型的な
「「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
で御座います。
「緊張型」の治療法ですが
筋肉を柔らかくする即効性・持続性のお薬を内服、
外用薬も用いて場合により神経ブロックを施行いたします。
(「神経ブロック」といっても
「星状神経節ブロック(SGB)」は全く「効果」がありません)

しっかり治されるためには「頭痛系の疾患」がお得意な
「脳神経外科専門医」の先生を御受診されると宜しいと
今の私は考えます。


但し「脳神経外科専門医」の先生の中にも「頭痛系の疾患」が
苦手な先生のいらっしゃいます。このことは何卒覚えておかれて下さい。






#3
##1
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
の特徴につき「補足1」に。
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
「症状・症候」発生の時間依存性につき「補足2」に。
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
「緊張型しびれ(あだ名です)」について「補足3」に。
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
「緊張型めまい」(あだ名です)につき「補足4」に。

御記載致します。御参考になれば何よりです。

#4結論:
「「緊張型頭痛」のようである」と仰られて
「頭痛系の疾患」がお得意な「脳神経外科専門医」の先生
を御受診されるのが宜しいと考えます。



東京都 世田谷区 山本クリニック 山本博昭(脳神経外科専門医)
電話03-3300-1126 FAX03-3300-3388
住所 〒157-0062 東京都 世田谷区 南烏山 3-23-1
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci
hiroakiyamamoto@mtg.biglobe.ne.jp

「スルーダー神経痛:Sluder's neuralgia」2

2006年03月16日 16時11分28秒 | Weblog
+++++++++++++++++++++++++++++++++++
御相談者の御相談の御記載内容を熟読させて頂きました。

「御嬢様」の「症状・症候」は典型的な
「顔面片頭痛」(「スルーダー」)=
「「顔面下半分頭痛」:lower-half headache:Sluder」=
「翼口蓋神経痛:よくこうがい神経痛:spheno-palatine neuralgia」=
「スルーダー神経痛:Sluder's neuralgia」
で御座います。

「Sluder:1908」により始めて報告された「頭蓋顔面痛症候群」であり「三叉神経痛」と実によく間違われます。

「発生部位」は
「口腔内」「鼻腔(びくう)」「眼窩」「後方乳様突起」などの
いわゆる「歯科口腔外科専門医先生」或いは「耳鼻科専門医先生」
の「領域」です。

「圧迫感」或いは「疼痛」として発生するこの「病態」は
「「翼口蓋神経節:よくこうがい神経節:spheno-palatine ganglion」の「刺激」によると考えられています。
そして
刺激の原因としては
「蝶形骨:ちょうけいこつ」或いは「後篩骨洞:こうしこつどう」の
「2次感染」或いは「「鼻腔(びくう)」内変形」が原因とされています。

けれども「御嬢様」のように「歯科口腔外科専門医先生」にて
「処置」或は「抜歯」後を機会に「劇症化」することもあるため
「不用意」な「抜歯」は「御嬢様」のような場合は絶対に
避けねばなりません。

御婦人に多く「右側」にも「左側」にも起こりますが
「右側」が「左」の「3倍」
御婦人は殿方の10倍の頻度で発生致します。

正診断率の大変低い「機能性疼痛の「「病態」」」で御座います。

幼小児期に「副鼻腔炎」を反復されていたり「反復性上気道感染」
の「御既往」のあるかたに
出現することが多いものです。

下記順を追って御回答致します。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++




#1
##1
「娘のことで、相談させていただきます。
17歳 女 6月15日に、

左顎下の圧迫痛と周辺のゾワゾワとした感覚があるというので

肩こりかなと揉んだり、バファリンを服用させましたが、

2時間ほど経っても変化がないので、

翌日、外科・整形・脳神経を診てくださる病院を受診しました。

発熱などの症状もなく血液検査異常なし。

(抗炎症剤・抗生剤を5日服用。疼痛治まらず。)

CTとエコーの結果リンパ節が腫れていることがわかりました。

歯列矯正(3年経過)をしており、その為であろうと説明を受けました。

歯科の方に伝えましたところ、矯正とは関係ないとのことでした。(夏に抜歯予定)

 はっきりとした診断名は聞いていませんが、

リンパ腺腫?と思いネットをさまよいこの相談窓口に出会いました。



深刻な心配は消えたものの、

痛みは消えず、日によって痛みが激しくなることもあるようです。

痛みを消失させる生活上の留意なども教えていただきたいと思ってます。

お忙しいところすみません。よろしくお願いします。」
との事です。






#2
##1
御相談者の御相談の御記載内容を熟読させて頂きました。

##2
この「御嬢様」の。

「左顎下の圧迫痛と周辺のゾワゾワとした感覚があるというので」」

との「症状・症候」は。

##3

一般的には
圧倒的に「御高齢の御婦人」にくる「症状・症候」として
大変に頻度の高いものです。

##4
「歯科口腔外科専門医先生」にて「抜歯」に至る事が多いです。

##5
##4のあと「「疼痛」+「しびれ感」」とは言えない不快感」
或いは「相当の疼痛」に化けることが多いものです。

##6
##5の後の「段階」になって
「三叉神経」の「第3枝」=「下顎神経;かがくしんけい」の
「三叉神経痛」と間違われることが多いものです。

##7
正診断率の大変低い「機能性疼痛の「「病態」」」で御座います。

##8
御婦人に多く「右側」にも「左側」にも起こりますが
「右側」が「左」の「3倍」
御婦人は殿方の10倍の頻度で発生致します。





#3
##1
多くの場合「別の「歯科口腔外科専門医先生」」「耳鼻科専門医先生」
「神経内科専門医先生」「脳神経外科専門医先生」と
変遷されることが多くの場合発生するけれども
不思議なことに「病態把握」が「不能」とされてしまうことが
多いものです。

##2
「御母様」のこの「病態」は「顔面片頭痛」(「スルーダー」)
或いは「「顔面下半分頭痛」:lower-half headache:Sluder」
或いは
「翼口蓋神経痛:よくこうがい神経痛:spheno-palatine neuralgia」=
「スルーダー神経痛:Sluder's neuralgia」
と呼称される「病態」で御座います。

##3
「Sluder:1908」により始めて報告された「頭蓋顔面痛症候群」
であり「三叉神経痛」と実によく間違われます。

##4
「発生部位」は
「口腔内」「鼻腔(びくう)」「眼窩」「後方乳様突起」などの
いわゆる「歯科口腔外科専門医先生」或いは「耳鼻科専門医先生」
の「領域」です。

##5
「圧迫感」或いは「疼痛」として発生するこの「病態」は
「「翼口蓋神経節:よくこうがい神経節:spheno-palatine ganglion」
の「刺激」によると考えられています。

##6
刺激の原因としては
「蝶形骨:ちょうけいこつ」或いは「後篩骨洞:こうしこつどう」の
「2次感染」或いは「「鼻腔(びくう)」内変形」が原因とされています。

##7
けれども「御嬢様」のように「歯科口腔外科専門医先生」にて
「抜歯」後を機会に「劇症化」することもあるため
「不用意」な「抜歯」は「御嬢様」のような場合は絶対に
避けねばなりません。

##8
御婦人に多く「右側」にも「左側」にも起こりますが
「右側」が「左」の「3倍」
御婦人は殿方の10倍の頻度で発生致します。

##9
正診断率の大変低い「機能性疼痛の「「病態」」」で御座います。

##10
幼小児期に「副鼻腔炎」を反復されていたり「反復性上気道感染」
の「御既往」のあるかたに
出現することが多いものです。





#4
##1
「御嬢様」の「症状・症候」は典型的な
「顔面片頭痛」(「スルーダー」)=
「「顔面下半分頭痛」:lower-half headache:Sluder」=
「翼口蓋神経痛:よくこうがい神経痛:spheno-palatine neuralgia」=
「スルーダー神経痛:Sluder's neuralgia」
で御座います。

##2
「治療戦略」ですが
治療法ですが筋肉を柔らかくする即効性・持続性のお薬を内服や
外用薬も用いて場合により神経ブロックを施行いたします。

##3
ただし「星状神経ブロック(SGB)」は「効果」が全くありません。

##4
場合により
適切な「抗生物質」の内服およびこれに併用して「経静脈投与」
致します。



##5

「翌日、外科・整形・脳神経を診てくださる病院を受診しました。

発熱などの症状もなく血液検査異常なし。

(抗炎症剤・抗生剤を5日服用。疼痛治まらず。)

