Chicago51

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ヴァリトーン・サウンド

2010年05月12日 | Gibson ES-345

 

345 最大の武器 ”ヴァリトーン・サウンド” についてです。

LC 共振回路のコンデンサー容量を変化させ、ピックアップ出力の低周波数成分を減衰させることで、6段階のトーンをつくるという仕組み。
スイッチを2、3、4...と上げていく毎に音ヤセ(中低音域カット、音量減)していきます。
ギブソンのサイトでは、3、4でシングル・ピックアップのような...とありますが、どうなんでしょう?
まぁ~ オプションとして「シャリシャリ、カリカリ、チリチリ」したもうひとつの音を楽しめるわけですな。

最初は、なにせ OFF の音が一番いいものですから、こんなもの何に使うのやら?? と懐疑的でしたが、バンドのなかでは、なるほど、
・スイッチ1(OFF)で艶やかで、ふくよかなリード・プレイを、
・スイッチ2~3あたりで、ちょいと控えめなオブリを、
・スイッチ4以上で、小さな音量で軽やかにカッティング・メインのバッキングを、
といった使い方はありだな、ということが分かりました。 まぁ、今の阿呆烏には関係ござーせんがー。

今まで聴いたブルース・ナンバーの ”335っぽい音” のうち、345 のヴァリトーン・サウンドが占める割合はちいちゃいでしょうが、改め てYou Tube で、Freddie King を中心にブルースマン達が 345 を弾いている動画を観てみると、ほとんどヴァリトーン・スイッチは ON の状態です。
それでシカゴチックないい音を出してるんですわ。 決してキレイな音ではないけど、ブルージーな音。 この当時は、確かに流行のアイテムだったんですな。

こうなると、”用途不明スイッチ”は一気に”使える武器”へと昇華し、今では目盛り”3”のサウンドは、リード、バッキングともにお気に入りとなっております。

最後に、1 のポジションは正確には OFF ではなく、回路の構成上、コイル、キャパシターの影響を受けているようです。
ピックアップからのストレートな出力を望まれるプレイヤーには、ヴァリトーン・スイッチは、やはり不要の長物なようで、335 が好まれる要因となっております。

 


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