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セラミックフォーラム株式会社 ブログ 硝子溶融、SiC、 太陽電池

硝子溶融炉、泡分析、SiC、太陽電池、あなたの手に届くテクノロジーを。Ceramic Forum Co.,Ltd 

チェコ出張  老人の趣味?  その4  7月18日

2011-07-18 06:00:44 | 硝子溶融技術
セラミックフォーラム㈱加藤です。

セミナー2日目(6月23日)は、Glass Global ConsultingのHeymanが“数学モデルの最初のステップとしての熱収支計算”を話したが、シミュレーション、シミュレーションと言う前にやるべき事があると言う辛口の発表。⇒確かに現場をしっかり見て、熱収支計算をきちんとやることが先ず大切だとの主張は傾聴に値する。 TNOのHaburakenの発表“U-フレーム炉における電気ブースティングの最適化”は面白い。 色々な計算をし、電気ブースティング率22%を超えると、ショートパスの流れが増え、品質はむしろ下がるとの指摘。考えさせられる発表。 ついで、SORGのLindigによる“ドッグハウス周辺の数学モデルによる改善”。 同社は最近、バッチ/カレットの予熱、ドッグハウスデザインの最適化、新型バッチチャージャーの3点セットによる省エネ技術を推進している。 特にこのプレゼンではドッグハウスのサイズを大きくし、投入したバッチの表面を素早くガラス化しキャリーオーバーが起こり難い仕組みを強調している。

<新型のバッチチャージャー>


コヒーブレークの後の最初の発表は、GS社の元気ボーイJosef Mullerのバッチ山の画像解析とアドバンスド制御システム(ESⅢ)を組み合わせた溶解炉制御。 トルコSicecam社のフロート炉で実証。 4%ほどの省エネを達成したという。 この考えは日本でも旭硝子が同社京浜工場での実績を1996年のICGで発表している。 

<バッチ山の写真>


ついで、ベルギーカソリック大学のBeeumenが、GS社Erikの協力を得て、エジプトで発掘された2500年前の硝子溶解炉のシミュレーションによりその生産能力を推定している。 次はネメック研究室の美人学生Vadislavaによる遠心力による溶融硝子中の泡を清澄するプロセスのシミュレーション計算。 実際、彼女はRapidoxに備えてあるルツボの回転台を利用して、その実証を試みている。

午後は釉薬用の低床溶解炉、コークス炉用の数学モデルなど、通常のガラス炉とは異なる炉のシミュレーションであったので省略。

夕方16時には終了し、19時から恒例のお別れpartyが開催された。 多くの参加者は明け方まで、音楽、ダンスに興じたようであるが、老兵は翌早朝の帰国を考え、早めに就寝。

タイトルにあるように、こうしたセミナー、学会に出席し、色々な人と交流しながら新しい技術を学ぶことは私の唯一の趣味。 さらに、本セミナーのように、ふんだんにチェコビールを楽しむ事は、さらなる喜びである。 

現在、こうした硝子関係のセミナーは、以下のものがある。 何とか、全てに出席したいと密かに野望を燃やしている。

下記のように、2013年は、プラハでのICGと本セミナーが同時期に開催されるので、ダブルの参加を予定している。 

毎年開催
【Glass Trend】 オランダTNOが主催している硝子溶解技術一般に関するセミナー
【Glass Problem】 米のイリノイ工科大学で開催される実務的な硝子技術のセミナー
【AFGM】 アジア硝子製造者連合会の技術会合。東南アジア地区の主要国が毎年順番に開催している。硝子技術のセミナーあり。
2年に1回
【GS Seminar】 今回のセミナー、主に硝子溶解技術のコンピューターシミュレーションに特化。次回は2013年で、ICGに協賛。
3年に1回
【ICG】 2004年京都、 2007年ストラスブルグ、2010年ブラジルだったが、2013年はチェコのプラハに決まったとのこと。


チェコ出張  老人の趣味?  その3   7月14日

2011-07-14 04:59:00 | 硝子溶融技術
セラミックフォーラム㈱加藤です。

先週の続き。

6月22日(水)から、いよいよ本番の第11回硝子溶解炉シミュレーション国際セミナーが始まった。 GSの設立は1990年、その翌年から2年に1回のペースで続けてきた勘定。 最初はチェコ国内だけだったのが、今や世界レベルで、約150名が参加。 今回、国別をみると、チェコ(+スロバキア)55名、ドイツ16名、米国14名、ベルギ12名、インド8名、オランダ6名、日本5名、イタリ5名、韓国4名が大どころ。 

初日22日は、午前5件、午後6件の計11の発表。

トップバッターは米コーニングJohnson。(本セミナーの常連で、今回GS Modeling賞を受賞した)タイトルは“炉の死体解剖”と刺激的。小型炉をそのまま冷却し、固まった煉瓦、硝子ごと切りきざみ500個ほどの試験片にした。それぞれの片を化学、光学分析し硝子の流れ、浸食状況を検視した。⇒米国人らしいダイナミックな仕事。日本でも炉を止めるときに生地を流した後の炉内検査はあるが、こうした硝子ごとの検査はやらない。

<受賞パーティーでのJohnson>


次に、トルコSisecam女性研究者によるエンドポート炉でのNOX低減の計算。天井の高さを高くすることにより改善されることをモデル計算で示した。⇒同社はトルコNo.1の硝子メーカーだが、研究開発に積極的、ここは中国などとは違う真面目さを感ずる。 ICG、TCなどでも活躍しており、特に女性研究者の活躍が目立つ。
3番目はTNOからの放射熱伝導率の取り扱いについての理論的な話。 4番目は有名な元SchottのMuschickによる、GS社シミュレーションソフトGFMとTNOのGTMによるRRT5の計算結果の差異を議論。 相変わらずな洒脱なプレゼンで楽しめた。 5番目はGS社Miraによる蓄熱を含めた大規模な計算結果による省エネ計算。

