リボーンアートフェスティバル二日目。
今日は網地島へ。
鮎川エリアの鯨の張り子も見たいので、石巻駅でレンタカーを借りて、
鮎川港から網地島へいくことに。
鮎川について、まずはおしかのれんに向かいます。
少し迷いましたが、なんとか見つけられました。
10時からオープンなのに、九時半ごろについたので、入れるかな?と思い、
もう店員さんが来ていて、そうじをしていたので、見てもだいじょうぶか尋ねました。
見てもいいけど、明かりのつくのは10時からだよと言われました。
スタンプもあるからおして大丈夫だよとも言ってくださいました。
口の中のひげがちゃんとひらひらしていてびっくり。
もし、帰りにまた寄れたら光っている様子も見ようと思いました。
とりあえず、少し船発までには早いけれども港に向かうことに。
しかし、この判断は正しく、もう駐車場が結構な車で埋まっていました。
まだ1時間ほど以上前なのに驚きです。
でも、船ってそういうもんだよなと思いながら、今日も海を眺めながらゆっくりまっていました。
船が来ました。
この船に乗って網地島に向かいます。
天気はなんとか雨はもっているものの、曇り空です。
1日、もつといいなと思いながら乗船。
しばらく船に揺られ、網地島につきました。
G1 バリー・マッギー「無題」
お出迎えはこの崖にある絵たち。
布の絵もあれば、岩に直に描かれた絵もあるのかな?
雨に濡れて岩にぴったりとくっついていて直なのか、布なのか曖昧な感じでした。
最初にこの絵を見ていたのですが、インフォメーションにやたらめったら長蛇の列。
一体何なんだ?と思って近寄ってみると、なんでも、この島を回るのには、
リストバンドをしなければならないそうで。
そ、そうなんだ!知らずにそのまま行くところでした。
ちょっと覗いてみてよかった。
ということで、私もリストバンドをもらって腕に装着しました。
では、早速出発!
網地島も二つ港があるのですが、網地港からスタートしました。
すると少し小雨が降ってきました。
傘を差しました。
このまま、雨かなと思いながら歩いていたのですが、次の作品に行くまでにはやみました。
この写真ではわかりにくいのですが、うにがごろごろといました↑。
こんなにたくさんいるものなのか・・・と思うくらい、すぐに取れそう。
うっすら黒いのが全部うにです。
少し階段を上ると次のエリアとなります。
神社の中にあるようです。
ここのお寺は神社と合体したような神社でした。
まだ、寺と神社が一緒に存在していた時代のものだということのことでした。
↑こちらがお寺。
こちらが神社↑
小高い場所なのでとても眺めがよかったです。
G2~5はこの神社(熊野神社)の敷地内にあって、全てロイス・ワインバーガーの作品でした。
ちなみに上の草むらも作品でタイトルはG3「ガーデン」です。
G5「ある場所」
上の作品から奥に進むと、またいい眺めが出てきます。
G7 石毛健太「この波際」
作品はこの建物の中にあります。
昔の漁師たちが外国からいろいろ持ち帰ったもののことなどを、
文字で交互に繰り返し、3パターンほど流していました。
この波際にいろいろ流れ着いたんだろうなぁ。
左側は窓で外の風景が見えていて、右側は映像が流れていました。
G6 ロイス・ワインバーガー「私ー雑草ー」
本当にこの人は草が好きなんだね。
ここからの眺めもよかったです。
天気がいいと、海が真っ青なんだそうですよ。
G4 ロイス・ワインバーガー「植物の生命」
花と花のすごく大きな画像が流れていて、それをくっつけたり離したりして、
まるでキスしあっているかのように見えました。
神社エリアを離れ、少し坂道を上がっていくとバス停があります。
G8 バリー・マッギー「無題(バス停)」
実際にここ、バス乗り場なんだそうです。
また少し雨が降り始めました。
土日はなんと、スタッフさんがエリアを往復してくれるバス(バン)を出してくれるらしく、
かなり効率よく回れそうだということが分かりました。
バンのような車で荷台に直接数人乗る形で移動しました。
網地島中心部へ。
中心部では2会場あります。
まずは、島の楽校の裏手の旧校舎の作品を見に行きました。
G11「類推の山」フィリップ・パレノ
古い校舎を利用した作品です。
音と光でみせる作品でした。
ゴ~~~ッという大きな音が教室の中をなり響き、それによって窓ガラスが揺れて、
ガタガタ音がする、まるで津波が襲ってくる前触れのようなそんな感じを受けました。
大きな鏡もあって、光が反射した陰も面白かったです。
<網地島開発総合センター>
G9 BIGIN「幕間」
網地島は食べられるところが予約制のところと、
ここの移動式のカレー屋さんしかないということなので、
ここでカレーをいただきました。
ここしか売ってないということで、結構な人でにぎわっていました。
作っている人は一人でとても大変そうでした。
カレー、美味しかったです。
G10 ジョン・ルーリー「ボクは胃痛持ち」
カレーを食べた後には、建物の中の作品を見ました。
たくさんの絵が飾られてありました。
これらを見た後に、またスタッフさんの車で網地島南部へと移動しました。
すると、猫ちゃんのお出迎えが・・・!
