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chap-company日誌

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ハサミ男

2006年02月13日 | 書評
「ハサミ男」 殊能 将之

<あらすじ 

 美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。三番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。「ハサミ男」は調査をはじめる。精緻にして大胆な長編ミステリの傑作。  (アマゾンより)>



以前から興味はあったものですが、結局買わずじまいだった本です。
で、ブックオフの割引券が大量にあったので買ってみました。

で、感想。

まず、はじめに感じた違和感が勘違いだと思ってたら、実は正しかった。

なんて言うか、この小説の面白さはトリックにあるのであまり詳細に説明してしまうと楽しみがまったくなくなってしまうのでネタバレできませんが、久しぶりに「やられた!」と思いましたね。

普段からよく推理小説を読む人はすぐわかってしまうようなトリックなのかもしれませんが、私はおもいきりやられました。

てか、実はすごい萌えキャラですね、ハサミ男。

あ、タイトルのイメージとはまったく違って、このストーリーはサイコなホラーではないので。

クロスファイア

2006年02月12日 | 書評
「クロスファイア(上・下)」 宮部みゆき 


<あらすじ 

四人の若者が廃工場に瀕死の男を運び込んできた。その男を“始末”するために。目撃した青木淳子は、力――念力放火能力(パイロキネシス)を放ち、三人の若者を炎上させる。しかし、残る一人の若者は逃走。淳子は、息絶えた男に誓う。「必ず、仇はとってあげるからね。」一方、現場を訪れた石津ちか子刑事は、不可解な焼殺の手口から、ある事件を思い出していた!  (amazonより)>



超能力物のストーリーと言うことではじめはすごく陳腐なものか、あるいはやたらと薀蓄を垂れ流して終わるものなのではないかと危惧してましたが、読んでみるとそんなことはまったく無く、終盤の展開が少し好みではありませんでしたが及第点でした。(偉そう)

なんだか二者視点にした意味があまり感じられない気もしましたが、どうなんだろう。多分もう一度読み返したらまた違った印象を受けるのかもしれませんが、伏線の張り方が微妙な気が…。

実は宮部みゆきは初めて読んだので、まだつかめてない部分あります。

ただ、著者の実力は確かに感じられる作品だったと思います。
青木淳子の能力を下手に細かく説明(証明)しようとしなかったところに好感。

能力がどうこうではなく、ただ異端の人間のもつ悲哀を重点に語ったことでうまくまとまったのだろうと思います。


クラッシュブレイズ~パンドラの檻

2005年12月16日 | 書評
クラッシュブレイズ~パンドラの檻 茅田砂胡


あらすじ(amazonより抜粋)
標的は彼の"過去"??身に覚えのない罪で見ず知らずの女性からケリーが告発された。濡れ衣なのはわかっているが……。元巨大財閥総帥にして元賞金首に仕掛けられた罠。姿無き敵の狙いとは!?



デルフィニア戦記からスカーレットウィザードなど、前提条件に当たる作品は全部読んでいるんですが、今回も(というか、このシリーズ自体が)ファンディスク仕様です。

まあ、前作が好きだった人たちにとってはそれなりに楽しめる感じ。でも、今回はなんだかちょっとまとまりがない感じを私も受けました。
主役級のキャラクターが多すぎて、どうにもこうにもなら無いという状態に…。
どうせならもっと誰かに絞って活躍させれば良いのに、と思います。

個人的にはケリーの宇宙船戦闘の描写をもうちょっと入れてほしかったかな。
でもそうなるとスカーレットのときと(3巻だったかな?)もろにかぶっちゃうのか…。

うーむ。

どうしても、こうひとつのシリーズを長く続けると縮小再生産なかんじが否めなくなってしまいますなぁ…

それでも面白いものは面白いけど、今回は失敗だったということで。

先週読んだ本

2005年12月13日 | 書評
「ウィザーズ・ブレインⅤ-賢人の庭(上・下)」 三枝零一
「座敷童にできること3」 七飯宏隆
「乃木坂春香の秘密3」 五十嵐雄策
「空の鐘の響く星で9」 渡瀬草一郎
「Gosick Ⅴ-ベルゼブブの頭蓋」 桜庭一樹
「room No.1301 #7-シーナはサーカスティック」 新井輝
「ニライカナイをさがして」 葉山透
「クラッシュブレイズ-パンドラの檻」 茅田砂胡

以上9冊。

一日一冊で行けば、九日分か…。
そう計算どおりにいけば、卒論だって一週間かからないでかけちゃうってばよ。
がんばって、一ヶ月休み無し更新が今後の目標だったりしますが、そんなにネタにまみれた人生送っているわけでもなければ、毎日更新できるほど本を買うお金も無いわけで。

