増田カイロプラクティック【読書三昧】

増田カイロプラクティックセンターのスタッフ全員による読書三昧。
ダントツで院長増田裕DCの読書量が多いです…。

徳川家康

2010-05-21 17:42:08 | 桐井千恵
徳川家康 (講談社火の鳥伝記文庫 (22))
松本 清張
講談社


東海道好きの私は、歩いていてふと自分に足りないものに気づいた。
歴史的な知識である。
徳川家康が参勤交代のために各街道を整備し、宿場を整えた・・・とここまではわかるが、とにかく家康の名前はあちこちに出てくるし(当然だ)、その人物を知っておくということは、歩きの面白さを増すものに違いないと確信。

そこで私は増田先生に
「先生、徳川家康の本、持ってます?」
と訊くと、拳を出して「イエス」を示した。
「この歴史を全然知らない、単純な私にでもわかる徳川家康の本、持ってたら貸してください。」
と言うと「まかしておけ」とばかりに拳の「グー」を掲げてくれました。

で、持って来てくれたのが松本清張の「徳川家康」。
増田先生の大好きな松本清張が書いた「徳川家康」。

だがちょっと違うのだ、この本は特別なのだ。よく見てほしい。
手塚治虫の「火の鳥」のマークが本についている「フェニックス文庫」なのである!
これは小学生にもわかる本なのである!

偉大な松本清張が、小学生にもわかるようにやさしく歴史の説明をしてくれているのである!
徳川家康がどんな人だったのか、まるで生きているその人を見ているかのような書き方をしてくれているし、専門用語を使わずに書いてくれている。
また、専門用語を使う時には「○○とは、これこれこういうことです」という説明までしてくれる。
イキイキとした徳川家康の様子をよく知ることができた。
私は日本史も世界史も、まったくといっていいくらいおぼえていない。
天下を奪い合った戦国時代の戦いのことも、名前も何もおぼえられなかったのだ。

ここまで無知である私にでも本当にわかりやすい、すばらしい本でした。
家康が苦労人と言われる理由がやっとわかりました。(今更ですが)
一気に駿府城址が、浜松城が、岡崎城が興味深いものになり、歩くのが楽しみになりました。
また、家康のもうちょっと別の本も読んでみたいという気にもなっているぐらいです。

ビバ・松本清張先生!!

読んだら、久能山東照宮と、すんぷ夢ひろばの「徳川家康ミュージアム」に行きたくなりました。
以前、徳川家康ミュージアムには行きましたが、すこし興味がわいただけだったのです。
今度はもっと面白いにちがいない。
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