えんじゃけん

岡山芸術交流2019 Okayama Art Summit IF THE SNAKE もし蛇が

 
今日は岡山でやっている「岡山芸術交流」にいってきました。
3年に一度行われているそうで、今年は二回目だったそうです。
瀬戸内国際芸術祭と同じ年に行っているそうです。
瀬戸内国際芸術祭には沢山のお客さんが訪れるものの、岡山は通過点になるだけで、
お客さんが降りてくれないんだそうです。
そこで、少しでもお客さんに立ち寄ってほしいということで始めたんだそうですよ。
アーティスティックディレクターは今回はピエール・ユイグ
 

案内所で廻るおすすめ順を教えてもらいましたが、今日は最終日ということで、
混雑する可能性があるということだったので、おすすめの逆回りをしました。
 
まずは、オリエント美術館へ。
常設展も見ることができます。
写真を撮ればよかったのですが、撮ってません。
人型の空気を入れて動くタイプの人形(スカイダンサー)が手の部分で3つつながって
輪になって踊っている作品がまずありました。
真っ黒なスカイダンサーでちょっと不気味でしたが、ユニークでもある作品でした。
 
あとは、磁力のある石やら織物(?)などの作品がありました。
どの作品も、他の常設展の展示から少し浮いていて印象に残る作品ばかりでした。
石と織物に関しては、その展示の近くに似たものがあるのにも関わらず、何か違和感を感じました。

丁度紅葉していて、街路樹が美しかったです。
その次に天神山文化プラザに行きました。
入り口がどこか分からず、少し迷いましたが、なんとかつきました。
その行く途中に関連作品がいきなり道脇に置かれてありました。
子どもが中を走り回って遊んでいました。↓

これが天神山文化プラザです。↓
昔は岡山県総合文化センターという文化施設だったとか。
とてもきれいな天井の部屋があるそうですが、それを知ったのは後なので見ていません。
「成層圏ブルー」と呼ばれる前川氏独特の深い青の天井に、ランダムに配置された照明がまるで、
夜空の星のようなんだそうです。
見たい人は、二階の情報センターに声をかけると見れるそうですよ。
(前川氏というのは日本のモダニズム建築の巨匠らしく、この建物はその人の建築だそうです)

この天神山文化プラザでは、二部屋で作品が紹介されていました。
一つ目の部屋には壁一面にところどころに穴が開いていて、そこから風が出ているもの。
なんでも人間のツボに合わせているとのことですが、微風だったので体を当ててみてもよくわかりませんでした。
あとその同じ部屋に小さな30cm四方くらいの穴に水が貼られてあり、その水にウロコのような模様が浮かび上がったり、
そのウロコがうねり始めたり、消えたりと不思議な穴がありました。
まるで、未知なる生き物がその中にいるかのようでした。
そして、その部屋より階段を降りて、
二つめの部屋は全体にとても暗く、足元には砂のようなものがほんの少し散らばっていて、
歩くとそれを踏みつけるとじゃりっとした音がします。
柱には、小さなモニターがあり、そこから線がいくつか出ていて、その柱のあちこちにつながっていました。
なんだろなと思って見ていると、「柱を触ってみてください」と案内の人に言われ触ると、あたたかい。
なんでも、伝染病で死んでしまった人の体温なんだそうです。
・・・・ここも写真、撮れたのに撮ってません。
 
その後、旧福岡醤油建物へと向かいました。
ここには二つの作品がありました。
入ってすぐに、虫よけのランプが。
それが作品らしく、実際に無視がそこに飛び込むと、ショートして一瞬停電になるんだそうです。
そして、地下にはVRの作品が。
かなりのお客さんが並んでいました。
そして、いよいよ自分の番。
しかし、よく分からないデジタルな感じのガタガタしたクモのようなものがゆっくり動いているだけで・・・。
けど、一緒に行った人にきくと、本当は機内の様子で、人々がねているだそうです。
あ~、正解が分からないので、不具合でも「こんなものなのかな」と思ってしまいました。
もう一度並ぶのには時間がもったないので、あきらめました。

