
兜は基本的には、頭を覆う「鉢(はち)」の部分とその下の首を覆う「しころ」から成っている。平安時代の武士は、様々な意匠をこらしたという。ここにあるのは、「藤原の里」に展示してあるもの。

いつも驚かされるのだが、武将の甲冑など戦いで身につけるものは、色合いが派手でセンスの良いものが多い。戦闘で相手を圧倒するためだろうか。
それに比べて、現代の日本のビジネス戦士の身に着けているものは、あまりに地味だ。
展示のものは、あごひもがない。あごひものことを「兜の緒」と言い、「勝って兜の緒を締めよ」という言葉はここから出ている。