11月1日(日)、愛知県豊田市で開かれた「第5回矢作川森の健康診断報告会」に参加してきました。
6月に行なった森の健康診断の参加者が一同に会し、参加者が感想を発表したほか、診断内容を分析した結果報告も行なわれました。会場は熱気があり、みなさん熱心に報告を聞いている様子。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/82/db8e52b0b97d97a0a0fc2d6e6ef30181.jpg)
まだ森の健康診断には参加したことがないこともあり、この取り組みのキモがつかみきれていない感じがしているのですが、今回の報告会で感じたことの1つは、その運動的な側面でしょうか。
運動といってもイメージは様々でしょうから適切な表現かどうかわかりませんが、広く社会全体の価値観や態度を変えていこうとする、しかもいわゆる政治的決定を通してではなく、人々を自発的に活動に巻き込むことで、そうした変化をもたらそうとするということを強く意識しているという意味で、社会運動的なものではないかと思います。
森の健康診断は、人工林問題の「治療」、つまり直接的な解決行動を目指しているのではなくて、あくまでも「健康診断」であり、彼らが言うように「科学的森林調査」です。そして「気づきと学び」と強調するように、参加者一人ひとりが、森の健康診断というツールを使って森林の現状や地域の状況について知り、考え、さらには自分なりの森との関わりへと「一歩踏み出す」ことを応援するというスタンスに徹している。
また、助成金や補助金ではなく1人1000円の「千人基金」で賄いたい、しかも大口の寄付金よりも多くの人の浄財でというのは、森林とのつながりを広く創り出したいということなのでしょう。
ここには、森林所有者という明確な境界と私権的で具体的な利害を持ったステークホルダーだけでなく、公益的機能を持つ森林をめぐる新しいステークホルダーを創り出す、ステークホルダーの再定義ということもあるように思います。人々と森林の関わりの創出、あるいは再構築と言ってもいいかもしれません。
ここに一役買って出ている「科学」が、どんな姿をしているのか・・・?まだモヤモヤ~しています。
懇親会までおじゃまして、すっかり仲良くなってしまった矢作川水系森林ボランティア協議会(矢森協)のみなさんの、遠慮なく(!!)あふれ出るパワーが「科学」を変えているような気がしてならないのですが・・・何なのでしょう、あの勢いは。
(清水万由子)
6月に行なった森の健康診断の参加者が一同に会し、参加者が感想を発表したほか、診断内容を分析した結果報告も行なわれました。会場は熱気があり、みなさん熱心に報告を聞いている様子。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/82/db8e52b0b97d97a0a0fc2d6e6ef30181.jpg)
まだ森の健康診断には参加したことがないこともあり、この取り組みのキモがつかみきれていない感じがしているのですが、今回の報告会で感じたことの1つは、その運動的な側面でしょうか。
運動といってもイメージは様々でしょうから適切な表現かどうかわかりませんが、広く社会全体の価値観や態度を変えていこうとする、しかもいわゆる政治的決定を通してではなく、人々を自発的に活動に巻き込むことで、そうした変化をもたらそうとするということを強く意識しているという意味で、社会運動的なものではないかと思います。
森の健康診断は、人工林問題の「治療」、つまり直接的な解決行動を目指しているのではなくて、あくまでも「健康診断」であり、彼らが言うように「科学的森林調査」です。そして「気づきと学び」と強調するように、参加者一人ひとりが、森の健康診断というツールを使って森林の現状や地域の状況について知り、考え、さらには自分なりの森との関わりへと「一歩踏み出す」ことを応援するというスタンスに徹している。
また、助成金や補助金ではなく1人1000円の「千人基金」で賄いたい、しかも大口の寄付金よりも多くの人の浄財でというのは、森林とのつながりを広く創り出したいということなのでしょう。
ここには、森林所有者という明確な境界と私権的で具体的な利害を持ったステークホルダーだけでなく、公益的機能を持つ森林をめぐる新しいステークホルダーを創り出す、ステークホルダーの再定義ということもあるように思います。人々と森林の関わりの創出、あるいは再構築と言ってもいいかもしれません。
ここに一役買って出ている「科学」が、どんな姿をしているのか・・・?まだモヤモヤ~しています。
懇親会までおじゃまして、すっかり仲良くなってしまった矢作川水系森林ボランティア協議会(矢森協)のみなさんの、遠慮なく(!!)あふれ出るパワーが「科学」を変えているような気がしてならないのですが・・・何なのでしょう、あの勢いは。
(清水万由子)