隣町に到着したニット坊やは、黒猫さんに
「みんなは、どこにいるのと？」
と聞きました。
すると、黒猫は
「この道のはずれにある、小さな広っぱにいるニャ～。」
といいました。
目的地がハッキリと分かったニット坊やは、ふたたび歩き始めました。
ノソノソノソ。
ノソノソノソ。
今度は、あっという間に何もない小さな広っぱに辿り着きました。
広っぱをぐるりと眺めると、遠くの方にブルブルと震えている
４匹の猫が小さく見えました。
黒猫は、大きな声で
「あの猫達だニャ～、あの猫達だニャ～！」
「あんたを紹介したいから、あんたも一緒にいくニャ～」
と言いました。
猫達の近くによると、猫達の震えが益々よくわかり
鼻水を垂らして黒猫が来るのを待っていたことが
よく分かりました。
すると、１匹のトラ猫が
「ゴマ！！遅いニャ～！
みんなで雪だるまを作ってもまだ来ないからもうすぐ帰ろうかと
いってたんだぞ～！でも、会えてよかったニャ～。」
言いました。
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