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第22回演奏会、団員一人も欠けることなく無事に終了いたしました。当日、裏方で頑張って下さった保護者の方々、お手伝い下さったOBOGの皆さん、団友の先生、トレーナーの先生方、そして2年間、団の為に尽くして下さった佐々木さん御一家(1年前の8月1日、会場確保にもご尽力下さったのでした)、皆さんの力と、過去45年の歴史の力を感じて、「良かった」と心から思える演奏会でした。自分的にはちょっと残念、、と思ったことがない訳ではなく、反省も多々ありましたが、①元気で皆さんが弾けたこと、②子供達の成長を感じる部分が多かったこと、③演奏が良かったこと。◎としましょう。
photo by Kitagawa
知合いのお母様が入っておられた老人ホームは費用が月額40万円でした。老人3人に一人のヘルパーさんが付き、至れり尽くせりの対応。ホームに入るまで沈んでいたお母様の顔色が変わり、認知症も改善されたとか、、どんどん元気になるので、長生きするのが嬉しいやら心配やら(費用の面)、、と友人は笑っていましたが。この歳になると、ちょっぴり先のことを考え、世の中、やっぱりお金がモノをいうのかな、、等と思っていたのですが、、
今回の演奏会、演奏会後の懇親会での(今回は施設側の意向で飲食なし)、特にOBOGの話を聞いて、どんなにお金を積んでも買えないもの、それは過去の経験。過ぎていった時間はお金では買えません。その過去に、どんな人達と出会い、どんな素敵な経験をしたか、或いは失敗もあったかもしれないけれど、それを包む仲間や親たちの温かさが、長い人生のうちでどれだけ力になり支えになってくれるか、そして、いつも成長を見守ってくれる指導者の目があること。目には見えないけれど、45年の積み重ねが子供達の心にずっしり入っていくのではないかと思えた演奏会でした。
45年の内には、はじめは会計その他全部子供がやっていたので経理の問題もありました。計画した合宿地が両神山という遠隔地になったことも。団員が少なくてもはや消滅、、と思ったこともあったり、練習場所確保に奔走したり、、近年は東京オリンピック、コロナの影響で、合宿でお借りしているBumBが使えなくて、代々木の施設や柏の施設に足を運んで下さった合宿委員さん。その時々、皆さんのお力で何とか継続した45年でした。近頃はお母様もお仕事をしておられるので、役員さんをお願いするのも、そして受けて下さる方も大変な思いをしてやって下さるのだと思います。教室などは、スズキは役員があって嫌!ということで生徒さんが集まらなかったり。それでも、見えない空気、この45年の何とも言えない温かさ、家族のような集団は、皆さんのお力添えがあったからこそ出来たことで、ただの習い事の教室では出来なかったのではないかと思っています。子供達が大人になって、自分の子供を持った頃、自分の置かれた幸せ、親の愛に気づいてくれるのではないかと。
そして、私達が活動しているのは音楽です。人の感性と心に響き、時に優しい心や勇気を与えてくれます。仲間との繋がりも音楽という心の繋がりです。子供の頃にはこれがわからなくて「練習イヤ」というお子さんが多いですが、歳と共に大事なものだということがわかってきます。音楽の心で世界が平和になればと願います。それが叶わないなら、せめて自分の周りにいる人だけでも平和でいてほしいと思います。
2年後の演奏会に向けて、楽譜は用意済みなのですが、少し細かいところで作業が要るので、配布はもう少し待って下さい。第22回が終わって少し休もう、、等とは思っていませんので、用意は着々と進んでいます。皆さんも色々忙しいとは思うのですが、マイナスの方に進めばどんどんマイナス思考になってしまいますので、少しでも参加できるなら前向きに、、努力のないところに収穫はありません。