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最初で最後といっときながら、性懲りもなく、続編です。
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そう、阿呆烏がおさらばする(せざるを得ない)のは、あくまでアーセン・ヴェンゲル。
これだけ、ガナーズを弱体化させた張本人その人。
アーセナルに「魅力的なアタッキング・フットボール」というイメージを根付かせた功績を称えるサポーターは多いでしょうが、その影にデビッド・デイン副会長の存在があったことを忘れてはならんのです。
アンリや、ヴィエイラ、ピレスに、キャンベルその他大勢の大物を連れてくるのに、財布に紐を解き、剛腕を振ったのは当時のデイン副会長。
ピッチ上と、スカウティングの権限はヴェンゲル、クラブ経営と移籍の権限はデインという2トップ体制でした。
デインがクラブを去り、ヴェンゲルが全権を握る1トップ体制になって以降、
「若手主体」「健全財政」という自ら掲げたマニフェストにガンジガラメになり(このスローガンを称賛する取り巻きが多いから、撤回するタイミングを逸したんでしょう)、オイル・マネーに対抗できるような、デインほどの交渉術もなく、獲得できるのは、ビッグチームが見向きもしない2流、3流の選手ばかり。 その一方で、チームの主力をあろうことか同リーグのライバルチームに惜しげもなく売りさばき、得たマネーはどこへ消えてるのやら...
そもそも、ジウベルト・シウバを冷遇しはじめたころから、大きな疑問だったんだが、「若手主体」でもベテランは共存できる! 憎っくきマンUがいい例。 アメリカの某スポーツ博士の某理論の筆頭信者がヴェンゲルらしいが。
グラフにゃ表れない、ベテランにしか備わらないここ一番での
「精神力」と「経験」
っちゅう大事なもんがスポーツにはあるのだわさ。それが「勝者のメンタリティ」を持つギッグスやスコールズによって若手にもたらされるなら、どんなにカケガエノないものになるか。
ここ数年、ここ一番の勝負どころで勝ち点をボロボロ落とすガナーズに欠けてるのが、これらだわさ。 その原因を作ったのがヴェンゲルね。 セスクも”お父ちゃん”を見限ったってことでしょう。
最後に、ヴェンゲルに引導を渡す存在になりそうなのが、ユルゲン・クロップ(ドルトムント監督)の出現。 監督に優れた「選手を見る目」と「マネージメント力」があれば、お金がなくても、若手主体の堅固なディフェンスを土台とした、魅力的、攻撃的で”勝つ”チームが作れることを証明してしまった。
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