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給湯器の寿命は何年?? | クリーンラボ

2017-03-08 09:30:38 | メンテナンス
こんにちは! クリーンラボの磯部です。

今回は「給湯器」にふれてみたいと思います。一般的に給湯器の耐久年数は8~10年とされていて、もし交換の場合は約15万円位の費用が掛かってしまいます。現在、日本国内で海外製メーカーのガス給湯器はほとんど販売されていません。日本の給湯器の性能が非常に高いことですが、実際にクリーンラボが、お客様宅にお邪魔していますが耐久年数は早くて7年、1番長くて22年でした。なぜこんなにも給湯器の寿命の差はでるのでしょうか?疑問に思ったので少し調べてみました。給湯器の設置場所や使い方によって大きく変わってしまうようです。給湯器は決して安いものではありません。この金額を知れば少しでもご自宅の給湯器の寿命を延ばしたいと考えるのではないでしょうか?ではどのようの場合が寿命を左右するのか確認してみましょう。





給湯器の設置場所と寿命の関係
①給湯器から、隣の壁や物置など障害物との距離
給湯器本体の排気口から排出された排気が滞留しないようにスペースを開ける必要があります。給湯器は全面に十分なスペースがないと吐き出した排気を吸気口から吸い込んでしまい、不完全燃焼や機器内部を傷めてしまいます。

ガス給湯器の排気ガスの成分には、微量ながら硫黄分が含まれています。そしてこの硫黄分が空気中や排気中の水分と科学反応を起こして、亜硫酸、硫酸などの腐食性の酸をつくります。腐食性の酸が含まれた排気を吸い込むことにより、機器内部の配線や部品が劣化して故障してしまうのです。

またお隣との壁や塀まで60cm以上ないとメンテナンスを行うことが難しくなります。メンテナンススペースを十分に確保することも環境を整える上で重要となります。
②適切な排気カバーや、配管カバーの設置
排気カバーは排気の方向を変える部材です。給湯器の近くに窓やドアがある場合、排気の方向を変えることで室内に排気が侵入し、ガス臭くなってしまうことを防ぎます。また機器本体の吸排気をスムーズにし、給湯器の寿命を延ばす効果もあります。

配管カバーがあることによって、直接配管に接触することが無くなり、子供のいたずらや、物が接触して傷ついてしまうことを防ぎます。壁掛型の給湯器が道路に面した場所に設置されていると配管をいたずらされてしまうことがあります。また寒い地域では防寒対策にもなり、配管を隠すことで外観がすっきりするといったメリットもあります。

配管カバーは紫外線防止にもなります。配管の素材が架橋ポリエチレン管を使っている場合、紫外線にあたり続けると硬化して割れやすくなります。配管を傷めてしまうと給湯器の寿命を縮める原因になります。

給湯器の使い方と寿命の関係
①入浴剤の利用
入浴剤のなかにはイオウ、酸、塩分を含むものがあります。入浴剤を浴槽にいれ、そのお湯を追い焚きすると入浴剤の成分を含んだお湯が配管を通ることになります。配管は金属でできているためイオウや酸に反応し、劣化してしまいます。また白く濁るタイプの入浴剤などを入れて、追い焚きすると配管に成分が沈殿してしまいます。配管に成分が沈殿すると追い焚きの熱交換器内で局部沸騰を起こし寿命を著しく短くしてしまいます。
局部沸騰を起こすと異音が発生します。こういった症状が起きると熱交換器を交換せざるを得ません。少ない腐食や沈殿でも繰り返していくと給湯器に大きなダメージを与え給湯器の寿命を縮めることになるので、できれば使わない方が得策といえます。入浴剤をご利用される場合は、成分のわからない海外製は遠慮して日本製の入浴剤も注意書きをよく読んでからご利用ください。
②循環アダプターフィルターの定期的な洗浄
循環アダプターとは浴槽のお湯と水の出入り口です。循環アダプターには配管にゴミや髪の毛が入り込まないようにフィルターが設置されています。
このフィルターは目が非常に細かく、定期的に掃除していないと詰まってしまいます。フィルターが詰まると追い焚きをする際お湯と水の循環不良を起こします。すると温度センサーが温度を誤検知し、追い焚きをストップさせてしまいます。この現象をショートサーキットと呼びます。ショートサーキットを起こすと、追い焚きができないだけではありません。追い焚きで温度が上がらないからといって、何度も追い焚きを繰り返すと給湯器に無駄な負担をかけ寿命を縮めてしまいます。

水質と寿命の関係
井戸水・温泉水などの利用
給湯器を水道水以外に井戸水などをつなげている場合があります。井戸水には水道水には少ない成分が多く含まれています。例えば石灰を多く含む土壌であれば石灰(炭酸カルシウム)を含む水が給湯器に流れ込みます。その結果、給湯器内にカルシウムが付着蓄積してしまい。温度を伝えにくくしたり、またはある箇所だけ局部沸騰させてしまったりします。こうなると著しく寿命を短くしてしまいます。ひどい場合は毎回1~2年で交換ということもあります。井戸水を使う地域ではろ過装置を取り付けて水質改善してから給湯器に流すことが一番好ましいのですが、ろ過装置も高額なことを考えると寿命を割り切ることも大切かもしれません。

給湯器の寿命のサインは
①給湯温度が一定でない。
 シャワーなどから出るお湯の温度が一定でなかったり設定温度と一致しない。
②給湯器がうるさくなったり、異音がする。
 給湯器でお湯を沸かしているときの音がなんとなく大きくなったり、また給湯器が着火する時に爆発音みたいな音がする。
③エラーコードが頻繁に出る。
 エラーコードがリモコンに表示されるが、暫くする直ってしまうが、またすぐに表示がでる。
④給湯器の排気から煙がでている。
 完全燃焼しておらず、黒い煙などがたまに出てくる。
⑤湯量が明らかに少なくなった。
 シャワーからでる量が同じ温度で以前より少なくなった(季節による変動はあります。)
⑥お湯張りすると設定温度よりぬるい、または高い
以上のような症状が出ている場合は寿命が近づいている証拠です。実際に故障するまで使うのではなく、保証期間中であればすぐにメーカーのサービスに連絡することが重要です。不完全燃焼などは非常に危険で大きな事故の元になりかねません。修理するのであれば早めに対応しましょう。
給湯器ドットコムでは各メーカーの修理も代行しております。


「平均寿命が約8~10年」となる理由
負担をかけた給湯器は8年よりも前に故障する場合もありますが、10年を超えても故障もせずに元気に稼働しているものもたくさんあります。

しかし、決定的な問題として、「給湯器部品の供給期限は製造終了から10年」という各メーカーの方針があります。すなわち10年経過した給湯器は修理部品があるとは限らないということです。
修理すれば動く場合でも、部品が無い給湯器は交換以外に手段がなくなってしまうことが平均寿命を10年にしている理由でもあります。

ご自宅の給湯器の寿命を平均よりも長くもたせるか、縮めるかはご家庭での給湯器設置環境や使い方によります。給湯器の交換工事を行うときは設置環境に注意しましょう。

給湯器を設置してから数年しか経っていないというご家庭は、設置場所や使い方を見直してみましょう。



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