地域主導型科学者コミュニティの創生

 『地域主導型科学者コミュニティの創生』(代表:長野大学 教授 佐藤哲)Web Forum

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設立記念シンポジウム…その後の心境?

2011-01-18 21:34:51 | Weblog
新しい年が、すたすたと走り始めています。
本年もよろしくお願いします。

季刊ですらなくなってきた当ブログですが、書きたい話題がないわけじゃあ、ないんです。
くじけずに続けたいと思います。

昨年は何と言っても、地域環境学ネットワーク設立記念シンポジウム@大阪学院大学の開催!!これに触れないわけにはいきません。
ご来場いただいたみなさん、(もう半年も経ってますが)ありがとうございました!

シンポジウムの映像・スライドは →こちらから
開催報告文は →こちらから (だいぶんスクロールすると、出てきます。)


いやあ、本当に熱気に満ちた2日間でした。

私は生まれて初めての「コーディネーター」役を仰せつかって、緊張のあまりみなさんの講演をきちんと聞けなかった…というのが何やら口惜しかったです。
いや、もちろんパネリストの講演を踏まえてコーディネートしようと努めました。
でも、自分のアンテナに引っかかる話しか聞こえないわけです。
講演の中からエッセンスをつかんでお話を組み立てるのに一生懸命で。
日々是修行ですね。

初の会員総会では、協働のガイドライン素案についても議論しました。
こちらは年度内には案を固めて公表の予定です。
お楽しみに♪


*-*-*-*-*-*-*-*-*

せっかく4か月もの時を経て書いているので、その後の心境をひとつ。

今さらですが、研究者として地域の方々とどう接したらよいのか、改めて自分の問題として考えると、言葉で言うほど簡単ではないと感じます。
誰もが一人の人間。それぞれに個性があり、話し方、言葉の選び方、人に与える印象といったことから、研究(者)に対する考え方も、違っている。

だから、実際の一つ一つの場面で、どう振る舞ったらよいのかは、結局その都度自分で考えるしかないんですよね。
そんなこと当たり前なんですが、実はちゃんと考えていなかったのかも?と思ったりもしています。

私なんかは、何かの専門家であるというアイデンティティも持てていないし、そもそも人として未熟であったりするわけで。
最初からうまくできるわけではないんでしょうけれど。

ほんとは、研究者であろうとする“自分の都合”から離れてモノを考えることができていないんじゃない?と。

問題解決と知識生産という2つの軸の間を揺れ動き、引き裂かれるのは、このプロジェクトに関わる者の宿命、、でしょうか??

…ネガティブ思考全開になってしまいました。
ま、気づいたことからはじめていきたいと思います。

次のイベントは2月5日、豊岡市での公開シンポジウムです!

まだまだ参加申込受付中です。
雪の中のコウノトリに、会いに行きませんか♪♪
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マイケル・クロスビー博士来日!

2010-08-31 18:11:42 | Weblog
8月24日、JST-RISTEX「科学技術と人間」領域の研究開発プログラム「科学技術と社会の相互作用」の国際会議が開催されました。各研究開発プロジェクトの取り組みについて紹介するとともに、海外からお招きした専門家と語り合う、という趣旨でした。

「地域主導型科学者コミュニティの創生」では、Mote海洋研究所のマイケル・クロスビー博士をお招きして、佐藤教授のプレゼンテーションにコメントをいただきました。

左が佐藤教授、右がクロスビー博士。

当日の様子は、USTREAMにて動画で見ることができます。
報告&コメント
パネルディスカッション

クロスビー博士は、10年前に沿岸海洋管理の分野で、科学、マネジメント、政策立案の統合という”ニューパラダイム”を提唱された方で、プロジェクトメンバーの鹿熊さん(@八重山)が、共通の問題意識をお持ちの方として紹介してくださった方。

メキシコ湾の重油流出で対応に追われる中、遠くフロリダから猛暑の東京へ来てくださいました。

クロスビー博士は、10年前に自分が考えていたことが日本で実践に移されているということに、「一言で言うと…fantasticだ!」と、とても励まされるコメントをいただきました。(ウレシイですね~!)