午後のトップは、ネメック教授のICT研究者による硝子溶解炉における珪砂の溶解、泡の清澄に関わる純粋の理論計算。 ついで、AGC-ヨーロッパのFasilowグループの若手による、酸素燃焼炉における熱回収技術。 天然ガスと燃焼用酸素を予熱する恐ろしい話。 モデル計算では10%の省エネだったが、実際は24%との素晴らしい結果。  その投資に見合うpay-backは不明。

<AGCヨーロッパの発表の一部>


3番目は、昔、働いたSEPRの新型クルシフォーム。 トップ層により狭い通過口径のクルシフォームを提案しているだけで余りイノーベーティブではなかった。 昔付き合ったBourbonnaisが連名になっていたので、発表者のLechevalierと名刺交換した。 コヒーブレークの後の最初の発表はICTネメック研究室の女性研究者による溶解炉内の色々な溶融ガラスの流れを想定し、それらのケースでの清澄効果を計算。 二番手はGS社のKrobotのサイドポートバーナーとアンダーポートバーナーによる熱効率の差異を計算。⇒結果としてアンダーポートでガラス面に対し、より直接ぶつかる角度が最も熱効率が高いと計算。 還元性の問題などを考慮すると単純には言えない。 初日22日の最後は、メキシコVitro社の発表。 600tのフロート炉の温修で、フリントに加え、色硝子も生産するため、バブラー、ブースティング電極の最適位置を予測する計算。 ホットドリリングの写真も示した。 

17時半頃にセミナーは終了し、19時から恒例のWelcomeパーティー。 多くの参加者がフォーマルスーツで集まったが、そうした用意がなかったので焦った。 先ほどのJohnsonのGS Modeling賞の贈呈がクライマックスで、その後、歓談とバイキングスタイルの会食で夜がくれた。

チェコ出張  老人の趣味?  その2   7月4日 

2011-07-04 05:39:43 | 硝子溶融技術
セラミックフォーラム㈱加藤です。  

6月25日(日)早朝、成田に帰ってきました。 留守中、来日していた独STG社H副社長がお昼の便でドイツに帰るとのことで、そのまま、すれ違うのも残念と空港で待ち合わせた。 空港内の店で寿司をつまみながらの打ち合わせ。 その後、帰宅したが、妻の母が死去の報に、26日(日)~28日(火)は、加古川において通夜や葬儀と目まぐるしかった。

その為もあり、6月27日(月)のブログはサボってしまった。 ところが良くしたもので、何時もサボっている若手2名が書いてくれていた。 

さて、話は戻り6月20日のブログに続き、21日~23日はチェコGS(Glass Service社)が主催する“第11回ガラス溶融炉シミュレーション国際セミナー”、“第3回成形シミュレーションワークショップ”に出席してきた。 

このセミナーは硝子溶解炉に特化したコンピューターシミュレーションセミナーとして1991年から続いている。 2年に1回、GS本社があるVsetin市郊外の素晴らしいレゾートホテルHotel Horalで開催されている。
<Hotel Horal>


初日21日(火)午後1時からは、国際ガラス会議(ICG)のシミュレーション技術部会であるTC21開催された。 議長はGS副社長のErik。 この技術部会は全世界の硝子溶解炉シミュレーション技術者が参加するOpenシステムの会。 今回も30名くらいが集まった。 議題は、各機関でなされた計算結果と実炉での操業データ、品質インデックスの比較検討RRT5(Round Robin Test No.5)の問題点の整理であった。 自社モデルで計算したのは、蘭TNO、チェコGS、トルコSisecam、個人としての元SchottのMr.Muschickの4者であった。 今後、難しいバッチモデルなどを取り上げる案も出た。

ついで、第3回成形シミュレーションワークショップが開催された。 溶解炉シミュレーションがかなり完成した形になってきたのに比べ、まだ発展途上の技術である。 今回、瓶硝子世界No.1のO-Iからパリソン⇒瓶までの金型設計、加熱/冷却、肉厚予測などのソフトOICAD2の紹介があった。また、GSからは錫バスモデル、独フランフォーファーからは精密プレス成型のモデルが発表された。本技術は日本が先行しているが、フランフォーファーはEU基金を受け、欧州、インドの光学メーカーとコンソシアムを結成してcatch-upを図っている。 さらに、GS子会社GS-ACTからはノングリッド法によるLCD硝子製造用トラフでの硝子の流れ、フロート硝子製造用リップでの硝子の流れを解析している。

初日のセミナー終了後はホテルのテラスやホールにおいて、Welcome Party。時差ぼけも何のその、大いにチェコビールを楽しんだ。 22日以降の溶解炉シミュレーションセミナーは次回紹介する。
<Welcome Party>

スーパーソルって知っていますか?  4月11日

2011-04-11 06:00:15 | 硝子溶融技術
セラミックフォーラム加藤です

震災から丁度1か月。 さらに、昨日は統一地方選挙の日、民主党現政権の歴史的な敗北の翌日です。 この1か月、テレビ、雑誌、新聞、人との話題は、地震、津波、原発一色。 私のブログも4回にわたり東北地方太平洋沖地震のみ。 今日はちょっと話題を変えてみます。

先週、スーパーソル普及会“岸本国際技術研究所”O社長が、お台場の事務所を訪ねてくれ、同会が中心となって開発しているスーパーソルのサンプルを持参してくれた。 このスーパーソルは加藤にとって、いわく因縁のある材料です。 そのお話をしましょう。

<スーパーソル>


発端は、震災後の3月24日、チェコのGlass Service社からの一通の引き合いmailでした。 《廃ガラス(カレット)から製造した多孔質ガラスの製造技術、製品が日本にあると聞いたが、紹介してくれないか?》でした。 何という偶然! 私にとっては、15年ほど前の幻が現れたような錯覚に陥りました。 