CTとエコーの結果リンパ節が腫れていることがわかりました。」

との事です。

「お受けもちの先生」の処置は大変に的を得られたもものです。



##5
「機能性疼痛の「「病態」」」に御強い
「脳神経外科専門医先生」或いは
「ペインクリニック専門医先生」を御受診されるのが
宜しかろうと今の私は考えます。

##6
けれども「ペインクリニック専門医先生」でも
「脳神経外科専門医先生」でも
「スルーダー神経痛:Sluder's neuralgia」
が苦手な先生がいらっしゃいます。

##7
とんでもない話ですが
「耳鼻科疾患」「自律神経失調症」「メニエル症候群」
「更年期障害」「頚椎の疾患」「うつ状態・うつ病」・「心療内科の疾患」
等ととよく間違えられますからご注意下さい。




#5結論:
##1
御相談者の御相談の御記載内容を熟読させて頂きました。

##2
「御嬢様」の「症状・症候」は典型的な
「顔面片頭痛」(「スルーダー」)=
「「顔面下半分頭痛」:lower-half headache:Sluder」=
「翼口蓋神経痛:よくこうがい神経痛:spheno-palatine neuralgia」=
「スルーダー神経痛:Sluder's neuralgia」
で御座います。

##3
「圧迫感」+「不眠」の後に「疼痛期」がくることが
何卒に「ご注意」下さい。

##4
「治療戦略」ですが
治療法ですが筋肉を柔らかくする即効性・持続性のお薬を内服や
外用薬も用いて場合により神経ブロックを施行いたします。

##5
ただし「星状神経ブロック(SGB)」は「効果」が全くありません。

##6
場合により
適切な「抗生物質」の内服およびこれに併用して「経静脈投与」も
致します。


##7
「機能性疼痛の「「病態」」」に御強い「脳神経外科専門医先生」或いは
「ペインクリニック専門医先生」を御受診されるのが
宜しいと今の私は考えます。


##8
一刻も早い御相談者の「症状・症候」の寛解の得られること・
一刻も早い「症状・症候」のご回復を心より御祈り申し上げます。





「スルーダー神経痛:Sluder's neuralgia」

2006年03月16日 16時07分44秒 | Weblog
++++++++++++++++++++
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

この抜歯後の「疼痛系の「病態」」は
「スルーダー神経痛:Sluder's neuralgia」
と呼称され大変に有名な「病態」です。

典型的な
「顔面片頭痛」(「スルーダー」)
「「顔面下半分頭痛」:lower-half headache:Sluder」
「翼口蓋神経痛:よくこうがい神経痛:spheno-palatine neuralgia」
「スルーダー神経痛:Sluder's neuralgia」
で御座います。

「Sluder:1908」により始めて報告された「頭蓋顔面痛症候群」であり「三叉神経痛」と実によく間違われます。



「抜歯後症候群」の典型的な事例で御座います。
この「抜歯後症候群」は大変に多いものです。

とりわけ
「肩こり・頸こり・背中こり」」の強いかた
が抜歯をすると場合によっては
「一生苦しまれます」。

正診断率の大変低い「疼痛系の「症状・症候」」でございます。

下記に順を追って御回答致します。
++++++++++++++++++++






#1
##1

母、64歳の事で相談いたします。
数年前に右奥下の、
う歯治療をした後歯肉の腫れ、痛みが出現。

再治療したが治らず抜歯。

以後数年間激しい頭痛、歯肉の腫れと
痛みが有り、仕舞いには下唇がしびれ、引きつるように痙攣を
起こすようになりました。

歯科医を転々とし、抜歯した歯根が有り
口腔外科で抜歯。

しかし、それ以降も常に下唇の痙攣と抜歯した方
の下顎の痛みはあり、
病院を転々とし三叉神経痛といわれたり、

神経内科では軽い鬱病と言われ、先日はペインクリニックで
星状神経節ブロックをしてもらいましたが更に症状は悪化し、

顎の激しい痛みと唇の痙攣に悩まされ、
とても精神的にまいっています。

明確な診断、治療が受けられず
どうしたらいいのかわからず相談しました。」
との事です。






#2
##1
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

##2
典型的な
「スルーダー神経痛:Sluder's neuralgia」
「顔面片頭痛」(「スルーダー」)とも呼称されます。

##3
「スルーダー神経痛:Sluder's neuralgia」=
「顔面片頭痛」(「スルーダー」)は「頭痛系の疾患」で
「機能性頭痛」でありかつ「複合病態」です。

##4
御相談者の御相談内容要旨御記載からは
「御母様」が三叉神経痛である「症状・症候」は
何ら見出せません。

##5
典型的な
「顔面片頭痛」(「スルーダー」)=
「「顔面下半分頭痛」:lower-half headache:Sluder」=
「翼口蓋神経痛:よくこうがい神経痛:spheno-palatine neuralgia」=
「スルーダー神経痛:Sluder's neuralgia」
で御座います。

##6
「Sluder:1908」により始めて報告された「頭蓋顔面痛症候群」であり「三叉神経痛」と実によく間違われます。









#3
##1
「スルーダー神経痛:Sluder's neuralgia」

治療法ですが筋肉を柔らかくする即効性・持続性のお薬を内服、
外用薬も用いて場合により神経ブロックを施行いたします。

##2
「神経ブロック」といっても
「星状神経節ブロック(SGB)」は全く「効果」がありません。
ご注意下さい。

##3
正診断率の大変低い「疼痛系の「症状・症候」」でございます。

##4
「スルーダー神経痛:Sluder's neuralgia」予備軍のかたは
抜歯をすると俄かに激痛発作が
始まります。

##5
「スルーダー神経痛:Sluder's neuralgia」

「抜歯後症候群」とも呼称致します。





#4
##1
山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/index.html
の「過去の御相談と御回答」
左顎下の痛み [2] [2005年 6月30日 8時 6分25秒]
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/934549535698356.html
を御参照頂けますか。
コピー致します=>「ごらんくださいませ1」

##2
「抜歯後症候群」につきましては
山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/index.html
の「過去の御相談と御回答」
歯の圧迫感 [2] [2005年 3月24日 10時19分26秒]
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/591475397887738.html
を御参照頂けますか。

コピー致します=>「ごらんくださいませ2」

##3
その他
山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板の「過去の御相談と御回答」
1・
緊張型頭痛と抜歯後の疼痛 [2] [2005年 4月27日 19時58分42秒]
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/921498984637768.html
2・
緊張型頭痛の抜歯後症候群 [2] [2005年 6月10日 18時45分 7秒]
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/51379643690689.html
もを御参照頂けますか。







#5結論:
##1
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

##2
御相談者の御相談内容要旨御記載の
「御母様」の「症状・症候」からは
典型的な「スルーダー神経痛:Sluder's neuralgia」
御座います。


##3
典型的な
「顔面片頭痛」(「スルーダー」)=
「「顔面下半分頭痛」:lower-half headache:Sluder」=
「翼口蓋神経痛:よくこうがい神経痛:spheno-palatine neuralgia」=
「スルーダー神経痛:Sluder's neuralgia」
で御座います。

##4
「Sluder:1908」により始めて報告された「頭蓋顔面痛症候群」
であり「三叉神経痛」と実によく間違われます。


##5
しっかり治されるためには
「頭痛」「機能性末梢神経障害」にお強い
「脳神経外科専門医先生」「ペインクリニック専門医先生」
を御受診されるのが宜しいと考えます。

##6
但し
「脳神経外科専門医先生」或は「ペインクリニック専門医先生」でも
「頭痛」「機能性末梢神経障害」に苦手な先生もいらっいます。
このことは肝に銘じて何卒に御銘記下さいませ。

##7
##3で記載事項の
「脳神経外科専門医先生」或は「ペインクリニック専門医先生」でも
「スルーダー神経痛:Sluder's neuralgia」の「病態」が
極めて苦手な先生もいらっしゃいます。
このことは肝に銘じて何卒に御銘記下さいませ。