持続可能な資源管理のためには、
○生態学的な研究だけでなく、実践的なマネジメントが動いている背景にある社会的、文化的、歴史的な視点(ひっくるめて”Human dimension”)が欠かせないということ、
○科学とマネジメントを結びつける翻訳家(”translator”)の存在がとても重要であること、
○政府や地域住民組織、NGO,ボランティアなどの様々な主体とのパートナーシップの重要性などなど、
プロジェクトでの議論とたいへん親和的なコメントをいくつもいただきました。

また、マネジメント志向の研究に取り組む若い世代の育成、日本だけでなく開発途上国にこそこうした科学が求められていることなど、将来的な展望についても語っていただきました。

シンポジウム前日(8/23)には、プロジェクトメンバーの松田先生主催の生態リスクCOE公開講演会(@横浜国立大学)でも講演をしていただきました。松田先生の知床の研究なども参照しながら、MPA(海洋保護区)の話を中心に、海洋資源管理もマネジメント&サイエンスの統合によって、ステークホルダーとのパートナーシップでプロアクティブ(先を見越した、積極的な)なリスク管理が必要だよね!というお話になりました。
う~んさすが。。すべての話は、つながっているのですね。


シンポジウムの翌日(8/25)には、中央水産研究所の牧野さん、とアマモ場再生会議の林先生にコーディネートをお願いして、横浜市漁協柴支所と横浜市の人工海岸「海の公園」のアマモ再生現場を訪問しました。

この日は、アナゴの水揚げがよかったようです。おじさん・おにいさんが船に乗り、おばさん・おねえさんが迎える。これが柴のスタイル。


アマモのパッチが広がっています。海水浴、ウィンドサーフィン、潮干狩り、などなど海面利用の調整も課題とのこと。

柴というところは、漁業者による自主的な資源管理の超有名な事例だそうで。恥ずかしながら初めて知りました。(marine 業界初心者ゆえ…)
オイルショックや沿岸埋め立て等々で都市部の地先漁業も変化の波にさらされていた頃、漁業者自身が自分たちの生業と資源を守るために、データに基づいて仲間を説得し、組織的な出漁管理などを行った時のお話を、組合長さんにお聞きしました。


クロスビー博士も、柴の長い漁業の歴史とその中での漁業者の意識の高さ、自主管理の実践がとても印象的impressiveだったようです。
現在は東京湾の青潮が深刻化していて、漁業者だけの自主的な取り組みだけでは対応しきれない問題になっているとのこと。まさしくマネジメントが求められるわけですね…う~んここから先はなかなか難しい…

数日間お供をしまして、とてもいい勉強の機会を与えていただきました。
クロスビー博士のとても温かく、つねに相手の立場を慮る人柄が強く心に残りました。(お別れした日の夢の中でも、一緒にどこかを訪問していました…)
人間同士の交流は、エネルギーの源ですね。


日本食は海の恵みでいっぱい(近海モノ中心です。。)

(清水万由子)
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奄美フィールド研究会

2010-08-30 20:44:07 | Weblog
奄美フィールド研究会

今年のフィールド研究会第1弾は、奄美大島です。

地域の中での問題、取り組みを勉強させていただき、科学者として、ネットワークとして、何ができるのかを考える。そんな趣旨でした。

研究会については、プロジェクトの「フィールド研究会」のページをご覧いただくとして…

何分、狭い世界しか知らなかったもので、奄美という地域の固有な歴史、自然、文化を初めて勉強した次第です。(ワタシ、そんなことの連続です。)

人々の間にあって共有されている、何だがよくわからないもの、が、自分自身が感じられる範囲を超えるというか。
コモン・センス(?)が違っているというか。

いちおう、日本語という共通言語はあるけれど、確実に違う言語体系を持っている人たち。

議論しているけれど、私たちは本当にわかっているのかな?という不安。
(私がわかっていないだけか...)

