ShinoBlog

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下流喰い

2007-03-09 | 読書
先日読み終わった本

下流喰い―消費者金融の実態 須田 慎一郎

CMでグラビアアイドルや犬なんかが可愛く登場する消費者金融

所謂、サラ金の実態の話。

失われた10年の間にこの業界も急成長したんだろう。

金持ちになる奴もいればそれにすがる奴もいる。

金貸しってものが登場したのは白鳳時代。

「公出挙(くすいこ)」稲貸しってものがあった。

室町時代の8代将軍・義政の妻日野富子も金貸しして稼ぐ。

強者は弱者を食い物にしている構図は今も昔も変わらない。

先日、昔のドラマ「カバチタレ」を見た。

第一話に主人公の女が彼氏の借金のカタに温泉売春宿に売られるシーンがある。

昔、このドラマをリアルタイムで見た時、

「吉原みたいな身売りがあるか」って思っていたが

この本を読んで、ドラマを見て平成の世の中にもあるんだと考えが変わった。

論理的に考えれば、金借りる→返済不能→身売り

そんなことが行われている町に行くのが怖くなった私

経済だけじゃなく、弱者から金をむしり取るのは政府も同じ

社会保障にしてもなんにしても

小学生でバブル絶頂期、大学時代は就職氷河期

そんな下流街道まっしぐらの道を歩いている私です。

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