##8
一刻も早く御相談者の「症状・症候」が寛解される日の来られる事を・
一刻も早いご回復を心より御祈り申し上げます。

##9
何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。



「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」の特性

2006年03月16日 16時01分27秒 | Weblog
++「補足1」++++++++++++++++++++++++++++++++++++

さて「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
には特徴がございます。

##1
「残像」が「強く」光が嫌いでは
##2
「肩こり頸こり背中凝り」ひどくないですか。
##3
視覚に写るものの「影が薄く」(印象が乏しく)ありませんか。
##4
忘れ物が多くなっていませんか。
##5
土・日曜日には決まって頭痛あり月曜日体調不良では。
##6
お水を飲むとお化粧室直行の「ミルクのみ人形現象(あだ名です)は。
##7
アレルギーもしくは「呼吸器感染」の反復は
##8
光・音に過敏になられていませんか。
##9
就眠時にお布団を抱え込むようにして右下でお休みになられていませんか。
##10
就眠中夜中午前1時、4時にぴたりと目の覚める「睡眠障害」は。
##11
目の奥がチクチク痛んだり眼球が乾いた感じがしませんか。
##12
眼球結膜が赤くなって慌てられたことはありませんか
おおくは片側です。
##13
低い枕でないとお休みになれないのでは
##14
節分(1-2月)そして梅雨のころ胃が痛かったことは(胃ばけ(あだ名です)
##15
物が飲み込みにくく腹部が張った感じがされませんか。
##16
休日が窮日になり上手に「休息」を取れない特徴は如何でしょう。
##17
終末に具合が悪くなりませんか。
##18
いつも眠気が取れず思考力が低下している感じがしませんか。
##19
「腕、肩、背中一面」の重さや指先の「重さ」=「しびれ感」
はありませんか。
##20
俗に言う「貧血」で「ふわふわ感」や「くらくら感]
がくることはありませんか。
##21
「耳鼻の奥の「閉塞感」」はありませんか。
##22
水分が足りずお顔や特に手掌が赤くなってはいませんか。
##23
喉の乾きによる「喉の痛み・違和感」がおありではないですか。
##24
口腔内に唾液分泌は少ないのだけれども唾液が溜まっている
感じはありませんか。
##25
咳をすると痛みませんか。
##26
「下をむくと」辛い感じがされませんか。
(バーバーズ・サイン:Barber's sign:理髪店症候)
##27
他のかたと視線を合わせるのに臆病になられていませんか。
##28
急に体がフワフワと鋭角的にシフトするような感じがしませんか。
##29
お布団の上でお休みになるとき枕の上に頭をのせると
天井がゆれませんか。「めまい感」がされませんか。
##30
肋骨や腹部が「痛くは」有りませんか。
「「肩こり背中凝り」の前への押し寄せ」の「症状・症候」
で御座います。
##31
「甲状腺機能」の「異常所見」を指摘されたことが
おありではないでしょうか。
##32
「左側」のほうが痛くはありませんか。
##33
後頭部や後頚部に「しこり」のようなものがあり
さわると痛くないでしょうか。





以上の項目は「緊張型」の不思議だじが重用な特徴です。



「補足1おわり」

++「補足2」++++++++++++++++++++++++++++++++++++
「緊張型頭痛」或は「緊張型頭痛」或は
「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
には「症状・症候」発現に時間・曜日・月などの
時間帯依存性が御座います。
これらを下記に記載いたします。

##1
2月・6-7月、9月・11月に症状が悪化・発症
(feb/june/fall crisis)することが多いです。

##2
(月)(木)に症候悪化がくることが多いものです。

##3
(土)(日)が休日ではなく窮日になり
「週末頭痛・週末症候群」の状態になります。

##4
よく土日に「めまい感」+「胃痛」+「悪心・嘔吐」でたまりかねて
「救急車騒ぎ」をおこさることが御座います。

##5
早朝もしくは朝の起床時に30分以内に
「症状・症候」の増悪することが多いものです。
##6
よく「めまい感」+「胃痛」+「悪心・嘔吐」
でたまりかねて「救急車騒ぎ」をおこされます。

##7
午後「眠くて致し方がない」「症状・症候」できます。

##8
11月ー12月に「しびれ感」が
上肢或は下肢におきたり「ふわふわ感」が起きたり致します。

##9
皮肉なことに俗に言う風邪をひかれた後に「症状・症候」
が発現して「診断」がつかないことが御座います。

##10
「細菌性気管支炎
或は「反復性上気道感染」をおこされ
「無菌性髄膜炎」と診断されることが稀ならずあります。

##11
##10ならずとも「耳鼻の奥の「閉塞感」」の
「症状・症候」が発生することもあり
「耳鼻科専門医先生」で「御診断」が付かないことが
多いものです。

上記は「緊張型」の不思議だが
重用な「時間・曜日・月依存性傾向」の特徴です。


「補足2おわり」



++「補足3」++++++++++++++++++++++++++++++++++++
しびれがあるとのことですが。
下記については如何でしょうか。

「緊張型頭痛」或いは「「緊張型」及びその「複合病態」」
では「特有な「しびれ感」」が「症状・症候」としてでます。


##1
手指の親指・人指指(第1・第2指)か
小指・薬指(第4・第5指)に
絵に書いたような「しびれ感」があるのが特徴ですが如何でしょう。

##2
まずほかの手指には来ません。

##3
男性が腕時計を眺める上肢の部位にしびれ感があるのが
特徴で御座います。
如何でしょう。

##4
また手のひらが赤く霜「降り状」の白い斑点がないでしょうか。


##5
これらの「症状・症候」は朝方強いという特徴
が御座います。

##6
この「しびれ感」は
「頚椎の病気(「頚椎症」とか頚椎椎間板ヘルニア)」
が原因と間違われることが多くこの場合は厄介です。

##7
皮肉なことに脳MRIから
「脳神経外科専門医」の疾患である
「キアリ・アーノルド奇形」
「脊椎空洞症」等と間違われることがあります。

##8
上肢に「しびれ感」のある患者さんは下肢にも
また下肢に「しびれ感」のある患者さんじは下肢にも「しびれ感」の
有ることが多いものです。

##9
下肢の「しびれ感」の場合は足指の親指・薬指の根元、
・足の甲(足背部)・踝・外側大腿に「しびれ」がきます。

##10
下肢の「しびれ感」の場合膝の裏が「糊付けされたような」
「張り紙様の硬さで「張って」いることが多いものです。

##11
おおくの場合「末梢循環障害」とりわけ「下肢静脈還流不全状態」
で疼痛性歩行障害にいたることが御座います。

##12
またこの「しびれ感」はおかお特に下口唇に「しびれ感」
を併発することが御座います。

##13
また「しびれ感」とも異なるのですが
「緊張型頭痛」或いは「「緊張型」及びその「複合病態」」の
患者さんは「肘関節」の「甲」のほうに「軽い疼痛」があるのが
特徴でも御座います。





「補足3おわり」


++「補足4」++++++++++++++++++++++++++++++++++++

#1
「緊張型頭痛」或いは「「緊張型」及びその「複合病態」」
の患者さんには
独特の思考過程=「自分かくし」+「「因果付け」が御座います。


##1
「緊張型」の患者さんは常に学習され
「上昇型の思考」或いは「論理展開」をされますから。

##2
「オーバードライブ」(行き過ぎ)に
ご苦労されていらっしゃいます。

##3
「因果付け」「自分隠し」という
「緊張型」の患者さん独特の「思考過程」でございます。

##4
「強烈な苦悩者の「主人公」としての「自分」はいるのだけれども」

##5
気の許せる相手(本当は家族しかいないのですが)や
他人に「無理強い」をすることが習慣化。

##6
何か「自分を困らせる無理難題」をみつけないと
話の筋が通らないので「不安の種」を捜し求めます。

##7
「真実の自分」と「自分隠しの自分」

##8
「習慣」=「往復・反復}で「真実の自分」と
「「自分隠し」の「自分」」との間の往復に疲れます。

##9
これが「自分隠し」=「自己隠蔽(=自己防御につながる)
のため「他人攻撃」(他人を攻撃すれば余計目立つことに気がつかない。

##10
「因果付け」「自分隠し」という
「緊張型」の患者さん独特の「思考過程」でございます。

#11
「鶏が先か卵が先か」を真剣に悩み考えたり。

##12
火事場に救護のために駆けつける消防車をみて
「消防車」=「火事」と「短絡錯覚」を起こされ
「消防車」に強い嫌悪を擁いたり。

##13
「AがBだからCになる」という
「流暢な論理」=「因果付け」の錯角方程式をよく用いられます。

##14
そのため「時には取り返しのつかない
「自分の一番の見方である他人攻撃」」にでて
「全てをうしなって」しまいます。


#2
##1
これに加えて
「新皮質フリーズ現象(neocortical supression)」で情緒不安定にもなられていらっしゃいます。

##2
いちど傾くとなかなか「舵をとるのが困難」になります。

##3
「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」は
「大変に非生産的な状態」に加わり正診断率の大変低い
「頭痛系の「症状・症候」で御座います。