そんなことを感じた研究会でした。

番外編:加計呂麻島へ渡る

          
(左)諸鈍集落のデイゴ並木。樹齢300年とも。しかしヒメコバチ被害でかなり痛々しかった。
(中)家々の塀には、2~3mおきに「ハブたたき棒」が立ててある。どんだけ出るのよ…
(右)奄美大島といえば黒糖。家族で黒糖を作る工場にお邪魔する。柄杓も一斗缶で手作り。

(清水万由子)
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西別川再訪&エゾシカの有効利用

2010-08-30 20:19:23 | Weblog
北海道にも春が訪れた5月、再び西別川へ赴きました。
今回は植樹祭にお邪魔して、微力ながら「汗をかく」一味に加えていただき、神様ことシマフクロウにもお目にかかることができました。

シマフクロウは、すべてを知っているかのよう。



見えるかな~… 見えないだろうな~~(涙

北海道に行くのなら、と札幌のエゾシカ協会の事務所にもおじゃまし、事務局長の井田さんと、9月のシンポジウムの打ち合わせをしました。
北海道ではエゾシカによる農業被害や植生被害などが深刻で、エゾシカ協会はエゾシカの生態調査とともに有効利用のための社会システムづくりを研究・実践しています。近藤会長、井田事務局長、伊吾田講師も地域環境学ネットワークの設立発起人に加わっていただきました。

もちろん、打ち合わせの後は微力ながらエゾシカの有効利用のために「汗をかく」のだ!というわけで…
エゾシカしゃぶしゃぶ他、エゾシカ料理フルコースを実演(&試食?)いただきながら、各方面からエゾシカ関係者(?)が集まってくださり、あれやこれやと議論タイム。



かつては、人間と野生動物が境を接して、日々緊張関係の中で暮らしてきたわけで。そこには様々な人間の(そしてエゾシカの)知恵があり、技術があり、文化があったわけですよね。
現代には現代なりの、知恵の絞り方があるのですね、とエゾシカ関係者のみなさんの熱い議論を聞きながら、感じ入った次第です。

個人的には、井田さん宅(兼事務所)の書架を楽しく拝見しながら、う~ん深いなぁとやや合点しました。
これは単にエゾシカという邪魔者を何とかしようという話ではないんだなと、自然の中に生きる人間の文化の問題なんだろうと思いました。個体数管理や流通や消費の仕組みが乗っかるという。もちろん、どちらが先というものではないのですが。

(清水万由子)
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ブレーンストーミング in 東京

2010-08-30 19:20:26 | Weblog
えぇ…もう半年の前のことではありますが…昨日のことのように思い出して書きます!!

まだ寒さの残る3月1日、「ブレーンストーミング」と称して、地域環境学ネットワークの設立発起人の中から何人かに集まっていただきました。
それぞれの研究・活動について紹介していただき、議論しまくる”嵐に遭う脳みそ”(?)を、東京のJST-RISTEXの会議室をお借りして行いました。

嵐に遭ったみなさんは下記の方々、+佐藤、鎌田、家中、鹿熊、菊地(敬称略)の各氏。
中村浩二さん(金沢大学)、内田しのぶさん((財)北海道環境財団)、一ノ瀬友博さん(慶応大学)、池上真紀さん(東北大学)、須藤明子さん(イーグレット・オフィス)、宮内泰介さん(北海道大学)

地域環境学ネットワークの趣旨説明と、協働のガイドラインの草案に続いて、各地からの報告が続きました。
地域の中で、それぞれが直面している課題、模索しながらやってきたことなどを出し合って、率直に意見をぶつけ合いました。



以下、ごくごく断片的かつ主観的で恐縮ですが、一部内容を紹介しますと。

中村浩二さん
能登に大学が人(とお金)を送り込んで、それをどう活かすか。生きたお金を回すか。そしてそれを大学・研究者のアイデンティティに内面化すること。徹底的にローカルな文脈にこだわった、パワフルな格闘ぶり。

内田しのぶさん
釧路湿原の再生を、湿原を介した地域のつながりづくりという面から取り組む。じわじわネットワークを広げるために、時には組織の間にたって、時には御用聞きに走り回り、あれこれと知恵を絞って来られた様子。

一ノ瀬友博さん
「積極的な撤退」という選択肢を入れて農村地域の未来を考えるお手伝いをしようという「撤退の農村計画」。マクロな視点、とローカルな関係、思いをどうつなぐか?

池上真紀さん
エネルギー地産地消をめざす「EIMY」という考え方に基づいて、天栄村湯本地区での調査と、東北大学湯本分室、「川崎-仙台薪ストーブの会」活動。実は池上さんの所属は「太陽地球計測学分野」です。コスモポリタンはローカルである。ということでしょうか?

