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chap-company日誌

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9S SS ないんえす?

2006年01月11日 | 電撃文庫
「9S SS ないんえす?」 葉山透

電撃HPで掲載された短編プラス書下ろしを含む番外編。
今月買った本の中では一番楽しめました。

短編集なので、各話の感想をチョコチョコ書いてみましょうか。

「峰島由宇、ただいま花嫁修業中」

由宇、お料理をするの巻です。
岸田博士がいい感じの味を出していますね。

目玉焼きを29個と心臓型のクッションを作ります。

結果は…。

「峰島由宇、ただいま乙女の修行中」

ブレザー(女子高生)姿の由宇がとてもかわいらしいです。

「男の生き方、プライスレス」

うちの部屋の隅っこにもペプシやコーラの景品が鎮座ましましています。
要した労力、プライスレス。

「Ready Steady Go !?」

私ももつ鍋食いたいです。飲みたいです。

「由宇と麻耶、二人で花嫁修業中」

…不毛でした。



とこんな感じで(ぇー

実際には本編につながる伏線や本編での小ネタの回収などもありまさに番外編。イラストはSDバージョン・キャラクター解説含め多数にわたる、などいろいろと見所はあるんですが、すみません。実は卒論書こうとして(決して「書いていて」ではない)徹夜後でした。

そんなわけで、本編が少しでも好きな方はぜひ。
おもしろいですよ、と。

て何を宣伝しているのだろうか…。

とある魔術の禁書目録8

2006年01月11日 | 電撃文庫
「とある魔術の禁書目録8」 鎌池和馬

とりあえずあらすじでも…

<ここは、学園都市の全女子生徒が羨望の眼差しを注いで止まない名門女子校・常盤台中学。もちろん通う生徒は全員“お嬢様”である。 その生徒のひとり、御坂美琴が体育の授業後に、汗をかいた身体を洗おうとシャワーを浴びていると、隣からとある少女が声をかけてきた。 白井黒子。学園都市の治安を守る『風紀委員(ジャッジメント)』であり、空間移動(テレポート)能力を持つ大能力(レベル4)の少女。彼女は、美琴を放課後のショッピングに誘うのだった。 ──それが、黒子の長い長い一日の始まりになった。お姉様・御坂美琴の本当の姿を知る、長い長い一日の……。 お姉様と“あの殿方”が交差するとき、白井黒子の物語は始まるのですの>


あー、なんかミサカ妹(主にラストオーダー)の喋りがウザイと感じてきたんですが、私だけでしょうか?

ともあれ、視点の主となる人物が変わりはしましたが、あいかわらずのテンプレ。

なんとも暑苦しい学園都市であるなぁ、こんな人間ばかりが生活しているなんて。

とかいいつつほぼ全巻買っていますが。
だからこそわかるというか。

キャラ名だけ入れ替えてもさほど違和感感じないんじゃないだろうか、各巻の。
結局著者がどこを目指しているのかわからないのが自分的に一番痛いところなんだろうなぁ。単品で見れば確かに熱い展開だし、キャラクターも魅力的なんだけど、特徴としてそういう性格を備えているのはわかるんだが、さすがにこう毎回おなじような展開だとつらいです。

少し食傷気味。

次回以降は様子見かなぁ。

そのときの財政状況しだい。

シリアスレイジ3~虎落笛

2006年01月11日 | 電撃文庫
「シリアスレイジ3~虎落笛」 白川敏行

3巻は秋と言っておきながら出なかったので、すわ打ち切りか(やっぱり)とか思っていたら、単に締め切り破りなだけだったようです。

ともあれ、面白そうでだめぽ。化けそうで化けないシリアスレイジ。何とか3巻出た模様。ちなみに4巻も出るそうです。

あらすじ

<北国からの招待状-特例措置により、弘文大学の冬季サバイバル試験への参加を許された篤志と栞。雪花舞う真冬の土地は、訪れた二人に新たなる出会いを用意していた。”変異種採集者”大牟田雅秀、弘文大学の受講生No.1・大垣学。そして始まるチーム戦。しかしそこには「神」と呼ばれる変異種がいて…>


