週末の広場は、アクアのキラキラした目を見ることが…とにかく楽しみになっていた。
そのキラキラと輝く目を見るだけで、私たちが次へのエネルギーをもらっていた。
春がきて・・・この調子ならば、もしかしたら奇跡を起こせるかも!!
夏には、アクアが大好きな海にだって、みんなで行けるかも!!っと
ほんの数か月前の余命宣告のことさえも、忘れられるほどに・・・。
ただアクアの肺の、あの状態の癌が治るなんてことは、あり得ない事。
4月になり、アクアの食事に対しての欲に、ムラが出てきた。
諦めてたまるか!!
だからこそ、何とかアクアの食欲を取り戻そうと再び必死になっていた。
モチロン、週末のみんなでのお出かけは欠かさなかった。
しかし、そんな時に…私の不注意でアクアにケガを負わせてしまったのだっ。
ゴメン・・・アクア。
そのことが原因となり
アクアが、日に日に歩行が出来なくなってしまったのだ。
っと同時に、食欲も落ちてしまった。
アクアが犬らしく、アクアの大好きなことをさせてあげようと…
そして私は、キラキラした目を見れば…イロイロな不安から解放させられていたからこそ
アクアの為に、全力でサポートしてきてたはずなのに…
それなのに…
それなのに・・・
悔やんでも悔やみきれないほどの後悔。
押しつぶされそうになる・・・。
自力歩行が出来なくなってしまったアクアだったが…
それでも、広場に行くと
それまでと変わらずアクアの目は、キラキラしていた。
そして、ボールを咥えるアクアは…それまでと変わらなかった。
しかし、残念ながら、アクアの癌は・・・どんどん進行していたのだっ。