背中から腰の痛み

69歳　男性

既往歴：虫垂炎　尿管結石　通風　前立腺がんの陽性反応　右内側肘か炎
　　　　C7右側にできた脂肪腫の摘出Ope　右手ハンマートゥ　
　　　　高血圧症（服薬後　140/78）
主訴：背中から腰に掛けての痛み　

舌：淡白　少し青色がかる　歯根あり　苔：薄
脈：沈細やや硬
所見：全身の冷え。特に左脾経は顕著。むくみあり。色白、ぽっちゃり型。
その他問診：元来、脾気虚傾向にあり。軟便、時に下痢。夜中にトイレに１～2回
　　　　　　程度起きるため、熟睡できず。毎晩の飲酒はかかさず。

鍼の大嫌いな畑仕事大好きおとうさん。あまりの痛みに堪えかね受診。

左脾経には圧痛が顕著。また、背部ゆ穴の脾、胃、三焦は過敏のため鍼ができず。
お灸のみ。

「脾腎陽虚」やや「お血傾向あり」と診立てて治療をすすめる。

1回目の治療で腰部は楽になったものの、頚部から背中にかけての痛みが少し残る。2回目の施術後、当初より楽にはなったものの右頚部への違和感が残るとのこと。

右頚部の術後痕のために頚部の筋肉がひっぱられて痛みがでることもある。主訴を改善するには術後痕周囲への丁寧な施術も必要であろう。