話せば長い話です。 1996年3月、当時、勤めていたN商事で硝子溶融技術の開発を進めていた時、N化学時代の上司であったT氏(当時カナダ大使館環境科学アタッシュ)から、『硝子関係の仕事をやっていると聞いたが、現在、自分が、関心をもって進めている“廃ガラスから製造する軽量骨材”projectに、加わらないか?』との提案を受けたことが始まりでした。 技術的にも面白い話であり、当時、営業開発していた硝子業界においてもカレットの処理は緊急課題でした。 ピッタリのテーマと直ぐに話に乗りました。 その後、T氏はカナダ大使館を退職し、自ら“岸本国際技術研究所”を設立し、本格的に本projectにのめり込みました。 加藤もN商事において新ビジネスとしてテーマ提案をし、一緒に推進する覚悟を決めた。 その間、T氏、硝子業界の人たちと、軽量骨材が土木材料として企業化されているスイス、ノルウェーを訪問したことも思い出の一つです。 このツアーで、硝子業界での貴重な友人を得ることもできました。 ところが、帰国後、N商事では加藤への反発もあったのか?ドタンバで、常務会で否決され、本projectから降りざるを得ませんでした。

その後、T氏は持ち前のエネルギーで、NEDOの資金も得て、本projectを推進したが、2001年、おしくも急逝されました。 その後継者として本事業を伸ばしたのが、T氏の御嬢さんであるO社長でした。 O社長は沖縄のT社と組んで、本材料を製造・販売するパートナー企業を11社もつくり、現在の繁栄へと導かれました。 今回のチェコからの提案には、昔、途中で逃げ出したお詫びとT氏へのご恩に報いるべく、何とか成功させたいと張り切っています。

なお、偶然ではありますが、O氏の旦那様はN放送局の番組ディレクターですが、なんと、一時、娘の直属の上司だったことがありました。 この材料にはいろいろな形で、公私ともに面白い因縁があった訳です。

先週はExcel講習会 1月31日

2011-01-31 06:28:40 | 硝子溶融技術

セラミックフォーラム加藤です。

昨年10月に経理関係をやってもらっていた女性が退職した後、老骨に鞭打ち、経理を一部担当している。 毎週の土曜出勤は、そのためにも必須。

 

色々、表計算もやっているが、ついつい電卓で計算することが多く、彼女のようにExcelで簡単に正確に表現する技術が不十分。 先週124日、25日、27日と、思い切ってExcel講習会に出席した。 東京商工会議所江戸川支部が開催のExcel基礎、応用、実践の3日間コース

実は、15年位前にWordExcel入門コースで勉強したが、その後、我流を通してきた。 今回、最初の日の基礎コースから、いかにこの15年間、無駄なことをやっていたか?思い知らされた。 単純な例では、英語と日本語の混ざった文章で半角英数と“ひらかな”を、何回となく切り替えているが、今まではその都度、言語バーを出して切り替えていた。 今回、先生から半/全keyで切り替えるように指導を受け、なんと今まで時間の浪費をしてきたか?を思い知らされた。 

また、作成したシートを中央に置いて印刷する技も学んだ。相対参照を絶対参照にするのに、“F4keyを押すことも学んだ。

 

3回の講習会で15,000円を取られたが、ここ15年間で、何十時間、何百時間を無駄にしてきたことを考えると、安いものだった。

 

また、最後に教えてもらったデータ解析のピボットテーブルは凄いにつきる。 今まで、かなりのデータに触れながら、こうした解析をせず、データを死蔵してきたことも悔やまれる。

 

こうした無駄が、何故、今まで、放置されていたのか?を、色々、反省した。 自己流の思い込みが阻害してきた事は確か。 例えば、我々は、新しい硝子溶解技術を日本の顧客に紹介しているが、よく言われるのは、《現状で満足しており、何故、高いお金を払ってまで、それを導入しなければならないのか?》である。 問題は、そうした顧客の疑問(時々、単なる思い込みである場合もある)に、自信を持ってどう回答するか?である。 

今回の女性講師(www.pc-advice.jp/)は、自身の永年の経験から、うまく問題点を抽出した教材を作成し、生徒が自身の無駄に気が付くように導いたのだろう。

 

やはり、先ず、顧客のニーズ、問題意識をきちんと把握し、それに沿ったテキスト(プレゼン資料、技術資料)を、自分流に作成する必要を感じた。⇒欧州partnerのプレゼン資料を翻訳するだけでなく

 

今回、Excelのテクニカルな面だけでなく、自分のビジネスの進め方を考える良い機会を得た。


チェコGS社のクリスマスパーティー 12月20日

2010-12-20 06:07:22 | 硝子溶融技術
セラミックフォーラム加藤です。

14日(火)16時にウィーン到着、直ちに、迎えの車で、チェコの片田舎Vsetinに移動。 現地時間で19時半にはホテルに到着した。 待ち構えていたGS社Petr副社長達とホテルのレストランで会食。 レストラン内はすっかりクリスマスムードで満席。 チェコビール、地元Wallachian風ポークと野菜のmix料理を味わい、部屋に戻り熟睡と言いたい所だが、無理!無理! 早朝2時には目が覚めもう寝られない。 典型的な時差ぼけ。

翌日15日、朝シャワーを浴び、何とかスッキリとさせ、GS社での初日の営業会議をこなした。 しかし、夕方のwelcomeパーティーはスキップ、ホテルで早めの夕食をとり、直ちに就寝したが、これがやはり拙かったのか、早朝2時頃にまた、目が覚めた。 2日目の会議はコックリ、コックリ。 まあ何とか、プレゼンも無事済ませ、早目の夕食、就寝と悪循環。

