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津軽の笛とフラメンコギターの世界2021

津軽笛奏者の佐藤ぶん太さんに呼んでいただき、4年ぶりに青森に行ってまいりました。実に1年ぶりの飛行機は緊張感もありましたが、到着してぶん太さんに再会するとむしろ「久しぶりに帰ってきた親戚」の感じになりました。


3月13日には下北半島のむつ市へ。青森へは何度も足を運んできましたが恐山(おそれざん)のふもとまで来たのは初めて。陸奥湾に朝日が当たる瞬間はとても美しかったです。


むつでの会場は「北の防人 安渡館(あんどかん)」。交流室は大正時代の洋館をイメージした造りになっています。定員を減らしての開催のため、コンサートは昼の部と夜の部の2ステージ。フルート奏者の野崎琴美さんと私のデュオ、ぶん太さんと私のデュオ、そして2つの笛とギターの共演という3部構成でお送りしました。


2021.3.13 安渡館

野崎琴美さんとご一緒するのはぶん太さんも私も初めてでしたが、夜の部のころにはすでに長年トリオでやっているかのような熟成感がありました。遠方からきて前日リハ~すぐに本番というのは以前からたびたびありましたが、うまくいったときは本当にちょっとした魔法がかかったようになります。素晴らしい機会をいただきありがとうございます。

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さて、弘前に移動しすぐに配信ライブの準備へ。ぶん太さんはかなり早くからさまざまな配信の企画をおこなっていますが、自宅以外の会場で有観客ライブと同時配信で、しかもセルフでのオペレーション(というかほぼぶん太さんのワンオペ)は初めてだそうで、しっかりとシミュレーションを進めていきます。


本番当日。会場は弘前のお寺「専求院(せんぐいん)」。本堂をぜいたくに使わせていただくロケーションです。

セッティングはなんとかできましたが、確かに配信の準備もセルフなのでセルフPAよりも単純に2倍以上の労力でした…。しかも当日にしかわからないトラブル(通信だったり電源だったり…)もあり、とにかく無事本番がスタートできてひと安心。


ライブが始まってしまえば、「津軽の笛とフラメンコギターの世界」2008年からの長年の積み重ねが生きてきます。生演奏を目の前のお客様、オンラインで全国の方にお届けできる喜びでいっぱいでした。






2021.3.16 専求院(配信動画のスクリーンショット)

今回はそれぞれのオリジナル曲を中心にした構成で、2008年の初共演以来、さまざまな場所でご一緒した曲、この日がライブ初演のレパートリーまで盛りだくさん。

ぶん太さんの演奏も冴え渡り、会場からオンラインで視聴してくださった方まで広くつながっているような体験でした。お越しいただいた皆様、オンラインで視聴いただいた皆様、そしてこの状況の中、呼んでいただいた佐藤ぶん太さん本当にありがとうございます!

ちなみに3月のぶん太さんとの共演といえば津軽ツアー(2009)、熊本比呂志さんとトリオで東京初ライブ(2010)、愛媛の松山&松野での公演(2014)などたくさんの思い出があります。

私にとっては今回の青森での2公演(3/13むつ市コンサートとこのライブ)が人生初のマスク着用での本番でしたが、ちょっと覆面レスラー的な不思議な力をもらったような気がします。

専求院でのライブのオンラインチケット(3月末まで販売)をご購入の方は、アーカイブとして配信を3月いっぱいご覧いただけます。

宙 SORA  LIVE映像  津軽の笛とフラメンコギターの世界

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