ガソリンスタンド

私は職場へはバイク通勤である。
それで、ガソリンを入れるときは結構店を選んでしまう。
あんまし、個人的に話しかけられるところは苦手。
「今頃まで遊んでたの？」とか。
なんで、そんなプライベートに踏み入った話題になるんだ。
仕事なんだけどなぁ・・・・。
それも、初めて会ったおじさんにそんなことを言われてもなぁ。
知り合いならまだしも・・・。

と、いうことで、私はガソリンスタンドは元気よく、
テキパキと対応してくれるガソリンスタンドが好き。
もちろん、上のような変な会話抜きのガソリンスタンドがいい。

それで、行きはここ、帰りはここと決めていたんだけど、
行きによく行っていたガソリンスタンドがつぶれることになってしまった。
最近、セルフのガソリンスタンドが流行っていますが、
その影響が大のようであった。

一昨日に行きにそこでガソリンを入れに入ったんだけど、
なんか、店内が暗くて、中がすっからかんな感じになっていて
おかしいなぁと思ってたら、店員が出てきて、
「まだ、朝早すぎたのかなぁ・・・。」
と思っていたんだけど、店のガラスにある張り紙を見つけた。
それには、三月いっぱいで閉店すると書かれてあった。
一昨日といえば、もう四月だったんだけど、
いつものように威勢よく対応してくれました。
残りのガソリンが尽きるまでやってくれるのか、それとも後始末に
来ていてそれで何も知らず入店した私に対して、
「もう、やってません。」とわざわざ嫌な気持ちにさせるのではなく、
余計な会話は抜きでサービスで入れてくれたのかなぁと思った。
そう思うと、なんだか本当に閉店ということがとっても惜しまれて
仕方がなかった。

だからこちらから、ひとこと声をかけようかと思ったけど恥ずかしくて
何も気の利いたことは言えず、ただ「ありがとうございます。」とだけ、
最後に言った。
このガソリンがその店で入れてもらう最後のガソリンかも知れない。
そう思うと、バイクの走りが妙に愛おしく思ったのでした。

どんどんセルフなどがもてはやされる今。
そしてネットでの買い物も流行ってきている今。
店っていう形態がそのうちになくなるのかも知れないなぁと思いました。
ある漫画で、ロボットが大量に生産されることで、人が沢山失業し、
貧富の差が大きくできあがっていくという漫画があったんだけど・・・。
その漫画では、ロボットの方が人間よりも人間らしい心をもっていてました。
結構これってありえる話だなぁと思うのでした。

それと、セルフって車から降りたり、バイクから降りたりしないといけないので、
いくら24時間営業っていっても夜中、一人で・・・っていうのは怖いですよね。
ガソリン入れている間は特に身動きできないわけだし。
やはり、ガソリンスタンドには沢山の威勢のいい従業員に
いてほしいなぁと思うのでした。