2010/01/6
1月5日キルギスタンへの出発。航路はこうだ

「成田(日本)⇒ソウル(韓国)⇒タシケント(ウズベキスタン)⇒ビシュケク(キルギスタン)」
問題はタシケント⇒ビシュケク間・・・ウズベキスタン空港で約8時間の拘束!
午後9時~午前5時まで空港の専用ロビーで過ごしたのだが・・・。あんな場所で熟睡できるはずもなく。床はタイル、椅子は横になるのを妨げる手すりがずらり。ここで寝ろって?んなあほな・・・
ほぼ睡眠なしの状態でタシケントを出発。
1時間余りでビシュケクへ到着。
やっと休憩できると思いきや、JICA事務所へのあいさつ周り。そして安全対策のリクリエーション。先輩隊員との昼食&夕飯・・・。結局出発してから36時間不眠状態でホテルへこぎつける。床につくや否や死んだように寝る。おそらく12時間は寝た。
後にも先にも白目むき出しでリクリエーションを聞くことはことのきだけだろう。
2010/01/7
ホテルは一見最高のホテル。ホテルといってもペンションのようなところ。しかし、さまざまなところにトラップが・・・。

どんな部屋も電気のスイッチが腰より下の位置に設置されてある。探すのに一苦労。なんでこんな下にあんねん。
風呂は20分くらいお湯を出すと水に変わる・・・。なんで?おそらく節水や節電のために、1日に使える量が決まっていたらしい。はじめにゆっとけ!!
トイレにびっくり。節水のため、流す水の勢いのなさが半端ではない。自分の分身はかろうじて流してくれるが、ペーパーは流してくれない!というので、ペーパーを流す文化がキルギスにはないらしい。ふきふきしたペーパーは横っちょの小さなゴミ箱へポイっといった感じだ。に、匂いが・・・。しかも、ペーパーの造りが雑だ。例えるなら期間限定の小さくうねっているアラビキポテトチップス。力を入れて拭こうとすれば、局部が悲鳴を上げる。ウッ!!
主食はパンと肉。すべての料理が油まみれで日本人の胃には合わない。が味はそんなに悪くはない。まだゲイリー(下痢)の洗礼は受けていない。
パンは白パンと黒パンがあり。パサパサ。日本のパンのクオリティーの高さが分かる。
肉はラム(羊)が多いと聞いていたが、牛も豚も食卓に出てくる。???あれ?この国ってイスラム国家では?豚食べれないんじゃないのと現地の人に聞いてみると、「おれたち適当ムスリム!イェイ!」って返ってきた・・・。それはさておきラムの味だが、おいいしい!しかし、おいしく感じるのは食べ始めのときで、食後30分経つと、胃から独特のにおいがせり上がってくる・・・。その匂いの塊は喉元でとまり、口内を羊で埋める。大げさな話ではないが、喉で羊が「めぇ~」と鳴いているのだ。オォェ!
2010/01/8
ホームステイ先
活動を始める前に私たちは1カ月間、現地語学訓練を実施するのだが、その1カ月の間はそれぞれホームステイ先にお世話になる。私がお世話になっているのは、母と娘の二人暮らしをしている一軒家。犬と猫も一匹ずついて私を迎えてくれた。
サイカル(娘)の年齢はおそらく私と同じくらい。年頃の娘がいるのによくホームステイをOKしてくれたと思う。
レイハン(母)の料理はとてもおいしい。彼女のおかげでいまだにゲイリーになっていない。
猫は勝手極まりない、かまってサインを向こうから出しているのに、かまおうとするとプイッとどこかへ行ってしまう。はやり猫はすかん!
犬はとてもでかくて黒い。下手をすると噛み殺されるのではないかと思うくらいでかい。しかし私をみると終始尻尾を振っている。

2010/01/10
ホームステイ先での家庭料理はかなりおいしい!しかし、準備をおこたるとえらいことに!
私の米料理が食べたいというリクエストに答えてくれて、ピラフを作ることになったのだが、まずはじめに洗米する前にレイハンがテーブルいっぱいに米をぶちまけ、私に何か言っている。よく聞いてみると「石を見つけなさい。」と言っている。???そう、米の中に砂利が腐るほどはいっているのだっ!!キルギスタンでは普通のことで、米はまず石探しからはじまるようだ!日本のだったら大問題になり、会社は倒産するだろう。
しかし、キルギスと日本の食糧問題を比べてどちらがいいのか?考えさせられる。日本の消費者は自立できていないのではないか。何でもやってくれているというのが当たり前になりすぎて、自分の目で確かめるという操作を怠っているのではなか。実際問題過剰なサービスで日本人の感覚はマヒしているように思えてならない。髪の毛一本でピーピー言っている。高度経済成長を経ていったんは自立した日本だが、その味をしめてぬるま湯にどっぷりつかり、後退の一途をたどっている。科学技術やサービスが発展するのに反比例して人の感覚が衰退している。It’s one of the biggest issues of Japan!
日本を否定しているのでは決してない。日本人が失った良きところを取り戻せばいい。「思いやり」「勤勉さ」「敬う気持ち」を思い出し、現代の暮らしのありがたさを本当の意味で理解していかなければならない。