中国からふはっ

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『日本仰天起源』荒俣宏

2011-01-14 00:02:40 | 好きな本
何かに興味を持って本を調べていると、必ずアリャマタコリャマタ先生こと、荒俣宏様の作品に辿り着く。
それは「妖怪」であったり、「江戸」であったり、「水木しげる」であったり。。。
宏様の分野の広さにつくづく驚かされる。
本の案内に書いてあるあらすじや目次を見ると、買わずにいられないものばかり。
『日本仰天起源』は随分前に買った本で何度目になるのか分からないが、また読んでしまった。

主な目次はこんな感じ。

・厠、便所、トイレの起源とは
・体毛描かぬ力士像のナゾ
・東京のブラックホール
・空海は本当に弘法大師か

etc......

目次を見てるだけでも楽しい。
文章はそんなに引き込まれ系ではなく、どちらかというと堅いが、それでも何度か読んでしまう。
彼の頭の中は一体どうなっているのだろう。
最近は日本のテレビをあまり見ていないが、テレビにはまだ多数出演していらっしゃるのだろうか。
あの、目立たなくニコニコと出ていらっしゃるお姿、また拝見したいものだ。

宏様、本当にすばらしい。

東海林さだお『誰だってズルしたい!』。

2010-12-10 01:20:13 | 好きな本
中国に住んでるので、気軽に本屋に行って立ち読みしたり、衝動買いしたりすることを久しくしていない。
日本にいる時は本屋と図書館へしょっちゅう通っていたものだ。
読みたい本があっても、簡単に手に入れることができないのだ。

だから、帰国する時に読み終わった本を持って帰り、また新たに持ってくるということを繰り返している。
だが日本から戻る時はいつも荷物が大量になるため、文庫本で25冊ぐらいしか持って来れない。
(その他に雑誌などもある)

私の家族は全員本好きで、実家の庭には本専用の部屋(というか小屋?)がある。
母が「老後に本に囲まれながら好きな本を読みたい」と言って3年ぐらい前に建てたものだ。
そこに家族全員の蔵書をまとめて入れている。
だが予想に反し、本は大量過ぎた。
新たに買った本箱には入りきらずに本は山積み。
今のところ、ゆったりと本を読むスペースはない。

それでも本好きな私としては隠れ家のような部屋。
実家に帰ると、その部屋に入って本を物色するのが楽しみの一つだ。
その本の中から毎回25冊ほど選び、中国に持ってくるのだ。
今まで何度も読んだ本がほとんどだが、アホな私は何度読んでも新たな気持ちになる。

最近帰ったのは10月。
次はいつ帰るか分らないので、毎回大事に大事に読んでいる。
毎回数冊は持ってくるのが「東海林さだお」。
残りはほとんど時代小説ばかりなので、休憩のように間に読んでいる。

東海林さだお。。。私が以前とても憧れ、尊敬した人。。。
今もだけど。

今日読み終えたのは『誰だってズルしたい!』。
比較的新しい本であるため、東海林さまが書いたのは60代というのに、昔から変わらない文体と探究心満載の一冊だ。
この中で一番面白かったのが『地球滅亡の前夜に「最後の晩餐」』。
食べたいもののくだらなさ、しょうもなさに加え、地球滅亡前夜の詳しい設定。。。
もう唸るしかなかった。
このような文を一体だれが書けるのだろう。このような発想を誰がするだろう。
同じ時代に生まれてよかったとつくづく感じる作家「東海林さだお」。
あと2冊持ってきたので、大事にチビチビと読みたいと思う。