須藤明子さん
琵琶湖に集まるカワウの個体数管理に、シャープシューティングという方法で挑んでこられた経緯。生息数の把握とカワウの生態を踏まえた捕獲が重要。考えてみたら当たり前?だけれど、そうではなかった現実。

宮内泰介さん
ソロモン諸島、北上川、様々なフィールドで見たこと、考えたこと、感じたこと。人々の間にある、よくわからないもの、無視され忘れ去られやすいもの、やわらかいもの。それを(近代社会の言葉で?)表現することで、今の社会のありようを変えることができるかもしれない。

ふむふむふむ、と聞きながら、徹底的に地域の視点に立つということを、苦労もありつつ自然にやっている方々だなぁと、心強く思いました。
息つく間もなく終わってしまった“嵐”でしたが、

地域の環境保全の担い手ってどういう人たちなんだろう?
研究者ができること、やるべきことってなんだろう?
地域に必要とされる技術や人脈や知識を持った人たちが、どういう状況で活躍できるのだろう?

協働のガイドラインも、何か地域のリアリティにそぐうようなものにできればなぁと思いつつ、考えあぐねる日々です。

(清水万由子)
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釧路湿原再生&西別川流域再生

2010-08-29 19:37:19 | Weblog
今回は、目にも涼しい光景をご紹介いたしましょう。

冬の釧路湿原であります。


湿原というか雪原なんですが…
釧路湿原自然再生協議会のワンダグリンダ・プロジェクトを担当されている内田さんにお願いして、取り組みを紹介していただき、湿原を案内していただきました。

本州の狭い平地に肩を寄せ合い暮らす身には、北海道の原野(住所が「原野」…)はある種の感動ですね。

ワンダグリンダ・プロジェクトは、自然再生協議会の中の普及行動計画WGの活動の1つで、釧路湿原に関する活動をしている人を集めちゃおう!というもの。少しでも湿原にかかわっていれば、湿原まんじゅうでも、公共交通で湿原探索コースを紹介するウェブサイトでも、いいんです。という敷居の低さが売りとのこと。
それ以上に、そういう活動を探し出し、調べて、つなげるハブ&カタリストである内田さんの嗅覚、信頼、さりげないサポートが重要だと思いました。
広域のネットワーキングの1つのお手本ですね。

再生普及行動計画WGの事務局でもある内田さんのオフィスは、環境省の釧路湿原野生生物保護センター内にありまして、立派な展示スペースがありました。

そこにもワンダグリンダ・プロジェクトの成果が!

折り紙の達人による、オリジナル「シマフクロウ」です。そのほか、サケ(マス?)、エゾシカも鎮座しておりました。こんなきっかけで、釧路湿原に興味を持つこともあるかもしれませんね。

センター内ではシマフクロウの保護ケージもあり、シマフクロウの巣箱も。
人も入れます。


ワンダグリンダ・プロジェクトの成果は、「人」そのものでもあります。
釧路湿原に自分なりの関心を持つようになり、行動を起こす人が出てくること。ひょんなことからアイヌ語に興味を持ち、自分でアイヌ語を勉強して、アイヌの文化を織り交ぜながら湿原ガイドをするようになった方にもお会いできました。
自然を知ることと、そこにかかわる人間を知ることが分かちがたくむすびついている。釧路湿原も、今の私たちには「原野」かもしれませんが、アイヌの人々にとっては「里」だったのでしょう。

さて、釧路からさらに北(内陸)へ進み、西別川上流地域へ。
河口の漁師さんから上流の牧場主さんまで、流域の人たちが協力してシマフクロウの森を再生する「コロカムイの会」の方々にお会いしてきました。
コロカムイはアイヌの言葉でシマフクロウのこと。

別海町の野付漁協のことは、「コモンズ研究のフロンティア―山野海川の共的世界―」という本で論じられていると後で知りました。(おそらく)関連しつつも違う活動です。

ここでの驚きはたくさんありましたが、ちょっと秘密にしておきます(!)