さあ、翌日18日(金)は、いよいよ難問のGS社恒例の徹夜のクリスマスパーティー、近くの山小屋にほぼ全社員と家族が集まり、アトラクションと踊りとガブ飲みの乱チキparty。

今まで、その乱チキ振りに恐れをなし、party前日に、逃げるように帰国の途についていた。 今回は金曜日にも打ち合わせがあった関係で、参加した。 17時開催、先ず、副社長から、勤務年数毎(日本と同じで、5年、10年、15年)に、金一封が、jokeを交え(チェコ語が理解できないので、皆の大笑いから想像)各自に渡された。 その後、クリスマスプレゼントの配布。 その方法が、またまたcrazy。 司会者がダッチワイフ風の大きな女性の人形を抱きかかえて登場。 何と女性の秘所に赤い穴が開いており、その中に、社員の名前が書いてあるカードが入った袋に入っている。 先ず、司会者が指を差し込み、カードを取り出し読み上げる。 呼ばれた者が舞台に上がり、たっぷりあるプレゼントの置き場から適当に3つ選び、適当に3人に渡す。 その後、その人間が、また、秘所に指を突っ込み、カードを引出し、名前を呼ぶ、このプロセスが繰り返される。 ビックリして、近くの社員に、セクハラで女性社員から抗議が出ないか?と効いたら、たまたまカードで読み上げられた女性社員が嬉々として指を突っ込んでいるのは指差し、大笑いしていた。 ぶったまげた。

これが終わると、いよいよダンス。 最初は1組ほどが恥ずかしげに踊っていたが、見る見る間に全員に近い乱舞になった。 この中で、最長老の加藤も、女性社員から“Shall we dance?”と誘われ、恥ずかしいながら、踊った。

<恥ずかしいながらの老醜ダンス>


 益々、盛り上がり、全員でラインダンスよろしく、小屋の中を踊りながら行進したり、テーブルに乗っかり、昔のジュリアナお立ち台よろしく、踊り狂っている女性もいる。

<全員でのラインダンス>


いやはや、度肝を抜かれた。 ビックリしている私を、女性軍は挑発的に大喜び。 程よく、副社長が年寄り組のため、タクシーを用意してくれた、ホテルに無事帰還。 それでも、夜中の11時、加藤の能力をはるかにoverで、ベッドで倒れるように寝入った。 翌朝は、朝6時にホテルを出立、帰国便に乗るべくウィーン空港に向かった。

翻ってみるに、日本ではこうした盛り上がりが少ないのかな?と思う。新事務所のある”the SOHO”でも、管理事務所が一生懸命、ハローウィンとかクリスマスパーティーとかを仕掛けるが、何となく寂しいムード。 仕組みも大切だが、我々メンバ一の人一人がもっと、楽しもうとする前向きの気持ちが必要なのかもしれない。 

C級グルメのお土産 12月13日

2010-12-13 05:26:16 | 硝子溶融技術
セラミックフォーラム加藤です。

今週は、12月15日(水)~16日(木)のチェコGlass Service社2010年度営業会議、引き続き17日(金)の同社クリスマスパーティーに出席すべく、14日(火)に成田を立ち、19日(日)に帰国予定。

いつもの出張では、チェコ、ハンガリー、ドイツ、スウェーデン、フランスなどをハシゴするので、お土産は一切持っていかない。 今回、Glass Service社1ヶ所だけなので、土産を持っていくべく、昨日の日曜日は、女房に頼み、買い物に連れて行ってもらった。

以下の食材を購入し、それぞれの相手毎に包装したばかり。

”泡分析のJiri”
お好み焼き用1式(お好み焼き用小麦粉、おたふくのソース、青海苔、カツオ節)

”社長のJosef”
ソバ、うどん用1式(日本ソバ、うどん、めんつゆ)

”硝子溶融炉シミュレーションのJiri”
シャブシャブ用1式(ゴマダレ、ポンス)

この代表的なC級グルメ3種は、彼らとの10年来の付き合いの成果だ! 彼らは、日本に来るたびに、これらの食材を買い込み、自宅や友人宅で振舞っている。

<エコノミ焼き>


<立ち食いソバ>


<シャブシャブ>


それぞれ思い出がある。 お好み焼きはGlass Service社ではエコノミ焼きとして全社員が知っている。 会社設立時、お金が無く、彼らが来ると、安価で腹にもつエコノミ焼きは助かった。 全員、喜んでくれた。 寿司や刺身は、人によって好き嫌いが激しいし、高価。 お好み焼きは誰もが好むし、ヘルシー。 特に、Jiriは、大好きで、鉄板も購入し楽しんでいるとのこと。

また、設立当初、彼らとの国内顧客訪問を、一日に3社~4社続けるのが普通。 ユックリ、昼食を取るヒマが無く、駅での立ち食いソバは常套の食事だった。 その内、社長のJosefは、ヘルシーの上に安くて美味しいとすっかりフアンになった。 毎回、日本に来ると素材を買っていたが、最近、来る機会がなく、今回、クリスマスプレゼントとして持っていく。

シャブシャブ食い放題、飲み放題は、大食いでビールときたら底抜けのシミュレーション担当のJiriなど若手技術者には、経済的な日本食のひとつ。 彼も大いに気に入り、遂に、チェコで牛肉の塊を購入し、特殊なナイフで薄切りの技術を自分で習得し、自宅で盛んにやっているとのこと。但し、ゴマダレやポンスは難しいとのことで、日本に来るたびに購入している。

以上の3セットを購入したが、レジでの勘定の安いことに大満足。 皆の喜ぶ姿が目に浮かぶ。

久しぶりのスーパーであったが、中々、面白かった。 トリスハイボールのキャンペーンをやっていた。 今週の東洋経済にもこのハイボールがブレイクしたとの記事。 早速、購入した。 キャンペーンとの事で、クジを引かせてくれたが、A賞が当った。 “ビアカップ+ソーダ水+トリス”のセットを貰ったが、さらに嬉しいことに、このビアカップのメーカーは石塚硝子、また、無償の景品は東洋佐々木硝子製造のコップ。