##4
脳の「神経細胞」が考える=働く場所を2つに分類する事ができます。
###1
旧皮質(下等哺乳類のときから保持している)と
###2
新皮質(新皮質(霊長類からヒトで大活躍:
コンピューターでいわばメモリー(ラム))のメモリーが一杯の状態から
「情緒不安定」に至ります。

##5
この状態で「はつらつ」と生活できるべくもなく
毎日を過ごされる中で
「新皮質フリーズ現象(neocortical supression)」
で「たりないメモリー」から「記銘力障害」も発生します。

##6
幾度と無く辛い思いをされるうちにやっとこさ「ある思考過程」に
御自分の安楽の境地を見出したどり着かれます。

##5
それは
皮肉にも「心配なこと」が起こるといやだから「先に心配」を
して「安心」しようという「矛盾」の「思考過程」
で御座います。



「補足4おわり」




歯の違和感と後頭部しびれ(冷やされている感じ)

2006年03月16日 15時40分23秒 | Weblog
++++++++++++++++++++
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。


「そして昨日は久々に違和感があり、
頭皮がチクチクする感覚もありました。
が一時的なものでした。・略・
本日日中も同じ感覚がありました。
いつもは肩こりは無いのですが左肩がすこし凝っている感じがします。」
との事です。

この「症状・症候」は
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」。

「緊張型」の患者さんが「歯をいじられると」
時には大変なことになります。

今現在。
御相談者の御相談内容要旨御記載からは
「スルーダー神経痛:Sluder's neuralgia」
「顔面下半分頭痛」:lower-half headache:Sluder」
「翼口蓋神経痛:よくこうがい神経痛:spheno-palatine neuralgia」
「顔面片頭痛」(「スルーダー」)の「症状・症候」。

しっかり治されるためには「頭痛」「機能性末梢神経障害」
にお強い「脳神経外科専門医先生」「ペインクリニック専門医先生」
を御受診されるのが宜しいと考えます。

下記に順を追って御回答致します。
++++++++++++++++++++






#1
##1
「約一年前に(左奥歯)親知らずを抜き、
半年ほど前、抜いた歯の隣の臼歯の奥に違和感があり、
歯医者に行きました。

その時、歯医者さんから(レントゲンは撮らなかった)
問題ないと言われ、今まで過ごしてきました。
時々違和感を感じてはいましたが、特に痛みはありませんでした。

そして昨日は久々に違和感があり、
頭皮がチクチクする感覚もありました。
が一時的なものでした。

以前テレビで虫歯菌で死亡した例が放送され、
とても気になっていました。

週末に歯医者の予約はとりました。
昨晩は寝る前に左耳の後頭部しびれ(冷やされている感じ)
がし気になってなかなか眠れませんでした。

本日日中も同じ感覚がありました。
いつもは肩こりは無いのですが左肩がすこし凝っている感じがします。」
との事です。






#2
##1
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

##2
典型的な「抜歯後症候群」で御座います。

##3
「肩こり・頸こり・背中こり」」も御持ちの様です。
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
も御持ちの様です。

##4
御相談者の御相談内容要旨御記載の「症状・症候」からは。

##5
1・
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
2・
「スルーダー神経痛:Sluder's neuralgia」
「翼口蓋神経痛:よくこうがい神経痛:spheno-palatine neuralgia」
「顔面下半分頭痛」:lower-half headache:Sluder」=
「顔面片頭痛」(「スルーダー」)


##6
「1・」+「2・」=
の「症状・症候」で御座います。







#3
##1
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」は正診断率の大変低い「疼痛系の「症状・症候」」でございます。

##2
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」の
患者さんが不用意に致し方なくも抜歯をされると
大変なことになります。

##3
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
の特徴につき「補足1」に。
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
「症状・症候」発生の時間依存性につき「補足2」に。
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
「緊張型しびれ(あだ名です)」について「補足3」に。
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
の患者さんの「思考過程」につき「補足4」に。


##4
御記載致します。御参考になれば何よりです。







#4結論:
##1
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

##2
典型的な
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」+
「スルーダー神経痛:Sluder's neuralgia」の「病態」と
「症状・症候」で御座います。

##3
山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/index.html

「過去の御相談と御回答」

「母、64歳。数年前以来の抜歯後の下顎の痛み
[2] [2006年 3月12日 10時18分35秒] 」
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/667334235812636.html
を御参照頂けますか。
コピー致します=>「ごらんくださいませ★★★」

##4
しっかり治されるためには「頭痛」「機能性末梢神経障害」にお強い
「脳神経外科専門医先生」「ペインクリニック専門医先生」
を御受診されるのが宜しいと考えます。

##5
但し「脳神経外科専門医先生」或は「ペインクリニック専門医先生」でも
「頭痛」「機能性末梢神経障害」に苦手な先生もいらっいます。
このことは肝に銘じて何卒に御銘記下さいませ。

##6
一刻も早く御相談者の「症状・症候」が寛解される日の来られる事を・
一刻も早いご回復を心より御祈り申し上げます。





「髄膜腫:meningioma:メニンジオーマ」の「治療戦略」

2006年03月12日 18時01分25秒 | Weblog
++++++++++++++++++++
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

御相談者の御相談内容要旨御記載
からは
1x1x0.3cmの小さな
「髄膜腫:meningioma:メニンジオーマ」です。

頭痛は「髄膜腫」とはなんら関連が無く偶発的に
発見された「髄膜腫:meningioma:メニンジオーマ」
の事例。

「大脳半球間隙髄膜腫:interhemispheric meningioma」
であり
1・「大脳鎌髄膜腫:falx meningioma:だいのうがまずいまくしゅ」
2・「傍上矢状静脈洞髄膜腫:para-superior sagittal sinus meningioma:
ぼうしじょうじょうみゃくどうずいまくしゅ」
の何れかです。

中央といっても「右」か「左」のいずれかなはず。

「このような状態で妊娠を考えてもいいのでしょうか?
子供は諦めなければいけないのでしょうか?」
との事です。」
との事です。
=>
今現在の御相談者の状態で
脳MRI「検査」も含め
妊娠を御心配される理由は「全く無い」です。

大きな怪我をするよりは・或いは「大きな災難」にみまわれるよりは
よほど分がよいと思われて下さい。

下記に順を追って御回答致します。
++++++++++++++++++++






#1
##1
「37歳 女 

1月末より頭痛があり
今月検査の結果がでました。
髄膜種といわれました。
(1センチ四方、3ミリ厚のちいさいもの
脳と脳の真ん中にあるそうです。)
また、ホルモンを作るところ(?!)が
年齢のわりには大きいのでそこも気になるといわれています。

10年後くらいには手術になるかも。
若いので大きくなる速度がわからない
3ヶ月後にもう一度検査をして様子をみましょう。
と、言われました。


日々市販の薬を飲んでいます。少しは楽になりますが
すっきりはしません。
いつも頭が重く、ふらっとするような吐き気を感じる時もあり
毎日が船酔いのような気分です。

市販薬を飲みながら
大きくなるのを見守る、ということになるのでしょうか。


現在は妊娠していませんが
年齢のこともあり、そろそろ2人目をと考えております。

常に市販の頭痛薬を飲み
検査時はMRIに入ることになると思われます。

このような状態で妊娠を考えてもいいのでしょうか?
子供は諦めなければいけないのでしょうか?

お返事いただけましたらありがたく思います。
お忙しい中すみませんでした。

宜しくお願いいたします。」
との事です。






#2
##1
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

##2
御相談者の御相談内容要旨御記載から
「1月末より頭痛があり
今月検査の結果がでました。」
との事です。

##3
「髄膜種といわれました。
(1センチ四方、3ミリ厚のちいさいもの
脳と脳の真ん中にあるそうです。)」
との事です。

##4
この場合この小さな「髄膜腫:meningioma:メニンジオーマ」
は「頭痛」をおこしている原因ではない。

##5
結果論からいえば偶発的に発見された
「髄膜腫:meningioma:メニンジオーマ」と考えます。






#3
##1
「(1センチ四方、3ミリ厚のちいさいもの
脳と脳の真ん中にあるそうです。)」
からは。

##2
「部位」は「大脳半球間隙髄膜腫:interhemispheric meningioma」
です。

##3
「髄膜腫:meningioma:メニンジオーマ」
「髄膜腫:meningioma:メニンギオーマ」の「脳腫瘍学」的に重要である「発生「部位」」は
「硬膜:こうまく」の「部位」からは。

##4
1・「大脳鎌髄膜腫:falx meningioma:だいのうがまずいまくしゅ」


2・「傍上矢状静脈洞髄膜腫:para-superior sagittal sinus meningioma:
ぼうしじょうじょうみゃくどうずいまくしゅ」
のいずれかです。

