みなさん。お待たせいたしました。
くり~むの出産物語です。

くりたん、出産1週間前を迎え、お尻もぱんぱん!
そろそろ出産の準備をしないとな~なんて思っていました。
そうそう、おっきめのゲージも買って、そうだ!ビデオカメラも妹に借りなきゃ。。。

とりあえずちっちゃなゲージで巣作りも始めました。。。
今日は1週間前のレントゲン写真を病院に撮りに行って、赤ちゃんの頭数も分かるな~。
そして明日は出産に備え、短めにカットもしてもらおう!!
なんて思っていたその時。。。
あれあれあれ?
お店のベッドを猛然とくりたんが掘り出した!!
このちゃんが、
「オーナー、これって思いっきり巣、作ってない?」
え?母心が芽生えてきた?
なんてかる~く思っていたその時、
くりたんの息が
はぁはぁはぁはぁはぁはぁ・・・・・・・・・・・
またしてもこのちゃん。
「オーナー、これって陣痛始まってない?」
えええええええええええ???まじっすか!!!!!
だって1週間前だよ???
慌てて病院に電話して、
ママ:
「先生!陣痛始まっちゃったみたいなんですけど、1週間前なんですけど、今からレントゲンって無理ですよねぇ???」
先生:
「陣痛が始まっちゃったのならなるたけ安静にしていてもらうしかないですねぇ。6日前だとギリギリかぁ。。。出血はないですね?なら大丈夫です。」とのこと。
も~う焦った焦った!どうしようどうしよう。。。

何にも用意してないようーーーーー!
取り合えずベッドごとくりを抱え、うちに帰ることに。
このちゃん:
「まだ陣痛始まったばかりだからすぐには生まれないと思うけど、オーナーが大丈夫?落ち着いてね。」
と、勇気付けられ、お店のお客様たちに
「頑張ります。」とご挨拶し、家路へ。。。
そしてうちに帰り、とってもちっちゃなゲージにくりを入れ、餌を忘れたことに気づき、お店に取りに帰りました。
そしてもう一度うちに帰ってみると、なにやらゲージから臭いが・・・。
出血してる!!!!!
そしてもう一度先生に電話を。
先生:
「あ~。流産かもしれませんねぇ。止血剤を打ちますから連れてきてください。」
そそそそそ、そんなぁ~!!!!!
ベッドごと、またくりを車に乗せ、病院へ。
もう道中、くりのおなかをさすりながら、もうママは半べそ。
「くりたん。頑張って!べべも頑張って!大丈夫だからね!すぐに先生のとこに着くからね!」と、もう、涙が止まらない。。。
病院に着くなり先生がすぐ診察台の上へと。
尻尾を上げてみてみると・・・・・。

先生:
「もう半分出てるじゃない!」
ママ:
「えっ!あっ!ほんとだっ!」
先生:
「気付かなかったの?」
ママ:
「いえいえ、出てなかったですよ。その後はベッドごと連れてきたので・・・」
先生:
「逆子ですねぇ。だめかなぁ。」
ママ
「え?な、何でですか?」
先生:
「いつから出てたかわからないけど、逆子だとお母さん次第で詰まってた時間が長いとダメかもしれない。」
ママ:
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
ママ:
「くりたん頑張って!べべが出てくるよ!頑張って!ママがついてるからね!」
もう、涙が止まらず、泣きながらくりをさすっていました。
そして何とか子供は出たんだけど、泣き声がしない。
ピクリとも動きもしない。
先生が一生懸命マッサージを始めてくれた。
もうママはくり~むを抱え号泣。
「先生、何とかしてください!くりたん。ごめんねぇ。ママが気付いてあげられなかったから、ごめんねぇ。。。。」
もう、涙が次から次へと止まらない。
それから10分ぐらいマッサージが続いたその時、
「みゃ、みゃ~。。。」
と泣き声と共にもぞもぞ動き出した!!!!
先生:
「良かったねぇ。もう大丈夫だよ!」
ママ:
「ありがとうございましたぁ~~~
」
そして最初の1枚。