<トリスハイボール> 


次はチェコからの話題をお届けします。

日本の魅力 おもてなし 12月6日

2010-12-06 05:44:11 | 硝子溶融技術
セラミックフォーラム加藤です。

先週も今週も、欧州からのpartner来日で大忙し。 その都度、一緒に東京案内をしたり、顧客訪問をしながら、日本中を駆け巡る。 海外の人間にとって、日本は、本当に美しい国なのか? 観光立国日本と言っているが、中身はちゃんとしているのか? よく議論や、自問をする。

昨日(日曜日)も、早朝、成田に到着したチェコ人を、先ず、事務所のあるお台場に案内し、ユックリさせた。 たまたま、事務所の窓から望んだ東京湾は、1昨日からの強風と豪雨が、空気を清浄化してくれたのか? 箱根の山並みの上に、真っ白な富士山が見えた。

<事務所から見た東京湾と富士山> 


確かに美しい。そのチェコ人も興奮し、写真を取りまくっていた。 日本の美しさはセールスポイントになると納得できる。 

しかし、よく言われる“おもてなし”を含めた精神的なインフラはどうなのか? これには、何時も頭にくることが多い。 例えば、昨日もそうだったが、朝、成田に着いた旅行者は、早く、ホテルに入り休みたいものだが、多くのホテルは、プラスの費用を払うと提案しても嫌がる。 『チェックイン15時までは難しい』という。 チェックアウト時間が通常12時で、清掃する時間が余りないとは言え、実際は、部屋の掃除は朝8時頃からスタートしているし、お客も早くからチェックアウトする。 全室が掃除中でもあるまいし、大きいホテルほど融通が利かない。

また、海外旅行者用のJRパスは便利で、来日する友人に薦めるが、これも頭にくる。 新幹線“のぞみ”は使えない。 時間帯にもよるが、東京-大阪間で1時間に“のぞみ”は10本~12本に対し、“ひかり”+“こだま”各2本。 JRの都合だけで、折角の“おもてなし”のチャンスを逃している。 事情を知らない海外旅行者が”のぞみ”に乗ると容赦なく追加料金を取っている。 観光立国日本を本来率先してやるべきJRがチャンスを潰している。 JRは民営化してチョットはマシになったと思ったが、細かく見るとまだまだ。 例えば、大阪から関西空港に行く関空快速は何と、空港手前の日根野駅で、関西空港へ行く列車と和歌山に行く列車に切り離すのだ!! この恐ろしさは、自らの海外旅行を想像したら良い。 パリ市内からシャルルドゴール空港へ行く列車に乗ったら、この列車が、シャルルドゴール空港寸前で、1号車~4号車はベルギー方面に行き、後ろの5号車~9号車はシャルルドゴール空港駅に切り離すとしたら、たまたま5号車~9号車に乗っていたら良いが、1号車~4号車に乗っていたらどうするのか? フランス語の車内放送が理解できるのか? 大阪駅で待っている時、このシステムに唖然として、駅員に食って掛かったが、彼は、『駅や車内のアナウンスで何回なく、説明しております』と、シラッと言いのけた。 アンタ!パリで同じことやられて理解できるの?と、叫んだが、未だにやっているのには驚いた。 実は、昔、東京⇒成田空港の快速でも同じ事をやっていた。 成田で、鹿島神宮駅行きと成田空港駅に切り離すので。 間違えて空港への到着が遅れ、飛行機に乗り遅れた事故が多発したと聞いたことがあった。 乗れなかったフライトチケットは誰が払うのだ? 

<関空快速と紀州路快速>


さらに頭にくるのは主要駅にある観光案内所。 日曜日は休業!! 怠け者といわれるフランスでもInformation Centerは土曜日、日曜日は空いている。

ともかく、こういう問題は、大きな組織にありがちなサラーリーマン根性、事なかれ主義、銀行、大企業、役所、JR・・・・。 そういえば、先ほどのホテルはJR系!!

でも考えてみると、弊社みたいな弱小企業が生き残れるのは、こうした連中の傲慢さ、官僚主義によりポッカリ空いたところにビジネスチャンスを見出しているのかも知れない。 昔、若い後輩に説教したことを思い出した。⇒頭にきたことこそが、ビジネスチャンスだ! 赤提灯でグチをこぼして解消したら駄目だ! それを解決する手段を考えニュービジンスを生み出せ!!

就職氷河期  11月22日

2010-11-23 16:26:31 | 硝子溶融技術
セラミックフォーラム加藤です。

最近、毎週土曜日朝、りんかい線大井町駅には、慣れないブルーや黒のスーツに身を固めた若者が溢れている。 私が降りる東京テレポート駅には下車しなかったので、国際展示場駅かな?とは思っていたが、夕方帰るときの電車は、これまた、同じスタイルの若者で溢れかえっていた。 帰宅して見たニュースで分かった、ビッグサイトで開催された3年生向けの合同説明会だったのだ。

<就活 合同説明会>


毎年、高卒105万のうち60万人が大学に行き、2010年では約55万人が大学を卒業し、13%程度が大学院に進学(約7万人)、11月段階で、就職希望者48万人のうち、内定者は33万人で68.8%とのこと。⇒新聞で60%を割ったと騒いでいるが、内定者/全卒業者だろう。

それにしても、大学3年からの就職活動は異常だ。 昔、青田買いと騒いだのが懐かしい。 弊社の監査役S氏は、『各社が円高不況と騒いでいる中で、野とも山ともつかぬ新卒人材を60%もの内定率で採用するとは、各社、余裕があるのですな??』と皮肉っていたが、確かにそうした流れとは無縁の小企業としては同感。

