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エレキギターとエフェクターのすすめ

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「Feel like makin' love」のアドリブについて

2013-08-06 11:09:55 | 楽器

おはようございます。

今日は、セッションの定番曲「Feel like makin' love」のアドリブについて書いてみようと思います。
今回もまた、個人的な主張や表現が含まれますので、間違っていると思ったら、読むのをおやめくださいm(_ _)m

この名曲は、E.McDanielsという人による作曲で、ロバータ・フラックやマリーナ・ショウといった大御所がカバーして有名になった曲です。
他にも、様々なアーティストがカバーしている、ド定番曲です。
以前、Chikenのアドリブについても書きましたが、この曲も大体のセッションでリクエストすればできる曲の一つです。
とてもキレイでいい曲なので、下記に参考音源を貼っておきます。

<iframe src="//www.youtube.com/embed/4YpODdJPTKc" frameborder="0" width="300" height="200"></iframe>

インストでもよく音源を耳にしますが、セッションなどで演奏される場合の多くが、キーE♭です。
さて、コード進行を書いてみます。

Aメロ
Fm7 B♭7 E♭M7 C#7 C7 | Fm7 B♭7 E♭M7 A7♭5
Bメロ
A♭M7 Gm7 Fm7 Cm7 | A♭M7 Gm7 C#7 Cm7 E♭7 E7 F7

イントロ等々省略しています。
最後のE♭7~F7のところで1拍分多くなるので、次の頭が取りづらいのも特徴的です。
音源をよく聴いて確認してみてください。最初に聴くと取っつきにくいカンジがあると思います。

さて、この曲はコードチェンジも多く、転調っぽくも聞こえますが、キーE♭の場合は、
Cマイナーペンタトニックで貫けます。
ギターでいうところの、8フレットからのペンタです。
むしろ、それで貫くとキレイにまとめることもできますが、この曲の特徴である、転調かな?と思わせるフレーズは飛び出してこないと思います。

細かくあげていけばキリがないのでちょっと絞っていきます。
C#7 C7のところで、こまかくC#ミクソリディアン Cミクソリディアンと刻んでいってもいいですが、C#7を、G7の裏コードと捉えて、C#のときにDメロディックマイナーを弾くと、一気にアウト感が出ます。
さらに、A7♭5の部分、ここでは裏コードE♭7が鳴っていると捉えて、Eメロディックマイナーを弾くと、
これまたアウト感満載な気分になります。

上記は、裏コードを押さえたオルタードです。
また、最後の方のC#7 Cm7も、C#7がG7の裏コードだと捉えれば、Dメロディックマイナーが使えます。

結局はその人がどう捉えるかなので、何が正解などなければハズレもないので、~が使えるという表現も微妙なのですが、理論的な解説をしてみました。

よく、ジャズの曲では転調だらけで、次々と難しいコードが出てくるようなイメージですが、ドミナントセブンスの裏コードを使っていたり、途中途中のコードをいちいちドミナントセブンスと捉えてツーファイブを入れたりですとか、そんな曲もたくさんあります。簡単に考えれば、いくらでも簡単に考えられたりもします。

今回のFeel like makin' loveも、裏コードが多く出てきますが、ただそれを拾ってメロディーを奏でるということに必死になるのではなく、飽くまで自分の中で歌っていて、上記のようなアウトフレーズが使えると望ましいですね。私も日々練習しています。

またセッション曲ネタがあれば書いてみようと思います。