##5
御相談者の御相談内容要旨御記載からは
「右」か「左」かは御記載がありません。

##6
「脳と脳の真ん中にあるそうです」という
「大脳半球間隙髄膜腫:interhemispheric meningioma」
の場合でも
「右」か「左」が御座います。

##7
大きくなると反対側の下肢の運動麻痺が発生する。







#4
##1
「また、ホルモンを作るところ(?!)が
年齢のわりには大きいのでそこも気になるといわれています。」

「脳下垂体:のうかすいたい」のことのはず。

##2
けれども「脳下垂体:のうかすいたい」のある
「頭蓋底」の「トルコ鞍:トルコあん」の場合。

##3
「年齢のわりには大きいのでそこも気になるといわれています。」
と「御年齢」には「大きさ」は一切関連しないので。

##4
「お受けもちの先生」の「御診断」の「おことば」は整合性がない。
不思議です。

##5
何か御相談者が聞き間違われている可能性もある。





#5
##1
偶発的に発見される
「髄膜腫:meningioma:メニンジオーマ」=
「髄膜腫:meningioma:メニンギオーマ」
の患者さんの事例は沢山あります。

##2
「脳腫瘍」はすべからくにおいて男性のほうが
発生頻度が多いのです。

##3
けれども「御婦人」のほうが発生頻度の高い「脳腫瘍」は
「病理組織学的」に「3つ」あり・
1・「髄膜腫:meningioma:メニンギオーマ」
「髄膜腫:meningioma:メニンジオーマ」
2・「聴神経腫瘍:ちょうしんけいしゅよう:shwannoma :(シュワノーマ)」
3・「脳下垂体:のうかすいたい」の
 「顆粒細胞腫:granyular cell tumo(u)r :granular cell myoblastoma」の「3つ」です。

##4
御相談者も晴天の霹靂のように
「髄膜腫:meningioma:メニンジオーマ」=
「髄膜腫:meningioma:メニンギオーマ」
が発見され御不安であろうと存じます。







#6
##1
「10年後くらいには手術になるかも。
若いので大きくなる速度がわからない
3ヶ月後にもう一度検査をして様子をみましょう。
と、言われました。」
との事です。

##2
「髄膜腫:meningioma:メニンジオーマ」=
「髄膜腫:meningioma:メニンギオーマ」
の「治療戦略」としては
御相談者の御相談内容要旨御記載からは
「大脳半球間隙髄膜腫:interhemispheric meningioma」
である。

##3
「髄膜腫:meningioma:メニンジオーマ」=
「髄膜腫:meningioma:メニンギオーマ」
であり「1.0x1.0x0.3cm」であり
「10年くらい」ゆっくり考えられてよかろうと
今の私は考えます。

##4
但し
御相談者の
「髄膜腫:meningioma:メニンジオーマ」=
「髄膜腫:meningioma:メニンギオーマ」

「大脳半球間隙髄膜腫:interhemispheric meningioma」
という大きいと「手術の難易度」の高い
「髄膜腫」です。

##5
今現在は抗痙攣剤をのむ必要はないでしょう。

##6
けれども
大きくなると厄介な「髄膜腫」であることは
何卒に御銘記下さい。

##7
そして「向こう10年間」の間に
「しっかりとした「脳腫瘍専門医」(この名称の専門医はありません)」

「脳神経外科専門医先生」にも「セカンドオピニオン」を
求められておかれると宜しいです。

##8
「お受けもちの先生」の
「10年後くらいには手術になるかも。
若いので大きくなる速度がわからない
3ヶ月後にもう一度検査をして様子をみましょう。
と、言われました。」
は極めて適切な判断です。






#7
##1
「現在は妊娠していませんが
年齢のこともあり、そろそろ2人目をと考えております。

常に市販の頭痛薬を飲み
検査時はMRIに入ることになると思われます。

このような状態で妊娠を考えてもいいのでしょうか?
子供は諦めなければいけないのでしょうか?」
との事です。

##2
「髄膜腫:meningioma:メニンジオーマ」=
「髄膜腫:meningioma:メニンギオーマ」
は「妊娠」にて大きくなったり「乳がん」とよく
合併する事から。
(といわれていた時期がある。現実的には関連がない)。

##3
「女性ホルモン」の「エストロゲン」「プロゲステロン」
との関連が示唆されることがあります。

##4
極めて判りやすくいえば。
「何も関係がない」と覚えられて下さい。

##5
今現在の御相談者の状態で
妊娠を御心配される理由は「全く無い」。








#8結論:
##1
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

##2
御相談者の御気持ちが大変よく判る御相談です。

##3
大きな怪我をするよりは・或いは「大きな災難」にみまわれるよりは
よほど分がよいと思われて下さい。

##4
今現在の御相談者の
「髄膜腫:meningioma:メニンジオーマ」=
「髄膜腫:meningioma:メニンギオーマ」



「大脳半球間隙髄膜腫:interhemispheric meningioma」
ですが大きさは極めて小さい。

##5
なんら
「中枢神経系の器質的疾患由来の巣症状(そうしょうじょう)」をだしません。

##6
今現在から「10年後」に改めて
「髄膜腫:meningioma:メニンジオーマ」=
「髄膜腫:meningioma:メニンギオーマ」


のことを御考え下さい。

##7
御気持ちは大変よく判ります。けれども
あまり心配ばかりしていては駄目です。

##8
まだ「10年の余裕」がある「良性脳腫瘍」です。







取り急ぎのお返事ゆえ不適切な表現や間違いや、
誤りもあろうかと存じますがご了解、お許しください。







上記あくまでもご参考にまでお留めおき
ご無事にされて下さいませ。





何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。






何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。





山本クリニック 山本博昭
電話03-3300-1126 FAX03-3300-3388
住所 〒157-0062 東京都 世田谷区 南烏山 3-23-1
hiroakiyamamoto@mtg.biglobe.ne.jp
http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci

[2006年3月12日 15時46分18秒]


--------------------------------------------------------------------------------
お名前: 匿名希望   



37歳 女 

1月末より頭痛があり
今月検査の結果がでました。
髄膜種といわれました。
(1センチ四方、3ミリ厚のちいさいもの
脳と脳の真ん中にあるそうです。)
また、ホルモンを作るところ(?!)が
年齢のわりには大きいのでそこも気になるといわれています。

10年後くらいには手術になるかも。
若いので大きくなる速度がわからない
3ヶ月後にもう一度検査をして様子をみましょう。
と、言われました。


日々市販の薬を飲んでいます。少しは楽になりますが
すっきりはしません。
いつも頭が重く、ふらっとするような吐き気を感じる時もあり
毎日が船酔いのような気分です。

市販薬を飲みながら
大きくなるのを見守る、ということになるのでしょうか。


現在は妊娠していませんが
年齢のこともあり、そろそろ2人目をと考えております。

常に市販の頭痛薬を飲み
検査時はMRIに入ることになると思われます。

このような状態で妊娠を考えてもいいのでしょうか?
子供は諦めなければいけないのでしょうか?

お返事いただけましたらありがたく思います。
お忙しい中すみませんでした。

宜しくお願いいたします。

Sunday, March 12, 2006 12:25 PM


[2006年3月12日 12時25分53秒]


一日中頭がボーとしくらくらした状態で仕事をしています。3

2006年03月09日 17時16分11秒 | Weblog
#1
##1
この「症状・症候」は
「知覚異常性大腿神経神経痛」(本当は神経痛ではないのですが)のように考えます。

##3
1895年Rothにより「meralgia paraesthetica」と命名され
Bernhardtにより「外側大腿皮神経パレステジア」
と記載されました。

##4
「知覚異常性大腿神経神経痛」
或はmeralgia paraesthetica(メラルギア・パレステチカ),
 Roth-Bernhartd症候群などと呼称されますが。

##5
本邦ではまず通じません。

##6
「知覚異常性大腿神経神経痛」
(本当は神経痛ではないのですが)
の特徴を#3に記載いたします。





#2
この「腰痛・下肢痛」には特徴が御座います。

##1
「腰痛」を伴い疼痛或は「しびれ感」は
まずは
「大腿外側」から発症するものです。
##2
「膝関節痛」或いは
「更には下肢外側痛或は脹脛痛」として広がります。