2,000人の従業員の大会社が、20名採用し、これらが全員ボンクラでも、影響力は1%しかない。 弊社のような4名の会社では、1名のボンクラは20%の影響力で、会社の浮沈に関わる。 とても恐ろしくて、新卒者には手が出せない。

いずれにしろ、弊社も優秀な人材は欲しい。 就職氷河期は弊社のような小企業にはチャンス、でも、新卒者に手を出すほど、度胸はないし、彼らも、弊社のような小企業には、不安で来ないだろう。 昨夜、出席した大学同窓会において、尊敬する先輩、元新日鉄の杉田清氏は『エコ時代を生きるために』と題して、講演をされたが、含蓄に富んだ内容だった。 特に、印象に残ったのは、これからの日本の生き道のひとつは、外国人、女子、高齢者、ポスドクの4人材ソースを有効活用することと述べていた。 まさに同感。 外国人、女子、高齢者(自分を含め)は既に、実施済み。 特に、今年4月~9月までインターンシップで来てもらったドイツ人学生は、それこそ3年生であったが、人生の考え方、スキル、どれを取っても66歳の私も顔負け。 勉強になった。

問題は如何にして、そうした優秀な人材にめぐり会えるか?だ。 今回のドイツ人学生は、弊社partnerである独のS社の紹介で、直接、mailでコンタクトしてきた。 そのシッカリした文章に感心し、早速、社員全員で面接をした。 全員が納得する中で6ヶ月間インターンシップとして来てもらった。

実は、こうしてブログを書いているのも、何時か?このブログを見た若者が、応募して来てくれる事を夢見ている。

クロスカップリング  10月18日

2010-10-18 05:00:00 | 硝子溶融技術

セラミックフォーラムの加藤です。

最近、クロスカップリングと言う化学の専門用語が誰にでも通用するようになった。 ノーベル化学賞の鈴木元北大教授、根岸パーデュ大学教授のおかげ。

同じものがカップリングするのはホモカップリングで化学的に言えばポリマーの重合もその一例。

<鈴木クロスカップリングの例>

1016日(土)の日経に、ご両人と科学技術振興機構北沢理事長、三菱ケミカルホールディング小林社長の4者座談会が載っていた。 その中で根岸氏が今回の分野を、有機金属化学と明言されているが、日本の得意分野と言える。 2001年の野依現理化学研究所理事長のノーベル賞もこの範疇。

 

実は、私も修士時代はこの分野の研究者であった。 2007年にNTRに寄稿した小文で、自身の大学時代からの現在に至る仕事を下記のように述べているが、まさに発端はこの有機金属であったことが、ご理解いただけると思う。

NTRに寄稿した小文>

“元々、大学では、希土類金属や有機金属触媒を学び、化学会社入社後も均一系触媒の研究開発していた自分が、今、なぜ、硝子なのか?を自問してみました。仕事のテーマは、有機金属触媒⇒ゾルゲル研究⇒ファインセラミックス⇒電鋳煉瓦⇒硝子溶融技術と、一応、一貫性は見出せます。”

1968年~71年、大阪大学基礎工学部大塚研究室で修士として学んだが、大塚研究室は、当時新進気鋭の有機金属化学の研究室であった。 今回のご両人の受賞対象は1977年と1979年だったとのことで、かなり早い時期に同じようなことを目指していたのだと感無量である。

確かに、Pd系で根岸先生の名前も、ぼんやりと記憶している。 改めて、当時のクロスカップリングの歴史を眺めてみると、大御所の名前が出てくる。

1972年                                 熊田・玉尾・コリューカップリング

1975年                                 薗頭・萩原クロスカップリング

1977                    根岸クロスカップリング

1979年                                 鈴木・宮浦カップリング

1988                   檜山クロスカップリング


当時、故大塚教授は、《有機金属触媒による不斉合成でノーベル賞を獲るのだ!》と叫んでいたが、何を夢のようなことを?と冷笑していた不肖の弟子であったが、実際、2001年の野依氏のノーベル賞受賞は、このテーマであった。

 


欧州出張 その4(10月2日~6日)  10月12日

2010-10-11 21:21:05 | 硝子溶融技術

加藤です。

101日展示会終了、102日(土)早朝5時半にホテルを出立、ケルン空港発7時半のルフトハンザでウィーン8時半着。 直ちに、迎えの車で、ハンガリー電鋳煉瓦メーカーMotim社の工場に直行。 10時到着、早速、工場見学。 残念ながら、日の丸の旗はなかった。 やはり、世界No.1SEFPROとは格落ち。 しかし、砂型の自動製作システム、大型加工装置、借組検査場の拡大など、この不況にも関わらず、積極的に投資している点は評価できる。

 Motimの工場>

 

今回の訪問のmainは、ハンガリ料理とワイン。 Motimもチャンとその辺は心得てくれており、古びた農家風のレストランを用意してくれていた。 先ず、お気に入りのスープ。 一人ずつ大きな料理鍋にたっぷり入った野菜スープ、ガーリックスープなど大満足。 最初はビールを頼んだが、何と、これらのスープがビールに良くあうのです。 そして、鳥、ブタのメインディシュ。 また、ハンガリのトカイ・ワインが話題に出たが、皆、よく知っているのか、貴腐ワインはデザート用と、食事中は同じトカイ地方の通常の白ワインを注文。 Motimによると、貴腐のトカイワインは有名だが、トカイ地方のワイン生産量の1%程度にも満たないとのこと。 また、同席した某硝子会社の人によると、ハンガリに工場を持つスズキ自動車は、ハンガリワインの日本への輸出をビジネスとしており、スズキの納入業者は盆暮れに購入させられている。 毎年数本の貴腐ワインがなかなか消費できないとお話になっていた。 次回からは白ワインを購入予定とか。

<ハンガリレストランにて>

 

トカイワインを、例の“私の血はワインで出来ている”で有名な川島なお美が宣伝した当時、一生懸命お土産として買って帰ったが余り評判は高くなかった。 甘すぎるからか?