この醤油さんの瓦がかわいかったです。

↑福って字がついています。
福岡醤油の福なんでしょけど、縁起の良い字でもあるので、いい感じです。
その後は岡山城へと向かいました。
途中、紅葉がきれいでした。

岡山城かっこいいです。
別名烏城。黒いのが特徴です。↓
そして、お濠の船をよく見ると、桃型の船が・・・!
さすが、桃太郎伝説の残る岡山ならではです。



もう、これだけで芸術作品ですよね。
日本文化って美しい。↑
一つ目は、女の人がいろいろな作品の場所で裸で踊る映像でした。
少しだけ見て、次の作品に移動しました。
次も映像でした。
人が栄え、滅びる、しかし、また人が生まれ栄え、滅びるのループな映像でした。
人が生まれたころは自然の中の一部だったのに、だんだんと自然を壊し、
そして、戦争を起こし人どうしが殺し合う・・・そんな映像でした。

城内の紅葉も美しかったです。

お城に入るとお城の御朱印もいただけるようでしたが、今回は時間の関係上あきらめました。
そのあと、林原美術館に向かったのですが少し寄り道しました。

岡山県立美術館です↑
なんでも全国1位の図書貸し出し数なんだそうですよ。
ということで中にも入ってみました。
中は撮影禁止になっていました。
とても明るくて広い気持ちのいい空間でした。
たくさんの人が訪れていました。
ここの貸し出し数が多いのは新刊が多いとのことだったのですが、実際いいてみると、
なんと岡山芸術交流のコーナーもあり、それに関する図書がありました。
そして、手書きのポップもあり、芸術交流への地元の子どもの感想なんかも貼られてありました。
さすが全国1位だなと思いました。

お昼も途中の道すがら食べました。
山珍というお店なんですど、ここの豚まんが名物らしく、初めて食べたのですが、
中になんとうずらの卵が入っています。
肉もお肉!って感じでおいしかったです。
ちなみに上のセットは豚まんセット(山珍セット)です。
豚まんが大きいので十分、お腹いっぱいになりました。
写ってませんが、食後にはデザートもついています。
この日はゴマだんごのアイス添えでした。

↑林原美術館です。
東京美術館、熊本美術館を手掛けた前川國男にとって初めて手掛けた美術館建築。
ここには映像作品が2つあったのですが、その一つの映像作品が終わると、まるで、
その映像作品から飛び出したか如くの少女が生身の人で登場し、一人で観客の見る中演じます。
指先の動きがまるで、人間ではないようで、顔も無表情でみんなひたすら見入ってました。
演じるだけかと思いきや、一人のお客に話しかけました。
とても忙しいのと、とてもひまなのとでは、どっちがいいだっけかな?
そんな質問をしました。
質問された人は、最初は質問されているとは思わなかったようで、ぼんやりしていましたが、
もう一度質問され、「え?!私に聴いている?」という驚きの表情を浮かべ、少し悩んで答えました。
すると、少女が「わかるきがするわ」と答えました。
そのあとも一人で何かを語り始め、みんながほっとしていると、
「記号と憂鬱の関係は?」
といって、お客さんを見渡しました。
みんなの中に緊張がみなぎるのが伝わってきました。
しかし、少女はその質問をすると、さよならとその場を去っていきました。
この少女の作品は撮影禁止でした。
この作品が一番、心に残っています。
 
映画館での作品もあったのですが、時間が合わなかったので、
最後に内山下小学校向かいました。
ここにある作品は、すべてがなんだかやってはいけない実験を人がしてしまっているという
印象を受ける作品が多かったです。









すべての作品を見終えて、すべての作品がつながっているようだという感想を書いている記事を思い出しました。
確かに。
特に最後の会場でそれを感じました。
私は全体を通して、命とは、命があるとはどういうことかとそんなことを思いました。

全てを見終え、友達がお茶したいということで、堂本ロールで。
大阪のお店ですけどね。

店内はふかふかソファもあり、くつろげました。
美味しかったです。
 
岡山芸術交流、当日券は1800円だったのですが、前売りは1000円だったそうで、
次回もあれば、次回は前売りを買おうと思いました。
結構、心に突き刺さる作品があり、面白かったです。
 
 
 
 
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