内容の如何を問わずに、自分のブログのカレンダーがすべて埋まってるような状態にしてみたいと思う今日この頃。

まあ、無理か。


戯言。

2005年11月09日 | 書評
西尾維新の戯言シリーズ最新刊にして最終巻。
「ネコソギラジカル(下)」
昨日発売に気づき、あわてて本屋へ急行。
そのまま、その日のうちに読了しました。

で、感想なんですが。


まあ、大方の人の予想通りな終わり方だったんでしょう。
いわゆる、投げっぱなしジャーマン。

はりまくった伏線の解決はなされないままいーちゃんの自己満てきな解決法で狐さんとの対決に幕。
なんだか、先日ガンガンで完結したスパイラルを髣髴とさせるというか…

実際、零崎とか何のために現れたのかわからない。

まあ、後でまた何度か読み返すことになると思いますが…うーん。

なんだか終わった気がしない終わり方でした。

結局うにーはなんだったんだかいまいち納得できませんでしたし。

「○○エンド」とでもいえそうな凡庸なハッピーエンドでしたが、まあ、これはこれでいいのかな?

夏への扉 R・A・ハインライン

2005年03月26日 | 書評
中古で買って読みました。

翻訳ものって読みにくくてすこし敬遠していたんですが、ひさしぶりに読んでみました。
いや、これが思っていた以上におもしろい。

冷凍睡眠と時間跳躍を主軸においた、主人公D・B・デイヴィスの成功物語。(はしょりすぎ)

登場シーンは多くはないが特に猫のピートが魅力的。
ヒロイン(真)の魅力はあまりない。というかむしろいなくてもいいような気もする。…それはいすぎか。

まあ、何度も読み直したいと思うほどではなかったけど、時間がたってから思い出したように読み直したくなりそうな感じ。

年代ごとの時代設定が今の実際の時代になってしまっている状態から考えてみると、若干違和感を感じる部分もあるけど、その部分が気にならない程度には自然な感じになっている。その辺は作者の力なんだろうか。よくわからん。むしろ訳者かな?いや、どうだろう?

ああ、でも最近ライトノベルばっかり読んでたけど、こういう古典というか、メジャーなのも面白いなぁ。

また、図書館通いしようかな。

今日の1冊

2004年12月15日 | 書評
珍しくあまり時間を空けずにだらだら書評です。
今日は前回の予告(?)通りこれ。

僕はイーグル 夏見正隆 徳間ノベルス

でだ、いや何かこう…あれですね。
むかつく人が多い?

…いや、別にけなしているわけではなく、登場人物がなんかいらいらする人が多くて。
この人書いてて精神的になんかやばくなったりしないのかな?

内容的にはあれですか。空自に所属し国防に携わる主人公が自分の感情や上司やら国際関係やらにはさまれて四苦八苦。
といっても、そんなに軽く言えるもんでもなく。

これをネタに靖国問題とかのレポートとか書いたらすごいことになりそうだ。

右…げふんげふん。…いや、なんでもないです。

政治家とか大っ嫌いになりそうだなw

まあ、こんな極端なことはないんだろうけど、日本ってそんな感じだよなぁ、とか思いました。




しかし、いまさらですが、本の内容が全く分からない書評ですな。


あー、あと貸してくれた人ー。なんかコメントくれ。

だらだら書評

2004年12月13日 | 書評
というわけで、書評とかやってみる。
第一回はもう半年近くまえに友人に借りた新書。


茜のフライトログ 夏見正隆 徳間ノベルス


思ってたよりはおもしろかった。というのが全体を通しての感想。
この人の本は以前自分で買った「海魔の紋章」というソノラマ文庫のシリーズしか読んだことがなかったのだが、そっちとは全くと言っていいほど内容が違う。

新米CA奮闘記というのが簡単な内容なんだが、繰り返し描写される主役の茜の心情と回想が正直うざったく感じたけども、全体のつくりとしてはまあまあなんじゃなかろうか。

ところで、この本続編出るんですか?

読んだ感じ、1巻の序章と中盤に至る途中で切られてる感じがひしひしと…というか、最後の締め方がはんぱで、尻切れトンボ。
これで完結とかはありえないし。


とりあえず、同じ友人に借りた「ボクはイーグル」を呼んでみようかな。

すまぬ、友人Yよ。もう少し貸しといておくれ。


…ま、どうせ読まないんでしょ(ぉ