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2004/04/29 (木) KAIZERS ORCHESTRA@TEATERGARASJEN

OJOSの後、5分ほど歩いてTEATER GARASJENへ。
メインストリートより港よりにあるここは、街中のライブハウスよりも動員数が増えそうな大きなホール。

 入り口は長蛇の列。中に入ると、会場内はベルゲン・キッズだらけ。

 そんなキッズが興奮状態の中で始まったライブは(オープニング・アクトを努めたアーティストに対するブーイングから、KAIZERZに対するボルテージは半端でなく最高潮に達している状況の中)、キッズ達の声援の中、最初から既にクライマックス状態だった。最前列に何故か居た私は、繰り広げられるKAIZERZの宗教の儀式にも似たステージに半狂乱になったキッズに押され、しかも鼓膜が破れそうなほどの重低音の曲の連続にライブ開始後すぐにギブアップしそうになった。
 ルックスは日本でいうと、強面のGLAYといったところだろうか(それぞれのファンの方すみません)。ボーカルとサイドを固めるギターの二人。そして彼らより年上であろうウッドベースとガスマスクをつけたマエストロ(キーボード)、ドラムの6人からなるこのバンド。短調音階の民族音楽的印象が強いメロディーと低音バンドサウンド、そして何でも楽器にしてしまうのが売りなのか、ステージ上のドラム缶やタイヤのホイールをスパナで叩いてリズムにしてしまう、日本ではちょっと考えられない演出。最初はかっちりとしたスーツ姿だった彼らも、アンコール時には上半身裸に。無心の機械仕掛けの人形のような行動もちょっと妙である。彼らのプレイに半狂乱になるほどのキッズ達の心理は理解できなかったけど、それはそれは命がけの熱いステージだった事だけは確か。

 2回のアンコールを終え、最後の曲を大合唱で幕を閉じた彼らのライブ。帰り道、大声で歌い余韻に浸りながら歩くキッズもちらほら。

 左胸にタトゥー(バンドのロゴ)を入れたリーダーからもわかるように、音楽を通して若い世代が影響を受ける事の何と大きい事か。タバコをくわえてプレイするメンバーを見て、キッズは“それOK”と思う事だって多々あると思うのだ。帰り道、何かの標識に思い切り蹴りを入れたり、騒音をがなりたてながら危険な運転をするキッズ達(その理由は後に分かるのだけど)。

 フェス中だから特別なのか。でもこれが日常だとしたら、いつかスパナで彼らが現実の世界で物や人を傷つける日が来るんじゃないかな・・・とか、ふと不安になった今夜のライブ。
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