明日、2月26日の東京新聞朝刊に、明治神宮外苑と国立競技場建て替えに関する記事が掲載される。その中で、越澤教授のコメントも掲載される。 . . . 本文を読む
品川区まちづくりマスタープランが決定され、品川区役所のホームページで公開された。このマスタープランの特色について、策定委員長としての個人の見解を述べる。したがって、本ブログの文章の文責は越澤明にあり、品川区による公式説明ではない。
1)まず、第2章で「市街地形成の歩み」を詳細に記し、市街地形成(都市化の形成、都市計画の歴史、インフラの歴史など)をきちんと把握をしたことfである。このような記載をした都市計画マスタープランは全国的にも極めて珍しい。
2)また、市街地形成の歴史を踏まえて、第3章以下で、これまでのまちづくりの成果を確認し、現時点での課題を把握して、今後の中期的な取り組みを明らかにしたことである。
このようなまちづくりの取り組みの歴史を踏まえて、具体的でリアルに政策、施策を明らかにした都市計画マスタープランは、東京都の特別区・市町では初めてと言える。
3)品川区は木造密集市街地の面積が23区の中でも非常に多い。首都直下地震対策の必要性が求められている今日、防災まちづくりが最重要課題であり、第4章で取り上げた。そこでは、防災まちづくりの鍵として、木造密集市街地を貫通し、これまで全区間が事業未着手であった都市計画道路補助29号線などの事業化とその沿道まちづくりの必要性を強く打ち出している。
長期未着手であった都市計画道路について、ここまではっきりと地方自治体としての明瞭な意志表示を記載した都市計画マスタープランは全国的にも珍しい。
4)また、マスタープランの策定に際しては、品川区内のすべての道路の幅員と分布など、詳細な現状把握を行っており、その調査結果の一部は、参考資料にも収録されている。このような道路に関する詳細な現況調査を行った都市計画マスタープランは全国でも珍しい。
品川区まちづくりマスタープラン策定委員会委員長 越澤 明
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