■2005年6月
■監督:チョ・ミョンナム
■出演:カム・ウソン、キム・スロ、シン・グ、キム・スミ他
余命短い父の遺言状が「南北統一されたならば・・・」と条件があって、その遺産が高額であった為に、 なんとか偽の南北統一を試みる兄弟です。
B級映画の監督である弟が作る映像。 ここに現れる北朝鮮の人々を模した喋り方とかファッションも笑えるし。
このドタバタを見ていて、北のスパイか?と思う人にも笑えるし。
最高に笑ったのは、ピョンヤンからのサーカス団、ここの呼び物である空中ブランコをカム・ウソンがすることになっちゃうのですけど。 いやあ、笑いって単純な物ほどよいのかも。
でも、底にあるのは、父を愛するが故。 (お金を愛するが故も。。。)
父が離散家族がいる北朝鮮に行きたいという強い意志と 子供の気持ちには温度差があるのですが。
なんとか離散家族と会えるようになるところまでこぎつけます。
このシーンは北朝鮮でのロケだったのですね。
2000年からは年に2度ほど、行われてきた離散家族に会える機会も、最近ではお国事情で無くなったようですけど。
一昨年訪れたDMZやイムジン川の辺りを思い出しました。
思いっきり笑えたのですが、見終わった後は、やっぱりしんみりしてしまいます。
北でも撮影出来たんですねぇ。
それにも驚きでした。
「大統領の理髪師」でもそんなトーンがありました。
でも、これは、まだまだ進行形の難しい問題!!
よく作ったなあって。 これは北の人も見たんだろうかとか。
で、世界で唯一分断されている国ですものね。
いつの日か、それが本当に“歴史の一こま”となる日が来る事を願います。
やっぱり同じ国が分断されているなんて
悲劇ですよね。
見終わったあとしんみりしてしまうのは
いつもそうですね。
グッバイレーニンを思い出しました。
そして、年月が経ち、まったく違った二つの国になったようにも思いましたが、
親戚、家族が残されてあえなくなった人々が沢山いるのですよねえ。
でも、こうやって、笑いの中にそれを伝えようとするのは、韓国の人のお国柄かもしれません。 でも・・・その悲しさは伝わりました。
グッバイレーニンもそういう作品なのですか~