##3
この「しびれ感」は「ある朝」或は「就眠時」「就眠中」に
突如として出現することが多いものです。

##4
けれども「運動神経麻痺」は全く伴いません。

##5
「しびれ感」の特徴は
「弱い電気を感じられているビリビリする様な御自覚症状」
と考えます。

##6
「下肢足」の「親指付け根」・「薬指の付け根」・
「踝の上」・「大腿」外側に「しびれ感」「症状・症候」が
あることが多いものです。

##7
下肢「しびれ感」の場合「体重」をかけていると
消失或は著明に軽減致します。

##8
「入浴にて浮力で体重負荷が無く」なると
「症状・症候」は軽減致します。

##9
けれども「浴槽」からでた後に」急激に
「症状・症候」が増悪することが多いものです。

##10
「いすに座ったり」して「体重負荷」が減じると「症状・症候」
は増悪して「足指先端」の「冷痛感」で「激痛」にばけることも
御座います。

##11
下肢のみでなく上枝にもしびれのあることが多いものです。
如何でしょうか。

##12
上枝の「しびれ感」の場合
「手指の親指・人指指(第1・第2指)か
小指・薬指(第4・第5指)」に
絵に書いたような「しびれ」が御座います。

##13
更に上肢の場合
男性が腕時計を眺める上肢の部位にしびれ感があるのが特徴で御座います

##14
「下肢痛」で「御診断」が付かず苦労される患者さん
が「知覚異常性大腿神経神経痛」では後をたちません。

##15
時として「疼痛性歩行障害」にすら至ります。

##16
「機能性末梢神経障害」であり画像診断には「異常所見」
が得られないため正診断率の大変低い
「疼痛系の「症状・症候」」でございます。

##17
「神経ブロック」或は「神経根ブロック」
或は「硬膜外ブロック」が著効致します。

##18
「症状・症候」のレベルを間違えられて
「おしり=臀部直上」の「ブロック」を施行されることが
稀ならず御座います。

##19
これらの
「経仙骨孔ブロック」或は
「硬膜外ブロック」の「仙骨ブロック」を施行されても
一向に良くなりません。





#3
##1
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」の「延長線上あるいは同一線上にある病態」に
「知覚異常性大腿神経神経痛」(本当は神経痛ではないのですが)
という「病態概念」が御座います。

##2
「知覚異常性大腿神経神経痛」
(本当は神経痛ではないのですが)
の「症状・症候」は正診断率の大変低い
「疼痛系の「症状・症候」」でございます。

##3
主役は外側大腿皮神経という有名神経であり
「第2,3腰神経前枝の後部」から発生する
「有名な神経」で御座います。

##4
「末梢神経名称」でいけば
「外側大腿皮神経」が病態の主役であることが多いものです。

##5
L2神経根といえば
###1
陰部大腿神経
###2
外側大腿皮神経
###3
大腿神経
###4
閉鎖神経の源流です。

##6
「神経ブロック」では
「外側大腿皮神経ブロック」

##7
或は
「神経根ブロック」では
「L2神経根神経根ブロック」が著効致します。

##8
上記の「神経ブロック」或は「神経根ブロック」による
治療は「ペインクリニック専門医先生」が専門と致します。




#4結論:
##1
「知覚異常性大腿神経神経痛」(本当は神経痛ではないのですが)
或は
1895年Rothにより「meralgia paraesthetica」と命名されて
Bernhardtにより「外側大腿皮神経パレステジア」と記載された
病態なので御座います。

##2
「CT・MRIやX線撮影などの画像診断」では「異常所見」
が得られないために「機能性末梢神経障害」による
「症状・症候」と呼称されます。

##3
「機能性疾患」即ち「画像診断」或いは「眼で見えぬもの」の
「処遇」「治療戦略」に「失念」するという「臨床診断学」
の苦手な「中枢神経系専門医先生」の場合
CT・MRIで「異常なし」でこれより先に「診断戦略」
が発展致しません。

##3
「知覚異常性大腿神経神経痛」(本当は神経痛ではないのですが)=
「Roth-Bernhartd症候群:ロス・ベルンハルト症候群」=
「meralgia paraesthetica(メラルギア・パレステチカ)」
の「病態概念」は俄かには
本邦ではまず通用しません。

##4
「腰痛・下肢痛・感覚障害・知覚障害」をしっかり治されるためには
「頭痛」「機能性末梢神経障害」にお強い「脳神経外科専門医先生」
「ペインクリニック専門医先生」を御受診されるのが宜しいと考えます。

##5
但し「脳神経外科専門医先生」或は「ペインクリニック専門医先生」でも
「頭痛」「機能性末梢神経障害」に苦手な先生もいらっいます。
このことは何卒に御銘記下さいませ。









「補足4おわり」



++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

一日中頭がボーとしくらくらした状態で仕事をしています。2

2006年03月09日 17時14分02秒 | Weblog
++「補足1」++++++++++++++++++++++++++++++++++++
さて「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
には特徴がございます。

##1
「残像」が「強く」光が嫌いでは
##2
「肩こり頸こり背中凝り」ひどくないですか。
##3
視覚に写るものの「影が薄く」(印象が乏しく)ありませんか。
##4
忘れ物が多くなっていませんか。
##5
土・日曜日には決まって頭痛あり月曜日体調不良では。
##6
お水を飲むとお化粧室直行の「ミルクのみ人形現象(あだ名です)は。
##7
アレルギーもしくは「呼吸器感染」の反復は
##8
光・音に過敏になられていませんか。
##9
就眠時にお布団を抱え込むようにして右下でお休みになられていませんか。
##10
就眠中夜中午前1時、4時にぴたりと目の覚める「睡眠障害」は。
##11
目の奥がチクチク痛んだり眼球が乾いた感じがしませんか。
##12
眼球結膜が赤くなって慌てられたことはありませんか
おおくは片側です。
##13
低い枕でないとお休みになれないのでは
##14
節分(1-2月)そして梅雨のころ胃が痛かったことは(胃ばけ(あだ名です)
##15
物が飲み込みにくく腹部が張った感じがされませんか。
##16
休日が窮日になり上手に「休息」を取れない特徴は如何でしょう。
##17
終末に具合が悪くなりませんか。
##18
いつも眠気が取れず思考力が低下している感じがしませんか。
##19
「腕、肩、背中一面」の重さや指先の「重さ」=「しびれ感」
はありませんか。
##20
俗に言う「貧血」で「ふわふわ感」や「くらくら感]
がくることはありませんか。
##21
「耳鼻の奥の「閉塞感」」はありませんか。
##22
水分が足りずお顔や特に手掌が赤くなってはいませんか。
##23
喉の乾きによる「喉の痛み・違和感」がおありではないですか。
##24
口腔内に唾液分泌は少ないのだけれども唾液が溜まっている
感じはありませんか。
##25
咳をすると痛みませんか。
##26
「下をむくと」辛い感じがされませんか。
(バーバーズ・サイン:Barber's sign:理髪店症候)
##27
他のかたと視線を合わせるのに臆病になられていませんか。
##28
急に体がフワフワと鋭角的にシフトするような感じがしませんか。
##29
お布団の上でお休みになるとき枕の上に頭をのせると
天井がゆれませんか。「めまい感」がされませんか。
##30
肋骨や腹部が「痛くは」有りませんか。
「「肩こり背中凝り」の前への押し寄せ」の「症状・症候」
で御座います。
##31
「甲状腺機能」の「異常所見」を指摘されたことが
おありではないでしょうか。
##32
「左側」のほうが痛くはありませんか。
##33
後頭部や後頚部に「しこり」のようなものがあり
さわると痛くないでしょうか。





以上の項目は「緊張型」の不思議だじが重用な特徴です。





「補足1おわり」


++「補足2」++++++++++++++++++++++++++++++++++++

「緊張型頭痛」或は「緊張型頭痛」或は
「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
には「症状・症候」発現に時間・曜日・月などの
時間帯依存性が御座います。
これらを下記に記載いたします。

##1
2月・6-7月、9月・11月に症状が悪化・発症
(feb/june/fall crisis)することが多いです。

##2
(月)(木)に症候悪化がくることが多いものです。

##3
(土)(日)が休日ではなく窮日になり
「週末頭痛・週末症候群」の状態になります。

##4
よく土日に「めまい感」+「胃痛」+「悪心・嘔吐」でたまりかねて
「救急車騒ぎ」をおこさることが御座います。

##5
早朝もしくは朝の起床時に30分以内に
「症状・症候」の増悪することが多いものです。
##6
よく「めまい感」+「胃痛」+「悪心・嘔吐」
でたまりかねて「救急車騒ぎ」をおこされます。

