ある恒星にある惑星に、かつて文明が存在した形跡が見つかったそうだ。
その惑星は、その宇宙が誕生して半分が過ぎた頃に形造られたと観られている。
数多くの化石から、様々な知的生物が誕生しては滅んでいった形跡が伺えたそうだ。
今は、残念ながら生命は存在していない様だが、
つい最近までは十分な知恵を有した生命体が存在していたと言う。
それは、各所に散在する文明を裏付ける遺跡の年代から推測されるらしい。
その星は、現在は高濃度の放射能汚染で、生物が生存するには非常に難しい
状況にあるらしい。
ただ...
放射能での汚染前に、殆どの生命は死滅していたと推測されるらしい。
その理由は、ある化石から得られたウィルスの痕跡から、
殆どの生物はウィルスにより壊滅状態に陥っていたらしい。
我々の星でも、生物の命に関わる微小生物の類の存在は確認されているが、
生物を壊滅状態までに、追い詰める細菌の類は確認されていない。
そこまでの物は、故意に造り出せば別らしいが。
感染力、殺傷力を強化した細菌兵器であれば、可能と言う話である。
しかし、その様な物を作り出す事は、まずないとの事である。
制御出来ないからである。
しかし、その星ではその様な細菌兵器を作り出してしまった様だ。
その感染力は強大で、
僅か数年で惑星に存在する生命の殆どを殺傷してしまった様である。
その細菌兵器を抹消する為に、
核兵器による惑星の浄化を図ったとの見方が報告されていた。
その惑星の表面温度を、細菌が耐えうる温度を遥かに上回る温度に上げる為に、
全ての核兵器が用いられたと推測されている。
その星の知的生命は、自身の保身よりも、未来の惑星の可能性に賭けたと
思われるとの学者の見解である。
知的生命体の歴史は、惑星のそれに比べれば非常に些細なものだからである。
そして、いつか再び他の生命体が誕生し、繁栄する時が訪れる事を信じたに違いない。
その惑星の名前を、太陽系第三惑星、地球と我々は名付けたそうだ。
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