みなさんすっかりシマフクロウと通じ合っているんですね。仲間として認識されている。そして人間側のメンバーシップが強固な結束で支えられている。「汗かくこと」が結束の媒介です。

いわゆる近代的な科学をストレートに活用しているわけではないんですが、すごくローカルな知識体系をローカルに作っている。そこに誇りを持っていて、薄っぺらな科学的知識は笑って追い返してやろうというくらいの気概。

こういう“共的”世界、たぶん何十年か前までは当たり前にあったのかもしれませんが、今も存在感を持って生き残っているということに、この人たちは強さを増しているように思いました。


西別川の上流。バイカモが生い茂る。

(清水万由子)
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地域環境学ネットワーク設立シンポジウム開催!

2010-07-26 18:50:02 | Weblog
9月18日・19日、大阪学院大学にて
地域環境学ネットワーク設立シンポジウムを開催します!

地域環境学ネットワークは、じわじわと会員を増やしております。
このプログラム↓をご覧ください。地域環境学ネットワークでしか見られない顔ぶれではないでしょうか・・・・。
一見、意味不明とも思える組み合わせ・・・しかしメタな話題で盛り上がることでしょう。
参加申込は、こちらから!

=== 会場 ===

大阪学院大学(〒564-8511 大阪府吹田市岸部南2丁目36番1号)
http://www.osaka-gu.ac.jp/campus/cl_frame/index.html


===プログラム===

■ 9月18日(土)

13:00~13:10 開会あいさつ
・小林傳司(独立行政法人科学技術振興機構 社会技術研究開発センター
   「科学 技術と人間」研究開発領域 総括補佐/大阪大学教授)
13:10~13:50 基調講演:
・佐藤哲(長野大学)
「地域の持続可能な発展に役立つ科学を求めて・・・地域環境学ネットワー クが めざすもの」

(休憩)

14:00~18:00 シンポジウム第1部
「地域に役立つ知識とは? - さまざまな研究のありかた」
(コーディネーター:家中茂・鳥取大学)

14:00~14:05 家中茂(鳥取大学)
   シンポジウムの概要
14:05~14:40 新妻弘明(東北大学)
「地域の固有性に即した問題解決のための科学‐EIMYの研究を通して」
14:40~15:15 比嘉義視(恩納村漁協)
「生業の中での研究 - 漁業者の生活のための知識技術と海洋環境の保全」
15:15~15:50 井田宏之(社団法人エゾシカ協会)
「マイナス資源をプラス資源へ – エゾシカの有効利用を通じた地域課題の解決」
15:50~16:25 野崎進(株式会社四季工房)
「企業活動を通じた技術開発と地域社会 – 地域工務店の森づくり・地域づくり」
16:25~17:00 松田裕之(横浜国立大学)
「訪問型研究者と地域 – 受け入れられ活用される私になるために」

(休憩)

17:10~18:00 パネルディスカッション
  コメンテーター:秋道智彌(総合地球環境学研究所)
18:30~20:30 交流会(会費制です。参加申し込みのページで事前申し込みを お願いします。)

■ 9月19日(日)
9:00~10:00 地域環境学ネットワーク総会
地域環境学ネットワーク会員の方に限らせていただきます。
入会を希望さ れる 方は、地域環境学ネットワークのサイトをご覧ください。

10:00~12:00 ポスターセッション
地域からの活動報告をお願いします。会員以外の方も発表していただけます。
発表を希望される 方は、参加 申し込みページからお申し込み頂き、A0サイズを上限に作成ください。
詳細は事務局にお問い合わせください。

(昼食)

13:00~17:00 シンポジウム第2部
「地域で活躍するネットワーク – 意見や価値観の違いを超えた協働」
(コーディネーター:清水万由子・長野大学)

13:00~13:05 清水万由子(長野大学) 
シンポジウムの概要
13:05~13:40 鎌田磨人(徳島大学)
「かみかつ里山倶楽部にかかわる懲りない人々」
13:40~14:15 丹羽健司(矢作川森の健康診断実行委員会)
「調べることが人々をつなぐ– 森の健康診断」
14:15~14:50 上村真仁(白保魚湧く海保全協議会事務局長)
「地域の活動を支えるカタリスト – 裏方としてのレジデント型研究者」
14:50~15:25 神田優(NPO法人黒潮実感センター)
「住み着くということ – 里海に対する誇りと愛着」
15:25~16:00 鹿熊信一郎(沖縄県八重山農林水産振興センター)
「行政マン研究者と地域 – 使える知識技術の知恵袋」

(休憩)

16:10~16:50 パネルディスカッション
  コメンテーター:中村浩二(金沢大学)

16:50~17:00 閉会挨拶 佐藤哲(長野大学)


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地域環境学ネットワーク設立!

