Cento-Miglia KAMITSUE               & New Style Garage

世界の名車によるツーリングラリーイベント「チェント・ミリアかみつえ」とガレージライフをテーマにしたブログです。

☆ホンダS600復活物語1 by sugiさん

2007-11-26 | ガレージミーティング

「第一幕 エンジン復活劇」

火をつけたのは、誰でしょう。

いつも通りに近場を走るだけであれば、ここまで考えなかった。

火がついてしまうと我慢出来ない性分に着火。

古い車の部品は、いずれ供給されなくなるだろうと思い

若い頃からコツコツと集めだし、大小合わせて約二千数点(部品台帳より)の部品を確保

このお宝に出番がやってきた。

即、ミニハウスのSさんに相談。

1台眠っている車(S600)があるとのこと。

連絡をお願いし、交渉完了。

実車も見ず即購入。そして、ミニハウスへ搬入し解体。

あっという間に解体は終了し、今回使用するエンジンの分解。

長い間、屋外に保管されていたため、表面は白く風化し,ボルト類は固着していた。

ブロックごとに分解し、手仕事で内外部を徹底的に磨く。潰したワイヤーブラシ多数・・・。

本格的な教えを受け(怒られながら?)、要所をチェックしてもらい作業は進んだ。

分解した部品管理に注意を受け、注意深くやっていたつもりが、2個の部品が行方不明に・・・。

作業台の下からあちらこちらを探したが、分からなかった。

順調に作業が進んでいた時だけに中断は辛かった。

この苦境もSさんの助けにより、なんとか回避できたが、送られてきた部品の請求書にふたりビックリ。

気を取り直し感謝の念を持ち、作業の再開。

いつもの日課の掃除を行う。工場を無償で使わせていただいていることに感謝を込めて。

当日は範囲を広めた。

ドラム缶周りの汚れがいつも気になっていた。

裏側のゴミを掻き出したとき、ブラストの粉とオイルにまみれた固まりに嫌な予感。

洗浄してみると例の紛失した部品である。

その状況をSさんが見逃すはずもなく、問いただされる。

工場内に話が広まり、常連客と大笑い。悲しいやら嬉しいやら・・・。

この部品は、いまも飾り棚に鎮座している。たぶんこのままだろう。今回の記念として。

なんだかんだといろんなことがありましたが、92回の作業で無事エンジン完成。

完成までの期間645日。

工場通いの往復距離5,152km。

思い出すたびに呆れる数字である。

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こんなに楽しい時を提供下さったSさんや車仲間に感謝。

そして、火をつけてくれた”Cento-Miglia”に感謝。

長期に渡る週末の留守家庭に愚痴もこぼさず、応援してくれた良き理解者達に感謝。

しかし、懲りもせず、「第二幕」が始まりました。

今日も工場で朝から夜まで油にまみれ遊ばせていただいた困った父親です。

我が愛車、HONDA S600 あと何幕が続くか不明。

購入から32年目、冬の回想。

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