 <川島なお美とワイン>

 

しっかり、ハンガリの味を楽しみ、ウィーンに戻った。 その日は、そのまま、ホテルでバタンキュー。 翌日103日(日)は、ウィーン見物をする同行の人たちとは別行動、ホテルで報告書書き。 14時に迎えに来たGlass Service社の大型タクシーで、いよいよチェコ入り。 夕方Vsetinに到着、早速、Jiriが迎えてくれて、皆でチェコ料理とチェコビール。

104日(月)は、日本からの3組の顧客相手に、Glass Serviceも懸命の対応、discussion、分析関係の見学など盛りたくさん。 夕方は、米、韓国、中国、日本からの顧客を交え大宴会。

こうして、927日からの欧州出張は閉幕となった。 翌105日(火)も、早朝5時半にVsetinを出て、ウィーン空港11時発の便でフランクフルト経由成田へ向けての帰路。 翌日6日(水)早朝着の成田では、同じ便に乗っていたアルゼンチンのサッカー選手メッシの出迎えの報道陣に驚かされた。 

また、翌日のハンガリのアルミナ工場での赤泥洪水のニュースには、さらに驚いた。 Motimの工場から100kmと離れてないところで、この汚染を出した会社はMotimにアルミナを販売している会社、Motimには一切の被害はなかったとのこと。 ホットした。

こうして、今回の欧州旅行は、フランス料理、フランスワイン、ドイツビール、ハンガリ料理にハンガリワイン、チェコ料理にチェコビール・・・・、何とも楽しい旅であった。


欧州出張 その3(9月28日~10月1日) 10月4日

2010-10-04 00:40:29 | 硝子溶融技術
セラミックフォーラム株式会社代表取締役加藤です。

9月28日の夕食は、昔、SEPRが接待してくれたAvignonでの高級レストランHiely Lucullus。何を食べたか?すっかり忘れた。女房からは、前日の食事内容を忘れるのは初期アルツハイマー症状と脅されているが、情けない。 ホテルへの帰る途中にD氏のキオスクがあり、再度、寄り、ビールをご馳走になった。

<Hiely Lucullusでの硝子製品工業会ツアー夕食パーティー>


翌朝はAvignon発9時31分のTGVに乗るべく6時半のwake-upコール。 早めに起き、インタネット接続のため、強いWiFi領域を求めホテルを徘徊。 食堂の近くに見つけ、何とかmailでの事務処理を済ませた。 

TGVのAvignon駅は新駅で昔は無かった。 マルセーユ方面からの列車でAvignon駅での停車が短いため、ツアーコンダクターK嬢は、若い人たちの力を借り、ホームに置いてあるツアーメンバーのトランクをバケツリレー式に手際よく車内に搬入。 老兵はただただ、手をこまねいてシート席で安楽。 フランス人がその様子を見ていたが、若い女性を酷使する野蛮な日本人と軽蔑していただろう。 また、車中では、K嬢から昼飯用の握り飯が配布された。 彼女が持参していた炊飯器で今朝、人数分を作ったとのこと。 感謝感激!! 感激の余り、列車が発車して直ぐに食べてしまった。

予定どおり、パリリヨン駅に12時10分到着、バスでGas de France(GDF)のパリ研究所に約束の2時より1時間も早く到着。 受付でやり取りしていたら本訪問をアレンジしてくれたMikeも到着。 担当のF氏を呼んでもらい早めにmeetingを開始した。

所長さんのGDF紹介のなかで、電気や水処理までテーマとしてあるので、ビックリして質問したら、GDFはフランス電力会社や水処理で著名なSUEZと合併して、ガス、電気、水を扱う総合エネルギー会社に変身したとのこと。 全く、知らなかったが、最近、日本でも水ビジネスの話題が多いが、SUEZはそのリーダー。 無知だった。

そして待ちに待った、硝子溶解炉用のガス燃焼に関わるプレゼン、担当のF氏は実直そうな燃焼オタク。 Mikeによれば、この道20年余、燃焼一筋の素晴らしい技術者とのこと。
次いで、テストプラント見学。 非常に有意義で面白いプレゼンと見学だったが、ツアー参加者のショッピング時間を取るため、十分な議論が出来なかったのは残念であった。個人的に再訪問の機会を作る予定。

夕方は早々にホテルに入り、ホテル残留組とショッピング、パリ探索組に別れた。 私が加わったホテル残留組は、19時に地下鉄アンバリッド駅に近い高級レストラン“Chez Francoise”での会食。 Mike含め8名が参加。 相変わらず料理は覚えていない。
ディナー終了後、ホテルで捕まえたショッピング・パリ探索組に聞いたところ、ホテル(パリの北)から地下鉄でシテ島まで行き、ノートルダム寺院を楽しみ、次いでルーブル美術館まで歩き、2時間ほど美術鑑賞しシャンゼリゼ通りを凱旋門まで歩いたとのこと。 若さとはいえ、驚きのエネルギー。

<Chez Francoise>


翌日30日は、wake-upコール6時、シャルルドゴール空港発8時45分、ケルン・ボン空港に9時45分着。 主目的のGlasstec2010にやっと参加。 到着後直ちに、バスで会場に直行。 4年ぶりのGlasstec、午後いっぱい、partnerであるチェコGlass Service社、仏Bernard Bonnfond社、独STG社、独DYKO社のメンバーに挨拶と情報交換。 基地にしているGlass Service社ブースには、前もってチェコビールを宣伝しておいた効果か?ツアーの方々も来てくれた。

展示会終了後は、コーレンス社招待のAlt Stadtビアレストラン“Zum Schlussel”での夕食会。 思い切りビールと名物の豚の丸焼きを堪能しようとしたが、毎回のことながらボリューム満点、途中でダウンした。