さて、基本的には今までと同じ。ただ今回は2巻までにでた脇役と新たな脇役(w)の掘り下げがメインに見えました。

どっちが正ヒロインなのか知りませんが、いらないと言うか心理描写が(´・ω・`)ショボーンなので、緊迫した場面や心理的な山場を読んでてスルーしてしまいます。

うーん。あらは目立ったけど、前回までのほうが好みだったかな。

打ち切られそうになって、とりあえず出したかったキャラやなんかを詰め込んだりしたんでしょうか…。

ふむ。

電撃文庫1月新刊

2006年01月10日 | 電撃文庫
「シリアスレイジ3~虎落笛」 白川敏行
「とある魔術の禁書目録8」 鎌池和馬
「9S SS ないんえす?」 葉山透

レビューは後日。
とりあえず、一言感想でも。

▼シリアスレイジ3▼

相変わらず生かしきれない設定。立たないキャラ。

▼とある魔術の禁書目録▼

いい加減話を進めてよう。そして、ワンパターンは続くよどこまでも。

▼ないんえす▼

やべ、普通におもしろいやw

2006年01月06日 | 電撃文庫
「紅」 片山憲太郎

あらすじ

日本を揺るがす始祖十六家に巻き込まれた!?
もめごと処理屋を営む真九郎のもとに、少女を守る依頼が来た。世界屈指の大財閥、九鳳院の娘・紫を匿うため、共に生活を始めることに。紫を狙うのは日本の始祖十六家…紫を救えば真九郎が殺られる!?   >amazonレビューより抜粋


内容としては悪くないんだけれども、電波的な彼女の方と世界観をリンクさせてさせてしまったのがよろしくなかったようです。
電波の方のウリは日常の中の狂気だったはずなのに、今回の紅のせいでその「日常性」をぶっこわしてしまった。

結果的にあっちもこっちも評価を下げることに…。

あちこちの書評サイトでもその辺指摘されてますが。

設定的にも始めはそれほど気にならなかったのに、作中にて始祖16家の解説に入ったあたりでもうダメ。殺し名キタ―(゜∇゜)→!!!
戯言ですね。
てことはジュウのおかんは、請負人ですか。赤いし。(実際は揉め事処理業)


と、ダメポイントをあげつらった後になんですけど、大好きです。
そういう設定部分やなんかを圧倒してしまうほどにキャラクターが立っていて魅力的。
てか、ボーイミーツ幼女。
ヒロインが7歳の幼女てw
しかもかなりガチだし。

銀子とか夕乃もいいし。

別にそういう系統の好みではないはずなんですが、ご飯3杯はいけそうな感じですね!(オイ


ウィザーズ・ブレインⅤ-賢人の庭(上・下)

2005年12月29日 | 電撃文庫
「ウィザーズ・ブレインⅤ-賢人の庭(上・下)」 三枝零一

あーと、久しぶりの更新。でも、やることは古いこと。

そんなわけで、ウィザブレ最新刊です。

ええと1年半ぶりくらいいになるのかな?まあ、この人の執筆速度には全く期待していないので、「ああ、出たんだ」位にしか感じないのですが。

刊行速度が遅い分だけ、内容の質は常に一定以上を保っているのが救いですが。

あらすじ↓

父の旧友の紹介でメルボルンを訪れていた真昼と月夜は、サクラという少女とひきあわされる。ただシティを存続させるためだけに生み出され、死んで行く魔法士の子供たちを救うため、シティに戦いを挑むサクラ。―彼女は、アルフレッド・ウィッテンが作り出した最後の魔法士にして、もう一人の原型なる悪魔使いだった…。

内容はあとがきで著者自身が語っているとおり、失敗した錬。
このストーリー全般のテーマなのだろう『最大多数の幸福のために少数を切り捨てることは正しいかどうか』に今までとは違った視点から突っ込んでます。
この手のテーマは結局最終的には自己満足的な結論に行き着くんだろうなぁ、とは思いつつも、そこに至るまでの過程にあきさせない展開で持っていくのは著者の力か。…書くの遅いけどね。

どちらも正しくて、どちらも間違っている。そして、どちらも自分ではもうとまることができない。

そんな、救いの無い物語です。

うがった見方しすぎなのかもしれませんが。

物語じたいはかなり終盤に近づいているようなので、あと2~3シリーズでかんけつかな?

てことは、完結まであと2~3年以上かかr(ry

乃木坂春香の秘密3

2005年12月28日 | 電撃文庫
「乃木坂春香の秘密3」 五十嵐雄策

まあ、変わらず微妙に滑ってる感じのオタネタ(?)は放置する感じで。
春香3巻です。

ストーリー云々はとりあえずおいておいて、イラストのかわいらしさ(あと微妙にえろい)と、狙いまくりな萌えキャラ攻勢を楽しむ分にはかなり高評価だと個人的には。

ギャルゲーなんかのSSでは良くあるハーレム系の話の展開…かなぁ?びみょ。

1巻では妹。
2巻では両親。
3巻では祖父、と春香の親族をどんどん落としていって、将を射るつもりが馬全殺し、みたいな?あと、何気にメイドも一人ずつ増えていってます。