↑多分、親子とのことでした。
インフォメーション近くにずっといました。
インフォメーションの横の道を入っていきます。
G18 ロイス・ワインバーガー「ガーデン」
この人の作品は本当にここかしことありました。
看板がないと作品とは気づかない感じです。
G17 伊藤存+青木綾子「海にい浮かぶ畑がつくり始めると、船の上の店は伝言しだす」
もと駄菓子屋をお店にしたものだそうです。
島の空き家に残っていたものに手を加えて商品にして売っているんだそうです。
そうそう、島には結構の数の空き家があります。
服などもありました。
↑ほかにもいろいろあったんだけど、これ、かわいかったです。
R15 真鍋大度+神谷之康研究所「dissonant imaaaginary」
吉野家の石蔵の中を使った作品です。
かなり細い道を通るので、本当にここでいいのかなと不安になります。
中では映像が流れていました。
この後は、島の端っこ、涛波岐崎灯台に向かって歩きます。
G11 アラン「限られたフィールドとリソースから見えてくるもの」
「このゲーム盤の上にはこの島のものが駒として置かれているはずです。
是非道中で拾った石などを置いたり、動かしたり、持っていったりしてみてください。」
とのことです。
真ん中の草、よく枯れてないなと思ったんですが、その日、その日でどんどん変わっていく作品なんですね。
さて、更に進んでいきます。
途中、畑をお世話しているおばあさんがいました。
旗が見えてきました。
旗がないと気づかないくらいです。
旗の向かいに次の作品へとの道があるんですが、草藪のなかを入っていくような、
そんな細い道です。
本当にこの道であっているの?と不安になるくらいの道でした。
G13「海に浮かぶ畑がつくり始めると、船の上の店は伝言しだす」伊藤存+青木綾子
鬱蒼とした道を抜けると広い場所にでます。
そこが作品です。
そして、更にその広場の奥の竹藪の細い道を歩いていくと、
こんな開けたきれいな場所が。
写真でうまく取れなかったのですが、足元の木は船の形をしています。
船の先端から風景を眺めている感じ。
また元の道に戻って涛波岐崎灯台に向かって歩きます。
ここから見える風景も素敵です。
この岬の左側に小路があって、そこを入っていくと、最南端にあ作品にたどり着きます。
G14「針の眼」梅田哲也
いい風景の場所に出ます。
小山があって、そこに登って海を眺めているとなんと、その小山の中が作品とのこと。
こんな小さな穴から中に入ります。
中は真っ暗で、真ん中に小さな石がぽこぽこと置かれてありました。
その石たちにあたらないように、端の方にしばらく座っています。
すると、かすかな光を感じ、その光から外の様子をうかがうことができます。
ピンホールになっているようです。
多分、これがその穴↑
これを見終えたら港の方に戻ります。
G19「浮く家」持田敦子
入るときは、あまり何も気づかなかったのですが、
床がゆがんでる。
そして、奥があれ?
切れ目がはいって浮いています。
そして、かすかに「かごめ」の歌が聞こえてきます。
てっきり、この作品の音かと思ったら実は違っていました。
G20「無題」浅野忠信
「浮く家」の隣・・・斜め向かい(?)にあるこの建物の中で、浅野忠信さんの作品が飾られていました。
絵画です。小さな作品がたくさん飾られていて、そうだよな、
小さくてもとにかく作ることが大切だよなと思わされました。
G21「蓬菜島古墳」小宮麻史奈
少し離れた所に、この作品、古墳があります。
外観とは違い、中はブルーの世界です。
しかし真ん中の石のようなものが、お墓に見える。
古墳だからお墓に見えていいのか(汗)
天井のブルーがきれいだなと思いました。
晴れた日の網地島の海もこんな色なのかな?