2010-03-31 11:51:42 | Weblog
本日、地域環境学ネットワークを設立いたしました。
ウェブサイトも少し更新しましたので、ぜひご覧下さい。

下記、地域環境学ネットワーク 代表 佐藤哲氏によるよびかけです。


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地域環境学ネットワークについて

  地域環境学ネットワークは、地域社会が直面するさまざまな環境問題に取り組むステークホルダーと科学者が、お互いに学びあい育てあう全国的なネットワークとして、2010年3月31日に設立されました。地域社会の現場で、環境問題の解決に直結する研究活動を行っているさまざまな科学者・専門家や、その知識を活用して問題解決に取り組む地域社会のステークホルダーのみなさんが一同に集まる場を提供し、交流を通じた情報共有と協働を通じて各地の取り組みを活性化することを目指しています。

 地域の環境問題の解決には、科学者・専門家と地域社会のステークホルダーのみなさんの密接な協働ができていることが大切です。地域環境学ネットワークは、問題解決の担い手である地域のステークホルダーのみなさんの良きパートナーとなる科学者を育て、応援することを通じて、ステークホルダーのみなさんが活用できる「役に立つ知識」を地域に提供する科学を成熟させます。また、各地の活動についての情報を共有することで、地域のステークホルダーのみなさんがそれぞれの取り組みを改善していくためのアイデアを得ることができます。また、必要とされる分野の科学者・専門家との交流を深める機会を提供します。

 地域環境学ネットワークは、地域のステークホルダーのみなさんと科学者・専門家がお互いに刺激し合い、評価し合いながら協働していくための指針として、「協働のガイドライン」の策定を行います。また、環境問題の解決に向けた取り組みの主役である地域のステークホルダーのみなさんをサポートできる科学者・専門家の育成のために、科学者の活動や研究成果を地域の視点と科学の視点の両面から評価する「参加型研究評価」の仕組みを作ります。これらの仕組みを活用することによって、持続可能な社会に向けた各地の活動の、科学的・社会的な基盤を整えることが、地域環境学ネットワークの目標です。

 全国で地域環境の保全や再生を通じて持続可能な地域づくりに取り組む地域の方々、研究者のみなさんのご参加をお待ちしております。

地域環境学ネットワーク 代表・・・長野大学 佐藤 哲

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トラベリング・ミュージアム

2010-01-29 19:53:20 | Weblog
1月10日(やっと今年の話が…2010年です。)、「アダプティブガバナンスと市民調査に関する環境社会学的研究」(研究代表者:宮内泰介 北海道大学教授)の研究会に参加してきました。

アダプティブガバナンスとは…?
市民調査とは…?
ということは、宮内先生による丁寧な解説が研究プロジェクトウェブサイトにありますので、そちらをご覧いただくとして。
ちなみに、宮内先生も地域環境学ネットワーク設立発起人です

今回の研究会で、鹿児島大学総合研究博物館の落合雪野さんから報告いただいて「トラベリング・ミュージアム」という取り組みを知りました。その名の通り、旅する博物館。

落合さんは民族植物学とくにジュズダマという植物とその利用を研究されている方。アジアに分布する様々なジュズダマの標本や、ジュズダマを使ったタイやラオスでの民族衣装などを使った博物館展示を行なうも、それを作った人たちやそのジュズダマが生えている地域の人たちが展示を見られないのはおかしい!ということで、博物館ごと持っていってしまえ!!というのが最初の発想だったそうです。