巻末で新キャラ(といっても2巻でも出てましたが)が登場して、話が展開。起承転結の転あたり?春香のライバル的位置づけ(になるだろう)の登場。

さて次巻はどうなるのか。

たまにこういうの読むとなごむなぁ…。

座敷童にできること3

2005年12月27日 | 電撃文庫
「座敷童にできること3」 七飯宏隆

セーラー服と日本刀(と見せかけた棒)
そんなわけで、微妙にドッペルさんのときと似通った設定が地雷の香りをさせていますが、そんなわけでもありません。…といっても、決して優秀作ではありませんが。

以下あらすじ

鎌倉に研修旅行にやってきた克喜たち(座敷童の未麟つき)。楽しく遊び、楽しく学ぶをモットーに、充実した研修旅行にしようと心に誓っていた克喜だったが…

まあ、当然そんなわけにもいかず…というか、そのとおりになったら話が進みませんものね。
で、戯言はおいておいて、本編の話もだんだん佳境に入ってきました。
日本書紀、いや古事記のほうかな?ちょっと記憶が曖昧で定かではないんですが、日本の古代神話を元ネタに使った伏線はなかなかに興味深いです。

個人的な趣味のせいでもありますが。

でもなんていうか、座敷童である意味がいまだにわからないという(ぇー

あと、戦闘シーンが迫力ないかな。
なんていうか、主人公の克喜がかなり情けないし、何の力も持っていない(持ってるけど役にたたない)から戦闘に参加できないし、最強が出てきて、最強に匹敵する力持ってるとか出てきて、さらにそこを圧倒的に上回るとか出てきて…

戦闘描写が物語のメインにある以上、話を盛り上げていくためには強い敵が必要なんでしょうが、こう短期間にぽこぽこ出されると、強さのインフレが起きてしまって、本当に強いのは誰なの?と、感じるんですよね。


ところで、メインヒロインは柏木(妹)で確定でいいんですか?

未麟?だれそれ?(ヒド

空の鐘の響く星で9

2005年12月26日 | 電撃文庫
「空の鐘の響く星で9」 渡瀬草一郎

手堅い鉄板シリーズ。
既に9巻刊行されているが、現在のところはずれはひとつもありませんでした。
そして、今回も期待通りの超安定飛行。

あらすじ↓

タートムとの国境戦を制したアルセイフ。輝石の問題やラトロアへの対策等、いくつかの案件があるが、しばし訪れた穏やかな日々に、王宮では舞踏会が開かれることになった。そんな中、フェリオは兄ブラドーにある頼みごとをされるのだが…。

人間関係・恋愛編。

あっちでらぶらぶ、こっちでらぶらぶしてます。

そして、二人のヒロインがお互いどろどろすることなくフェアにいきましょうと意思確認。

うん。

まあ、話してる内容がきれいごとに過ぎるとは思うけど、まあ、キャラの立たせ方とか考えるとこんな感じが一番きれいにまとまるのかな?あくまでもメインはそこじゃないしね。

そして、一見すると本筋とは関係ないイベントのようにも見えるのだけど、しっかり本筋の話の新展開へとつなげてます。

もう本当に超鉄板です。
イラストもきれいだしね。

次巻ににも期待大で。

シリアスレイジ2

2005年11月24日 | 電撃文庫
「シリアスレイジ2」 白川敏行

自然環境が一変した世界で年中行事と化した害獣駆除。ボランティアとして参加した篤志はまたも事件に巻き込まれてしまう…という感じ?


いろいろ文句いっておいて結局続巻買ってるし。

で、2巻です。

相変わらずのご都合主義です。
まあ、その辺は気にしなければ気にならないというレベルだと個人的には思いますが。

そして今回もあまりに生かされない世界観。
害獣駆除がメインということだったので、ウィルスによって変異した獣なんかが出てきますが、なんだか微妙。
世界観に沿って感じるのはナメクジくらいで、他のものは別にこの世界でなくても出てくるよなぁ、とか思ったり。

レイスハンターも何人か出てきて、やっぱりバトルするんですが…これ変異種採集者である必要性が全くわからないんですけど。
むしろ、そろいもそろって殺し屋か傭兵とでも言った方がしっくりくるってどういうことだ。

害獣駆除物(?)で言えば、小林めぐみの作品にもそんなのがあった気がするが、あっちこそ世界観云々はあまり語っていなかったけど、違和感や疑問はあまり感じなかったなぁ…。