##7
午後「眠くて致し方がない」「症状・症候」できます。

##8
11月ー12月に「しびれ感」が
上肢或は下肢におきたり「ふわふわ感」が起きたり致します。

##9
皮肉なことに俗に言う風邪をひかれた後に「症状・症候」
が発現して「診断」がつかないことが御座います。

##10
「細菌性気管支炎
或は「反復性上気道感染」をおこされ
「無菌性髄膜炎」と診断されることが稀ならずあります。

##11
##10ならずとも「耳鼻の奥の「閉塞感」」の
「症状・症候」が発生することもあり
「耳鼻科専門医先生」で「御診断」が付かないことが
多いものです。

上記は「緊張型」の不思議だが
重用な「時間・曜日・月依存性傾向」の特徴です。

「補足2おわり」


++「補足3」++++++++++++++++++++++++++++++++++++

1・
##1
まず「めまい感」と「めまい」とは全く異なる
「臨床神経学」の「症状・症候」ということを覚えて下さいませ。

##2
「めまい」=「真性眩暈」であり「めまい感」=「仮性眩暈」と呼称致します。

##3
判りやすくいえば
「真性眩暈」を「真性めまい」としてまた
「仮性眩暈(めまい感)」を「仮性めまい」として御説明致します。

##4
「中枢神経系専門医」は「めまいがあるのですが」
という患者さんの場合に「めまい」と「「めまい感」の何れかかの「確認」
が必要になります。

##5
「真性めまい」=「真性眩暈」の場合は
通常「文字通り「前庭機能の障害」でおこり中枢的には脳幹部・小脳性にも発症しうる
「症状・症候」で御座います。

##6
「仮性めまい」=「仮性眩暈(めまい感)」の場合は
###1
周囲の風景=環境は「一定だが」自分が「ふわふわ感」がありいわゆる
「不安定感」がある。

###2
「末梢神経系」にも「中枢神経系」のも「臨床神経診断学的「症状・症候」」としての「異常所見」は認められません。

###3
悪心・嘔吐は伴わない。

###4
歩行可能である。

###5
多くの場合「一時的」であり「「発作性」であり「永続性」はない」

というような「病態」或いは「症状・症候」
が「仮性眩暈(めまい感)」で御座います。

##7
御相談者の御記載内容からは
「仮性眩暈(めまい感)」と考えられます。

##8
「仮性眩暈(めまい感)」は元来「病態」であっても
「末梢神経障害」=「前庭機能障害」或いは「中枢神経系」の機能障害
を認められないもので御座います。

##9
「緊張型めまい」(あだ名です)という
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
の患者さんにおこる「ふわふわ感」「くらくら感」は
「頭痛系の「症状・症候」」と等価に考える取り決めになっています。

##10
この「緊張型めまい」(あだ名です)ゆえに
「耳鼻科疾患」「自律神経失調症」「メニエル症候群」「更年期障害」
「頚椎の疾患」「うつ状態・うつ病」・「心療内科の疾患」
ととよく間違えられます。

##11
第30回日本頭痛学会総会での
山根清美先生(太田熱海病院 脳神経センター神経内科)
による
「緊張型頭痛におけるめまいの臨床的検討」の論文によれば

「緊張型頭痛と診断した114症例。
男性39例、女性75例、年齢平均61.2歳(16~86)

めまいが存在したのは69/114例(60.5%)
回転性めまい(verigo)が43例(62.3%)
浮動性めまい(dizziness)が26例(37.7%)
[結論]
臨床的にめまいの原因の鑑別として
緊張型頭痛を念頭に置くことが重要と考える。 」
との事です。

##12
臨床医は「めまい」の鑑別診断として
「緊張型頭痛を念頭に置くことが重要と考えた。 」
と結論されています。





2・
##1
「緊張型めまい」(あだ名です)は「仮性眩暈(ふわふわ感)」できます。

##2
めまいには「真性眩暈」と「仮性眩暈(ふわふわ感)」があります。

##3
「仮性眩暈(ふわふわ感)」は時として「真性眩暈」よりも
「症状・症候」が「唐突」で「不気味であり」一体何が起こったのだろよ
おもわれることがあります。

##4
「緊張型」の患者さんの場合88%は「回転性の眩暈」できます。

##4
急に事務仕事をしていて鋭角的に体がシフトするように感じられるときが
あります。

##5
患者さんは「真性眩暈」と思っていても
平衡機能検査では「内耳神経=前庭神経」の「「異常所見」無し」
とでることが多いものです。

##6
「緊張型」の患者さんの「緊張型めまい」(あだ名です)の場合
「メリスロン」「アデホスコーワ:adenosine triphosphate diosdium:ATP」が投与なども検討されることございます。
全く「効果」はありません。

##7
適切な「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
の「治療戦略」により「ふわふわ感」「くらくら感」「めまい感」」は
消失致します。

##8
「睡眠障害」をともなわれている「緊張型」の患者さんに起こりやすいものです。

##9
2月・6-7月、9月・11月に症状が悪化・発症
(feb/june/7fal crisis)することが多いです。


##10
「緊張型めまい」(あだ名です)をお持ちの
患者さんは2月・6-7月、9月・11月に症状増悪時に
「頭部発汗」「夜間発汗」「腋下(えきか)発汗」などの
「発汗障害」を併発することが多いものです。

##11
脈拍の増加=頻脈を伴う事も御座います。






「補足3おわり」


++「補足4」++++++++++++++++++++++++++++++++++++


「知覚異常性大腿神経神経痛」(本当は神経痛ではないのですが)につき
山本クリニック脳神経外科・神経内科相談掲示板
の「過去の御相談と御回答」の内容の一部を「位下」に
御記載致します。御参考になれば何よりです。
(長いですから結論だけ御読みいただいても
結構です)






何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。

[2006年3月9日 10時8分41秒]


--------------------------------------------------------------------------------
お名前: 匿名希望   



はじめまして。私は27歳、男性です。

自分の病気のことで色々検索していて山元クリニック様への
相談者様が多いので自分も相談に参りました。

一ヶ月前の仕事中、急にのぼせたように意識が遠のき目眩がし、
顔色が悪くなりその日は仕事を早退しました。

医療センターの神経内科でMRIや首のレントゲンも撮りましたが、
異常は見当たりませんでした。

一ヶ月経った現在も
一日頭がボーッとしていて、クラクラした状態の中、仕事をしています。
たまに意識が若干遠のきそうになります。

頭痛や吐き気などはないんですが、
めまいのせいか肩こりが出ています。

この症状になる前に腰痛があったんですが、
めまいが出てきてから腰痛が少し和らいだ気がいたします。
なにか関係があるんでしょうか?

私の病気は何が考えられるでしょうか?
ご返答よろしくお願いいたします。

Wednesday, March 08, 2006 10:52 PM

[2006年3月8日 22時52分17秒]


一日中頭がボーとしくらくらした状態で仕事をしています。1 

2006年03月09日 17時08分45秒 | Weblog
++++++++++++++++++++
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

典型的な
「「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
による
「緊張型めまい感」(あだ名です)の「症状・症候」です。

合わせて
「知覚異常性大腿神経神経痛」(本当は神経痛ではないのですが)
の成分を御持ちである。

「知覚異常性大腿神経神経痛」(本当は神経痛ではないのですが)

「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
の「延長線上あるいは同一線上にある病態」です。

あくまでも
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
を御持ちであり
「ふわふわ感」「くらくら感」でくる
「緊張型めまい感」(あだ名です)の「症状・症候」は
主体です。

「一番困る「脊椎の疾患」と間違われる」ことです。
この点御相談者の御相談内容要旨御記載からは
間違われず「「異常所見」無し」で本当に宜しかったです。


正診断率の大変低い「疼痛系の「症状・症候」」でございます。

第30回日本頭痛学会総会での
山根清美先生(太田熱海病院 脳神経センター神経内科)
による
「緊張型頭痛におけるめまいの臨床的検討」の論文によれば

「緊張型頭痛と診断した114症例。
男性39例、女性75例、年齢平均61.2歳(16~86)

めまいが存在したのは69/114例(60.5%)
回転性めまい(verigo)が43例(62.3%)
浮動性めまい(dizziness)が26例(37.7%)
[結論]
臨床的にめまいの原因の鑑別として
緊張型頭痛を念頭に置くことが重要と考える。 」
との事です。
=>
臨床医は「めまい」の鑑別診断として
「緊張型頭痛を念頭に置くことが重要と考えた。 」
と結論されています。


下記に順を追って御回答致します。
++++++++++++++++++++






#1
##1

はじめまして。私は27歳、男性です。

自分の病気のことで色々検索していて山元クリニック様への
相談者様が多いので自分も相談に参りました。

一ヶ月前の仕事中、急にのぼせたように意識が遠のき目眩がし、
顔色が悪くなりその日は仕事を早退しました。

医療センターの神経内科でMRIや首のレントゲンも撮りましたが、
異常は見当たりませんでした。

一ヶ月経った現在も
一日頭がボーッとしていて、クラクラした状態の中、仕事をしています。
たまに意識が若干遠のきそうになります。

頭痛や吐き気などはないんですが、
めまいのせいか肩こりが出ています。

この症状になる前に腰痛があったんですが、
めまいが出てきてから腰痛が少し和らいだ気がいたします。
なにか関係があるんでしょうか?

