
トイレに入って用を足しながら、ぼんやり考え事をしていると
足下を小さな虫が這っていました。
毎年の恒例行事となった、私と彼らの「梅雨の決闘」です。
とは言え、ひと夏に4~5匹しかいない相手ですけど。
無論、敵は体長5mmもない、小さな虫。
苦もなくペーパーに摑まれて流されるのですが。
最近、過度の老眼によって彼らを見過ごしている気がします。
そして、それでいいではないか‥と思うのです。
中島みゆきさんの「友情」という歌に
悲しみばかり見えるから
この目をつぶすナイフがほしい
そしたら闇の中から
明日が見えるだろうか
という一節があります。
闘わない「優しい構え」が大切ではないのか、
そんな事を考えさせられた54歳、
梅雨時のトイレでありました。