まあ、作家それぞれの個性もあるからどっちが良いとも言いがたいとかきれいごとをいってみる。


でも次の巻も買います。

あれれ?w

シリアスレイジ1

2005年11月23日 | 電撃文庫
「シリアスレイジ1」 白川敏行

新種のウィルスによって生態系が激変してしまった近未来。変異種採集者(レイスハンター)を目指す少年が事件に巻き込まれて云々。

と投げやりな紹介でなんですが、意外と嫌いじゃありません。
正直レベルが低い作品であることは否めないんですが、なんだか嫌いになれません。

まあ、ジャンル的に好きなだけかもしれませんが。


内容としてはダイハードか沈黙シリーズを思い浮かべればおおむね間違ってないと思います。

主人公、セガール並みに絶対負けませんから。
ピンチの時にはご都合アイテム。
それでも絶体絶命になったら、特殊能力発動。スイッチってそれ神速…。貴様、御神流の使い手か!(違う

正ヒロインが全くかわいくない(魅力的と説明されている割には)ので、ちりばめられた恋愛要素が微妙ですが。

せっかくの世界観があまり生かされていませんなぁ。

イリヤの空UFOの夏

2005年11月22日 | 電撃文庫
「イリヤの空UFOの夏」 秋山瑞人

1~3巻を読んだのはかなり前なので正直アレかなと思っていたんですが、意外と覚えていました。
独特の文章でリアルな人物描写、というのがこの人の特徴だと思うんですが、今回もたぶんにもれずそんな感じ。
E.G.コンバットとかもそうだったし、一見ほのぼのに見える猫の地球儀とかもラストではそういう風になってます。

著者自身もあとがきで「ハッピーエンドか否か」ということに言及してましたが、その辺の判断が曖昧…てか、バッドエンドだよね?

榎本がいい味出してましたが、結局お前はどっちについてる人間だったのか、と。

救いがないようで、深読みするとぎりぎり救われるかな?…ぐらいの微妙さ加減がそのまま微妙な読後感。

うーん。

微妙。(そればっか

トリックスターズL/久住四季

2005年11月13日 | 電撃文庫
トリックスターズL 久住四季

人里はなれた山ろくの研究所で五番目の魔術師が主催する演術実験。繰り返される不可解な惨劇。(帯解説引用)

内容としては、よくある嵐の山荘もの。探偵役に魔術師(とその生徒)を持ってきていることからわかるとおり、魔術ネタをちらばらせてありますがトリックには全く関与していません。

で、感想としては、終盤にはいるまではトリックや動機などなかなか思いつけませんでしたが(というよりも、ミステリネタのラノベはあまりその辺重視していないんで)、終盤でこけました。

一言で言うと、

ああ、クビキリサイクルのパクリか…

特にエピローグ部分から魔術ネタ要素を抜いてしまえば、会話の内容までまるでそのまま。
しかし、言われてみれば先生のキャラって確かに人類最強の赤い人と少しかぶってるところあるかもなぁ、と思ったり。

最近ところどころで見かけますが、維新とかきのこに影響受けただろう人が多いなぁ。
もうチョイ、うまく吸収してくれればまだ違和感なくなるんだろうけど、あきらかすぎるとね。

矢井田はそうでもなかったけど、倉木麻衣はパクリだといわれたみたいなかんじか?(わかりづらい)

12DEMONS②/御堂彰彦

2005年11月11日 | 電撃文庫
どんなに金欠でも必ず買うものがある。
本と酒(マテ

てなわけで、電撃新刊買いました。
先月少し肉体労働なバイトをしたので、今月も何とか買えました。

で、今回買ったもの。

12DEMONS② 御堂彰彦

高校生12人が、学園祭当日に閉鎖空間に閉じ込められ、それぞれの思惑をかなえるためにお互いの持つ悪魔の部位を奪い合うバトルロワイアル物。
②とか書いてありますが、実質上下巻の下巻。

私、数年前に映画になったアレもかなり好きだったんですが、この手の設定はどうやらつぼに近いらしいですよ?
この作品もなかなか楽しめました。

この著者の前作(デビュー作?)はさほどではなかったので大して期待してなかったんですが、これは意外に面白かった。

まあトリック自体はありきたりだったし、構成とかもろBRのパクリくさいとか思ったりもしましたが、まあ、良し。

完結となる今回はそれなりに期待通りに進んできたと思ったのに…

なんだそのオチは!

「えーっ。何そのオチ!?」

って感じでした。

無理やりハッピーエンドにまとめようとしなくてもいいじゃん!

空亜のキャラとかかなり後付けくさく感じたんですが…、最後の方で枚数たりなくなって詰め込みすぎたんだろうか…

そして、最後のエピローグ。

え?どこの萌えアニメですか?

残念!

でも次作も買うでしょう。




                            つづく