思ったよりも早く見て回ることができました。
まだ船までに時間があるので古墳の近くにあった看板の「美術館」という手書きの看板が気になり、
その案内の方に歩いていきました。
すると、薬師丸郁夫さんという人のお家かつ美術家にたどり着きました。
入っていいのかなとおそるおそる入っていきました。
すると、お年を召した女の人が丁度出かけようとしているところでした。
私に気づくと、「あ、どうぞ」と出かけるのをやめて中を案内してくださいました。
お年を召しているのだけど、とてもはつらつと元気な雰囲気な方でした。
家の中でちょっとロック系な音楽がながれていて、かっこいい雰囲気のおばあさんでした。
音楽を止めて案内してくれました。
この人の絵の宣伝を昨日の田代島で見たなと思いつつ、絵を観賞しました。
そのおばあさんはこの絵を描いた方の奥さんとのことでした。
そして、田代島の島の駅で働いている人は、ここでも働いている人だとのことでした。
その人の作品も少しだけ展示されていました。
絵の中には、奥さんとその人も描かれていて、すごく奥さんのことを愛している方なんだなと思いました。
そして奥さん自身もとても旦那さんのこと、そして彼の才能を愛している方なんだなということが、
お話をしていてとても伝わってきました。
水をとても大切に思っているというような話もしてくれました。
水が全てだというようなそんな話をしてくれました。
そして、そんな水の神を祀っているようなそんなところを転々としているのかなというような、
そんな話もしてくれました。
奈良の天河の弁財天のことも話してくれました。
私も行ったことのある神社だったので、ものすごく親しく思ってしまいました。
なんでもその神社に宙の絵を上納したんだそうです。
すっかりその奥さんの人柄に魅了され、長居してしまいました。
物販もしていて、龍の絵のポストカードを買いました。
その人の話だと金華山に有名な神社(黄金山神社)があるのですが、そこの神社の神様は、
この網地島の大金神社の妹にあたるらしいです。そうなんだとびっくり。
ちょっと気になったので、作品とは遠かったのですが立ち寄った神社がお姉さんい当たる神社だったとは。
しかし、人気があまりにも少なかったので、すぐに立ち去ったんですよね。
もう少しよくよく見ればよかったな↑。
もし、またリボーンアートが開催されるのであれば、今度は金華山に行ってみたいなと思っています。
大金神社も黄金山神社もどちらとも弁天様で水の神様です。
そのあと、長渡港に戻り、船を待ちつつ猫と戯れました。
インフォメーションの猫たち。↑
田代島の猫は野良が多いそうですが、田代島の猫は飼われている猫が多く、外猫といって、
犬のように外で飼ってるものが多いそうです。
鮎川港に戻りました。
上の写真の船は金華山行きの船です。
くじらの絵が書かれています。
この鮎川のあたりも、日本で数少ない捕鯨がゆるされている地区の一つなんだそうです。
くじらは食べなかったけど、次回機会があれば。
このあと、もう一度、おしかのれんに行きました
お客さんはいませんでしたが、あいていました。
この中には居酒屋など小さなお店がたくさんはいっているんだけど、
今年いっぱいでおわってしまうそうです。
震災以来、ずっと閉めないでがんばっていたそうで・・・。
それもあって、ここには絶対訪れたいなと思ってたんです。
朝見た時は明かりがともってなかったですが、ばっちりともってました。
この張り子が完成して、祭りに出るのが楽しみです。
そしてその後は、大きな被害があったと言われている女川に向かいました。
そこに温泉施設があるらしく、しかし時間がないのでせめて足湯をと思ったんです。
駅に温泉施設がついている形でした。
新しくてきれいな施設でした。
時間があれば入りたかったです。
足湯は外にあるのですが・・・なんと5時までらしくお湯が抜かれてありました。
私がついたのは6時少し前。
仕方ありません。
次回、機会があれば入りたいです。
6時にはそこを出ないと帰りの電車に間に合わないということで、
速攻石巻駅に向かいました。
今回、芸術祭では初めてコンプリートしました!
それだけ、回りやすいということなんですけど・・・ただ、車がないと難しいと思います。
車があると、ほぼ1本道なので、迷うことはほぼないです。
鮎川の会場は点々として少し分かりづらくはありましたが、
地元の方に教えてもらいなんとか回れたという感じです。
濡れたりしてぼろぼろですね(汗)↑
スタンプがエリアによって違うのがかわいかったです。
今、思いましたが、このスタンプ、グッズで売ってたら結構欲しいかも!
特に鯨好きなのでF鮎川エリアのハンコほしいかも。
友達は芸術祭はあまり面白くないというのですが、
私は結構好きです。
作品自体は????と思うこともたしかにあるのですが、
その土地を知れるというか、そういう旅が楽しい。
自分から選んでいく旅行先は、観光で有名な場所が多いけど、
こういった芸術祭って、普段いかないようなところで行われることが多いし、
今の日本を考えるいい機会にもなるように思うんですよね。
リボーンアート、被災地であり、第一回目はちょっと行く勇気がなかったけど、
今回、勇気を出していってよかったです。
沢山のことを自分を通していろいろ感じることができました。