えんじゃけん

『瀬戸内寂聴~出家とは生きながら死ぬこと』

3夜連続特別ドラマ『女の一代記』シリーズ
第1夜 11月24日(木)21:00~23:08
「瀬戸内寂聴~出家とは生きながら死ぬこと」を見た。
宮沢りえが寂聴役。

宮沢りえって最近、演技の評価が高いよね。
それも気になって見たかったんだよね。
そして、寂聴さんの人生も気になった。
どうして出家したのかを・・・。

けど、思うんだけど、人によって人生いろいろだなぁって。
特に、偉人とか有名人の人生って波乱万丈って気する。

私はこの寂聴さんの青空説法を聞いてみたい。
ドラマの最初と最後に彼女が実際に青空説法をしている映像も流れた。
その中で、「情熱的に恋愛をしなさい。」ということを言っていた。

恋愛という感情は本当に不思議なもので、急に熱くなるものだ。
でも、気づくと急に冷めていたりもするもの。
いつまでも熱く続かないものだと思う。
だからこそ、熱いときはそれを楽しみたいなぁと私は思う。
そういう意味では寂聴さんの考えに賛成かも。

でも、彼女は現世を捨てた。
出家の道を選んだのだ。

それでも「恋愛」を勧める寂聴さんはどういう気持ちから
そう言っているんだろう。
出家というものは死を選ぶか、出家を選ぶかというくらい重いものなんだね。
それを知らなかった私は無知なんだろうか。
「生きながら死ぬ」とはそういう意味だったのかと分かった。
でもね、「死ぬ」のとはやっぱり違うと思う。
実際、出家後でも彼女の言葉に救われた人は数多くいるのだから。
だから、彼女は生きていると私は思う。
ちゃんと現世と繋がっている。

生きているなぁと感じるとき。
私の場合だけど、誰かを心底好きだと思えるとき。
そして、もうひとつ、人に必要とされるとき。
寂聴さんは人に必要とされている。
生きるということは恋愛だけではないと私は思う。

最後に若かりし頃の寂聴さんの写真が出たんだけど、
一瞬誰か分からなかった。
「着付けの人?」
とか思ってしまった。(^^;)
出家で髪を沿っているときの写真も出た。
ドラマと同じで一人友人らしき人が付き添っていた。
多少の脚色もあるでしょうけど、でも、よく寂聴さんは上を向いて
歩いてこられたなぁと思う。
「もっと、成長したいのに!!!」
となかなかうまくいかない人生を泥酔しながら一人帰りの夜道で
叫ぶシーンは心打たれた。(りえさん名演技!)
今、彼女は、もう80歳くらいの人なんだけど、
それでも今でもちゃんと成長し続けていると私は思う。
「鬼になったからには、大鬼になれ!」
という寂聴さんのお父さんの台詞もすごくよかった。
父親の寛大さを感じる台詞だった。
「当人同士のことは当人にしかわからない。」
というお父さんの台詞もよかった。

世間のうわさは無責任なものだ。
面白おかしければ、それでいいのだから。
だから、標的にされてもそれに振り回されるでなく、どんと構え、
自分のやるべきことをやっていけばいい。
世間のうわさなんて一時のものであるし、
やるべきことをやっていれば理解してくれる人はいるんだから。
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