<Zum Schlussel>


翌10月1日も第13,14,15ホールを中心に徘徊、旧知の人たちとビールを飲みながらの歓談。 色々、面白い情報、話が聞けて、これこそがGlasstecの醍醐味。 展示会は終了が18時だったが、17時には失礼して電車でケルンのホテルに戻った。 17時半からツアー最後のディナー、ケルン市内のAlt Stadt風の酒場“Pfaffen”に全員参加。 わずか5日間の交流であったが、最後の夜と言うことで名残惜しい宴となった。 特に、ツアーコンダクターK嬢には感心した。 早速、“次の就職先には是非弊社を!!”と売り込みの求人活動。

<Pfaffen>

欧州出張 その2(9月27日~28日) 9月29日

2010-09-30 09:25:33 | 硝子溶融技術
セラミックフォーラム㈱代表取締役加藤です。

前にも述べたように、出発の27日は、朝4時起床、15名の硝子製品工業会ツアーは成田を朝9時半のルフトハンザで離陸、同日、現地時間14時にフランクフルト着、約2時間のトランジットで、仏マルセーユに飛び18時着。 旅行社手配のバスで懐かしのアビニオンに向かい、渋滞もなく、20時にはホテル着。

直ちに荷を解き、元気の良い数人と、夜のアビニオンを探索、近くのアイリッシュバーで痛飲。 寝たのは22時、何時もと違い結構熟睡できた。 翌日28日、午前中、10年以上前、プロダクトマネージャーとして働いたSEFPRO(SEPR)のルポンテ工場を見学した。 朝10時頃、バスで工場前に着いたところ、工場の国旗掲揚台に、日の丸の旗が掲げてあり、一同、感激。

<SEPR工場での日章旗>
 

先ず、SEPRマーケッティング責任者である旧知E部長からSEPR全体の説明、工場長からルポンテ工場の説明を受け、質疑応答に入った。 色々、興味ある応答が繰り返されたが、結局、加藤が通訳するはめになった。 ついで、工業会O専務理事より、挨拶とともに日本での硝子工業の発展をセクター毎にまとめた資料の説明がなされた。 

その後、工場見学をおこなった。 今回は電鋳アルミナレンガ、クルシフォーム製造プロセスを見学した。 昔の仲間とは殆ど会う事はできなかったが、工場見学中、E氏といろいろ話すことが出来た。 特に、昔親しかったハイジルコニア電鋳煉瓦の研究開発推進者であったD氏が、退職後、開いているキオスク兼飲み屋の場所を聞けたのは大収穫。

見学終了後は、ルポンテ近くの著名なワイン産地“Chateauneuf-du-Pape”のブドウ畑の真ん中にある古城レストラン“Hostellerie du Chateau des Fines Roches”で、名物の赤ワインを楽しんだ。

<古城レストランを背景にツア全員>


終了後、アビニオンのホテルに戻り、ツアーの方々は、アビニオンの橋、法王庁、ショッピングに出かけたが、加藤は先ほど、聞いたD氏のキオスク兼飲み屋を探すべくアビニオン市内を探索。遂に見つけ、D氏との再会を遂げた。 現役時代のあのエネルギッシュな研究開発マンも退職後10年を経て、すっかり好々爺。 昔話に花を咲かせた。

<D氏のキオスク兼飲み屋>

欧州出張 その1 9月27日

2010-09-28 15:20:19 | 硝子溶融技術
セラミックフォーラム㈱代表取締役加藤です。

今日から10月6日まで欧州出張。 約10日間、会社を不在しても大丈夫なように、先週からやるべき事を遮二無二に片付けた。 今朝も4時に起床し、残った最後の仕事を処理した。 スッキリと爽快な気分で旅立ちできる。

その上、今回は硝子業界ツアー。 可愛いツアーコンダクターに全て任せる気楽な旅で、いつものの一人旅とは異なり緊張感もない。 今日のフライトは大型ジャンボA360、初めて体験した。 期待したがエコノミーはエコノミー、狭い座席は変わらない。 相変わらず、睡眠は取れないが、お隣のご年配のご夫人連といろいろ話すのも楽しいものだった。

昔、部下として仕えたI氏は毎年2回ほど定期的に海外出張していた。 ある日、ご一緒した時、『こうした出張で会社を数週間空けることは、色々な意味で意義がある』と話されたが分かる気がする。 
・ 数週間あけるので居なくても済むように仕事を片付ける。仕事の区切りができる。
・ 日ごろの有象無象のビジネス、雑務から、少し距離をおくことにより、新たな戦略、展
開を考える時間が持てる

今週は、順次、その2、その3・・・・の出張報告をしたい。

展示会でのいろんな出来事

2010-06-29 12:09:54 | 硝子溶融技術

こんにちは。セラミックフォーラムのSiC担当の田中です。 最初に宣伝を ↓ SiCrystal社の単結晶ウェハ、SiCED社のエピウェハ、デバイスの他にサファイヤウェハも入手可能です。ご質問、お問い合わせがございましたら→こちらへ

金曜日のお昼間、機械要素展に行ってきました。金属加工メーカーさんの展示が多かったです。地方からこられている会社も本当にたくさんありました。私の地元からも1社来ていて、近づいてみたら、代表取締役らしき人にすごく親しげに「こういうものに興味がありますか」って聞かれて「あ、いえ」と言って後ずさりしちゃった私。東京で地元の人に会ってなんでかな?照れちゃったんです。すみません・・加○製作所様。来ている方がほとんど男性で一人で歩いていたからか、沖縄県のブースの前を歩いていたら「これあげるよ、もってきなさい」って言われて、「幸せの砂」をいただきました。ありがとうございます今、願い事があるので、それが叶ったらお知らせします

それでは、今日もあと半日がんばります。