早いうちに、前回のグラントのギター演奏に関する暴言を撤回しといたほうが、よさそうなんで、このアルバムを採りあげさせていただきやすw
アルバム・ジャケット(ブルーノート・ファンの間で、どーゆー評価なのか?訊いてみたい)からして、期待薄やったんですが、なかなかの内容。
Sunday Mornin' / Grant Green
★★★★
#1 Freedom March
#2 Sunday Mornin’
#3 Exodus
#4 God Bless the Child
#5 Come Sunrise
#6 So What
#7 Tracin' Tracy (Bonus Track)
Grant Green (g)
Kenny Drew (p)
Ben Tucker (b)
Ben Dixon (d)
Jun 4, 1961 at the Van Gelder Studio, NJ
このアルバムでも、前作 『Green Street』 同様、たっぷりとグラントのギターを味わえやす。
ただその演奏スタイルが、他の作品では聴けないくらいメロディアスなんスよね。
これも、アルフレッドのプロデュースに因るもんだと思いますが、ほんま、アルバムごとの 色 がハッキリでてるな。
#1、#5、#6、#7 は、
ソウルフルで、ファンキーなカッチョええナンバー。
グラント特有の”タイム”にこそ、このひとのスピリチュアルな黒さが表れてると思うんスが。
#2 は、最近、仕事のない朝は この曲を BGM に目覚める爽快なナンバー。
ブラックな南部の香りがプンプンしちょるぅw
哀愁漂う #3 は、映画『栄光への脱出』のテーマ曲。
チト演出過剰のケもあるが、続くビリー・ホリデイで有名な #4 も負けずにドラマティックなんで、どちらも浮いた存在にならずにすんでるな。
両曲とも、靄ったケニーのピアノのイントロが、一気に曲の世界へと誘ってくれやす。
グラントのギターも最高級やが、その他のメンツも主役級の名演を聴かせてくれやす。
ケニーのカラフルで丸っこい音のピアノも、
ベン・T のヘビー級ボクサーのボディ・ブロー連打ベースも、
とにかく活き活きと弾み捲くってるんスよね。
そして、ベン・D のオカズの多いドカシャカ・ドラムも最高
このメリハリの利いた立体感ある音像作りこそ、ルディの真骨頂
こんだけ音がエエのに、加工臭クサさがまったくなく、一音一音が生きてる。
ベン・T のベースの音なんぞ、今まで聴いたなかで、最高の音ちゃうやろか。