くりたんも一安心。

ちっちゃ~!
ちゃんとミニチュアな手も指もつめも肉球もあるよ!
真っ黒けな女の子!!!
そしてほっと一安心したところで、あと何匹いるのかレントゲンを撮ることにくりたんを寝かせてパシャっと!。
あと2匹いることが分かって、促進剤を打つことに。
あああああ!そうだ!
ビデオカメラがぁぁぁぁぁ!!!!!
慌てて妹に電話を。
「もう、1匹目生まれちゃったから早く来てぇ~!!!!あと2匹いるから!」
妹も驚く驚く。
「えええ?もう生まれちゃったの???す、すぐ行くわ!」
そして先生に
「もうちょっとかかるから座って休んでてね。」と言われ、くりたんも抱っこ抱っことせがむので、ひざに抱いて休んでいると、
あれれれれれれれれ?なんだぁ?何か濡れたぞ???
そうです。ものの10分足らずでもう次の破水が!!
慌てて処置台の上に乗せると、
ポコッ。ってな感じでべぃべが出てきた!
「せんせぇ~!!!出ちゃったよ~~~!!!!」
先生:
「あらぁ~、早かったねぇ!この子は陣痛ってもんがないみたいだねぇ。。。」
あらら、やっぱり、くりたん。恐るべし。。。
ちょちょいのちょいって処置をして、ハイ、2匹目完了。

今度も真っ黒け!男の子でした。。。
「ゆ~こ~!早くきてぇ~!もう2匹目生まれちゃったよぅ。ビデオ、間に合わないじゃん!」
慌てて妹に電話をしたら、
「くりたんに我慢しててって言っておいて!」だって。
んなんありかよ。
ところが3匹目、これまたちょっとおなかを見てもまだまだ下りてきそうにない。
先生も、
「どうする?3匹目、家で生ます?自分でやってみてもいいよ。」なんて言うんだもん。
ママ:
「また途中で出かかっちゃったら困るぢゃないですかぁ。。。。」
先生:
「それもそうかぁ。」
なんて言っている間に妹も到着して準備万端!
もういつでもいいぞ~!!
と言いつつ、あれ?落ち着いちゃった?
くりたんはもう、だっこだっこと甘えてくるは、私の手も服も血まみれだわ、早く元気に出てきてくれ~!
そうして1時間が経ち、なんとなくそわそわ?
あ!出てきた!膨らんできたよ!
せんせ~え!!
ビデオよし!カメラよし!
そしたら先生が、
「あれ?また逆子かも。逆子はねぇ、お母さん次第なんだよねぇ。。。」
えええええ!またそんなぁ。。。
また半べそになりかかったその時、
先生:
「あ、大丈夫だわ。」
ほっ、よかったぁ。。。とほっとしたその時、
先生:
「あ、ごめん。やっぱり逆子だ。」
そそそそそんなぁ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ぴゅっと足だけ出てたときにはどうなることかと思ったけど、
それでも何とか先生が頑張って取り出してくれ、
みゃ~みゃ~と元気な声を出して生まれました。
後産で出てきた胎盤は普通ママ犬が食べるので先生も
「栄養になるから食べるようなら食べさせてあげて。」と言ってくりに差し出すと、
くんくんくんくん。 ぷいっ!とそっぽを向いちゃった。
食べやしないや。

そして赤ちゃんはと言うと、とってもちいちゃく、体重も155g、157g、160gとほんとに手のひらでも余るぐらいの大きさです。
大変でしたが、それでも先生もびっくりするぐらいの安産でした。
陣痛もなかったので母になった気がしていないみたいでした。
そのまま母子共々家に連れて帰り、初の授乳です!
あれ?くりたん、べぃべだよ。。。
子供に見向きもしません。
やっぱり陣痛もなにもなかったのがいけないのかしら・・・。

もう、無理やりくりを抱き上げ、おなかにべべたちを置き、初のおっぱいを吸わせました。初授乳は免疫の面でもとっても大事なんです。
そしてつづきはPart2へつづく。。。