私の病気は何が考えられるでしょうか?
ご返答よろしくお願いいたします。」
との事です。







#2
##1
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

##2
「頭痛や吐き気などはないんですが、めまいのせいか肩こりが出ています。」
とのことで
「ふわふわ感」「くらくら感」+「肩こり」がおありである。

##3
「一ヶ月経った現在も一日頭がボーッとしていて、
クラクラした状態の中、仕事をしています。
たまに意識が若干遠のきそうになります。」
との事です。

##4
##3に合致する
「中枢神経系の器質的疾患由来の巣症状(そうしょうじょう)」
はなく=>##5

##5
よって
脊髄も含めた「中枢神経系の「器質的疾患」
(脳腫瘍・脊髄腫瘍や脳・脊髄血管障害等)」
は否定され
「医療センターの神経内科でMRIや首のレントゲンも撮りましたが、
異常は見当たりませんでした。」
との「画像診断」かたも「「異常所見」無し」で
本当に宜しかったです。





#3
##1
この「ふわふわ感」+「くらくら感」と「肩こり」そして
「この症状になる前に腰痛があったんですが、
めまいが出てきてから腰痛が少し和らいだ気がいたします。」
と「腰痛」からは。

##2
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
及び
「延長線上あるいは同一線上にある病態」である
「知覚異常性大腿神経神経痛」(本当は神経痛ではないのですが)
の「症状・症候」です。

##3
大変に正診断率の大変低い「頭痛系の「病態」」でございます。

##4
2月・6-7月、9月・11月に症状が悪化・発症
(feb/june/7fal crisis)することが多いです。

##5
早朝に「症状・症候」が発作的に出現する事も特徴です。

##6
(月)(木)に症候悪化がくることが多いものです。
「月木おち」(saturday-sunday-monday fall)]

##7
また「休日」が「窮日」となり休息を取れなくなり
「不安と悪循環の輪」に入られるという特徴が
御座います。

##8
入浴にて「症状・症候」は軽減することが多いものです。





#4
##1
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
の「病態」は。

##2
「耳鼻科疾患」「自律神経失調症」「メニエル症候群」
「更年期障害」「頚椎の疾患」「うつ状態・うつ病」・「心療内科の疾患」
等ととよく間違えられます。

##3
意味も無く
「疲労ですね」或いは「ストレスですね」等と医師より
図らずともいわれてしまう病態で御座います。

##4
ストレスには弱くなります。
「因果関係」を逆転すればストレスから「発生」するようにみえるが
間違いなのです。






#5
##1
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」

一番困るのは「頚椎の疾患」と間違われることです。
この点御相談者の御相談内容要旨御記載からは
MRI・頚椎X線撮影で「「異常所見」無し」で
本当に本当に宜しかったです。

##2
「絵に書いた餅のようにまたは何かの一つ覚えのように
第5第6頚椎椎間板がすりへっていて
「頚椎の弯曲」がおかしい或は
「逆弯曲」だと言われてしまいます。
或はまっすぐ=「直線頚」だと言われます。

##3
「臨床神経学的」にMRIで或いは頚椎X線撮影の画像診断の
「症状・症候」が「臨床症候」と合致すれば何も問題もないのですが。

##4
99%ほぼ100%の患者さんで「頚椎X線撮影所見」或い
「はCT・MRI」は「臨床神経診断学」と合致致しません。

##5
「頚椎症:cervical spondylosis」 とか
「「頚椎の病気(「頚椎症」とか頚椎椎間板ヘルニア)」・
「脊椎の病気(脊椎症」とか脊椎椎間板ヘルニア)」と
間違われなくて本当に宜しかったです。




#6
##1
「知覚異常性大腿神経神経痛」(本当は神経痛ではないのですが)
の「病態」の成分もお持ちの様です。。

##2
この「症状・症候」は
「知覚異常性大腿神経神経痛」(本当は神経痛ではないのですが)
のように考えます。

##3
1895年Rothにより「meralgia paraesthetica」
と命名され
Bernhardtにより「外側大腿皮神経パレステジア」
と記載されました。

##4
「知覚異常性大腿神経神経痛」
或はmeralgia paraesthetica(メラルギア・パレステチカ),
 Roth-Bernhartd症候群などと呼称されますが。

##5
本邦ではまず通じません。

##6
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」

「延長線上あるいは同一線上にある病態」であり「治療戦略」も
「神経ブロック」の「部位」が異なる以外は同様です。






#7
##1
御相談者の御相談内容要旨御記載からは
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」+
「知覚異常性大腿神経神経痛」(本当は神経痛ではないのですが)
の「病態」。

##2
そして「ふわふわ感」「くらくら感」=「仮性眩暈(ふわふわ感)症候群」

「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」の
典型的な
「症状・症候」です。

##3
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
といっても
「頭痛系の「症状・症候」」よりも
「ふわふわ感」「くらくら感」そして「肩こり・頸こり・背中こり」」
でくることが圧倒的に多いものです。

##4
第30回日本頭痛学会総会での
山根清美先生(太田熱海病院 脳神経センター神経内科)
による
「緊張型頭痛におけるめまいの臨床的検討」の論文によれば

「緊張型頭痛と診断した114症例。
男性39例、女性75例、年齢平均61.2歳(16~86)

めまいが存在したのは69/114例(60.5%)
回転性めまい(verigo)が43例(62.3%)
浮動性めまい(dizziness)が26例(37.7%)
[結論]
臨床的にめまいの原因の鑑別として
緊張型頭痛を念頭に置くことが重要と考える。 」
との事です。

##5
臨床医は「めまい」の鑑別診断として
「緊張型頭痛を念頭に置くことが重要と考えた。 」
と結論されています。


##6
しっかり治されるためには「頭痛」「機能性末梢神経障害」にお強い
「脳神経外科専門医先生」「ペインクリニック専門医先生」
を御受診されるのが宜しいと考えます。

##7
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
の特徴につき「補足1」に。
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
の「症状・症候」発生の時間依存性につき「補足2」に。
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
の「緊張型めまい」(あだ名です)につき「補足3」に。
「知覚異常性大腿神経神経痛」(本当は神経痛ではないのですが)
の特徴につき「補足4」に。
=>##8

##8
御記載致します。御参考になれば何よりです。





#8結論:
##1
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。

##2
典型的な
「「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
を御持ちであり
「緊張型めまい感」(あだ名です)の「症状・症候」です。

##4
正診断率の大変低い「疼痛系の「症状・症候」」でございます。

##5
合わせて
「知覚異常性大腿神経神経痛」(本当は神経痛ではないのですが)
の「症状・症候」の成分ももたれていらっしゃる。
これは
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」
と「延長線上あるいは同一線上にある病態」で
御座います。

##6
「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」+
「知覚異常性大腿神経神経痛」(本当は神経痛ではないのですが)

治療法ですが筋肉を柔らかくする即効性・持続性のお薬を内服、
外用薬も用いて場合により神経ブロックを施行いたします。
(「神経ブロック」といっても
「星状神経節ブロック(SGB)」は全く「効果」がありません)

##7
しっかり治されるためには「頭痛」「機能性末梢神経障害」にお強い
「脳神経外科専門医先生」「ペインクリニック専門医先生」
を御受診されるのが宜しいと考えます。

##8
但し「脳神経外科専門医先生」或は「ペインクリニック専門医先生」でも
「頭痛」「機能性末梢神経障害」に苦手な先生もいらっいます。
このことは肝に銘じて何卒に御銘記下さいませ。

##9
一刻も早く御相談者の「症状・症候」が寛解される日の来られる事を・
一刻も早いご回復を心より御祈り申し上げます。

##10
何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。





取り急ぎのお返事ゆえ不適切な表現や間違いや、
誤りもあろうかと存じますがご了解、お許しください。








上記あくまでもご参考にまでお留めおき
ご無事にされて下さいませ。






何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。






何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。



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