これが日本のジュズダマ。小さい頃これでネックレスを作って遊びました~


展示デザイナーや映像制作の専門家などとチームを組んで、ラオス、大阪、台湾で「旅」をし、開催地の立地や想定される来場者に応じて、展示のコンセプトや空間デザインを変えてきたそうです。
例えば、ラオスでは展示を見る空間と、見終わって何となく落ち着いたり、感想をしゃべったりする空間と、他人の感想を貼ってそれを読む空間をつくって、見る人にジュズダマがじんわり浸透(?)するのをいざなったり。
大阪ではジュズダマを研究する自分の思考回路や生態を展示してみたり。
台湾ではジュズダマのことを知らない学生が展示をつくったり。

お話を聞いてとてもおもしろく感じたのは、ジュズダマが展示されているその空間では、ジュズダマに表象される地域の環境、そこで暮らす人々、展示をつくる人々、展示を見る人々、などなどが、時間も空間も越えてなんだかぐちゃぐちゃとまじり合っているということでした。

言葉になることもならないことも、実物を目の前にして、一つの空間を共有することで相互作用が起こるというのは、何ともすごいことです。
その空間を作り上げるには、広い意味ですごい技術を要することだと思います。
(「すごい」の連発でうまく言えないのですが…)

インターネットでもPV(プロモーション・ビデオ)のようなものを見ることができます。
トラベリング・ミュージアムinラオス
トラベリング・ミュージアムinラオス/ヴィエンチャン
トラベリング・ミュージアムin台湾

落合さんの報告のサブタイトルは「研究をひらく手法としての展覧会」でした。
でも、表現形式と表現内容は不可分というか一体だと思うので、落合さんにとっては研究と展覧会は不可分になっているはずだと思います。

地域環境学の研究成果は必ずしも論文である必要はないという意見もありますが、少し通ずるところがあるかもしれません。

(清水万由子)


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JST-RISTEX「科学技術と人間」第4回領域全体会議in東京

2010-01-29 19:17:05 | Weblog
12月26日、27日(これまた去年…2009年です。)に、東京で開催された「科学技術と人間」領域全体会議合宿に参加してきました。
研究費を助成しながら研究の内容にも口を出す(!)というRISTEXのすばらしい取り組み。しかもただ口を出すのではなく、他の採択プロジェクトメンバーやアドバイザー(評価委員)とゴリゴリ議論して、各々のプロジェクトにフィードバックするという、まさに相互作用的なプロセスです。

1日目は今年度採択されたプロジェクトの紹介と、継続中プロジェクトのポスター発表で、われわれもポスター発表を行ないました。
RISTEXの広報担当の方から「あのぉ…いちばん何をやっているのかわからないプロジェクトなんで、わかりやすく説明してもらえますかぁ?」と尋ねられ、かなり動揺しましたが、趣旨に賛同して激励・質問してくださった方も少なからずいらっしゃいました。
地域環境学ネットワークでぜひ社会的な存在感のある活動をしてほしい!という期待の声も!! 

その一方で、ネットワーク運営がうまくいく(メンバーが多様すぎてまとまるのか、継続できるのか、資金は、など)のか、科学論にどこまで踏み込んで「地域環境学」を提示することができるのか、など行方を案じて下さる貴重なご意見をいただきました。
今ははっきりした答えがないですが、まじめに議論を積み重ねていくことができればネットワークの形はいずれ目に見えてくると、やや楽観的に思っております。

2日目は他のプロジェクトメンバーと一緒に各プロジェクトの課題などを議論しました。個人的な感想としては、他のプロジェクトの発想の起点は大学研究者である(ということを疑わない)点が、私たちのプロジェクトとの違いかなぁと思います。大学という大きな科学技術拠点がどのように振舞うかは重要な問題なので、そういう発想がダメだということではなく、私たちとは違うということです。

科学者・研究者がどうすべきかという問題意識は共通のものですが、こちらのプロジェクトは、じゃあ社会の方に徹底的に聞いてみようという姿勢を、少なくとも持ちたいと思っている。それは科学なのかと言われると、今までの科学と同じではないかもしれないし、同じ部分があるのかもしれない。
うーむもにゃもにゃ…というところでしょうか。

いずれにせよ、抽象的なレベルでの問題意識を磨くうえで、とてもよい刺激を受けました。鳥の目虫の目、押してだめなら引いてみる、そういうバランスが研究には大切ですね。

(清水万由子)

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