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ケミストの日常

大学化学系教員の日々考えること。
HNはchem@uと省略してます。

ケミストの日常は、地方大学の化学系の教員chem@uが運営しているブログです。

教育関係を中心に、話題を取り上げています。 凝り性なので、関心のある話題は深く掘り下げます。 現在は、特にメディアの伝え方に関心を持っており、メディアのおかしな伝え方が混乱を招くという視点からの記事が多いと思います。

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こんなのもあるんですね。一日遅れで届く設定にしていた呟きのまとめ、止めましたのでこちらもご利用ください♪

いつまでも若手の体でいましたが、中堅ともいえない年齢に差し掛かり老害と言われない身の処し方を考える世代に。いろいろとしがらみの増える中でリアルと関係づけられると角が立つ話題も多くあるので多くの記事カテゴリを非開示にしました。

コロナで明け暮れた1年でした

2020-12-27 10:24:19 | 新規投稿
クリスマスもひっそりと終わりました。

大学教員としての日常も、コロナ感染に振り回された一年となりました。

4月からの緊急事態宣言発令とそれに伴う大学休校処置。
講義はおろか研究活動さえ止まってしまう状況が続き、小中高校が順次再開する中で、大学の教育研究の機能が戻るのにずいぶんと時間がかかりました。

現段階でも学内での感染リスクを下げるため、三密回避、手指消毒、マスク着用、様々な対策が継続中です。

個人的には必要な時以外は研究室に閉じこもり人と会うときは中に入れず外で、という姿勢を継続。
研究室のゼミもリモートで実施し、実験も4年生の最初の指導以降は基本的に単独実験で、ラボ内で密になる環境を極力避けることが継続しています。
学会発表のリモート参加も初体験しました。

学内会議もリモート開催が多くなっています。
対面実施の場合も、人数比で広い会場で実施し、時間短縮、空気の入れ替え、などを伴いつつ。
おかげで、今年から使い始めたリモート会議システムも、当初はハードル高かったのが、ようやく慣れてきました。

講義に関しては、一部対面実施のものは増えても、大人数講義は対面では実施できないまま。
対面実施の必要な学生実験も2グループに分けて週二回同じ内容を実施するなど。

幸いなことに、個人的にはE-learningをかなり早くから導入し、反転授業の研究などにここ4,5年取り組んできたこともあって、準備にはそれなりに時間を取られましたが、対面講義と遜色ない(と学生に評価してもらえる)遠隔講義を提供できています。
受講人数が少ない場合は会議システムを利用したオンライン型の遠隔講義もそんなに悪くないなと思う今日この頃。

学生もなんだかんだと順応してるようにも見えます。
学生の声からは講義の質のバラツキが相当に大きいこともうかがえますが。
自分も過去の積み重ねがないまま4月にいきなり遠隔講義をやれ、と言われたら、この一年相当にやばかったでしょう。

プライベートでも今年は大きな変化が。
ほとんど県からでることなく一年を過ごしたのは初めてかもしれません。
一方で地方ならではの近場の自然に足を運び家族で過ごせたことは、これはこれでいい経験を子供に積ませられたのかな、とも思います。
子供も成長して身体能力も上がり、日々できることが増え、このまま健やかにいい子に育つことを期待しつつ。

ただ、コロナはまだ収まらないし、小学校も昨年までの小学校とは違ったままだし。
そして「不要不急」を自粛しないとすぐに感染拡大につながってしまう社会状況。

自分の職務の中でできることをとにかくやるだけ、そういった意識ですごしてきましたが、社会はコロナの影響で大きなダメージを受けることになりそうです。
今年は特にエンタメ、外食、宿泊、旅客輸送、観光、そういった業種での影響が顕著だったと思います。
ただし「不要不急」は人間が豊かに生きる上で必要不可欠のもの。

来年はどんな一年になるのでしょうか。
ワクチンの接種が劇的な回復につながるのか、そうでなければ相変わらずの自粛生活が続き、経済的ダメージも医療崩壊もますます深刻化する未来しかないのか。

自分にできることは今やれることをやるだけなのですが。