森羅万象

日本社会で起きた出来事についての私の感想

アイヌ語地名ー朝鮮半島編ー済州島

2009-04-06 14:34:06 | Weblog
済州島では集落のことを kotan(こたん)と言うそうだ。
それから、もう一つ思い出したが、チャシも済州島で使っていたはずだ。
アイヌ語ではchasi(柵)だが、やがて砦へ拡大したようだな。
因みに朝鮮語でsashが城を意味するそうだが、音が似てるね。

んで、アイヌ語で kotan とは集落のことだが、
この kotan は kot+an という二つの言葉から出来ている。
即ち kot(窪地、くぼんだ状態) と an(あり) に分けられる。
つまり「kotan」とは「窪地、あり」という意味で、
窪地が目立つほどにある状態で、そこに行くと
「ここには窪地があるよな」と感じる様な状況
窪地が多数、あちこちにある状態をkotan(集落)と言うそうだ。

んで、それじゃあ、なぜ窪地があちこちにあると、
集落の意味になるのか?なんだが
その理由は、竪穴式住居のことを言ってるからだそうだ。
縄文時代の住居は、地面を掘り下げて作ったと小学校で教わっただろ。
それのことをアイヌが kotan と言ったんだな。
竪穴式住居は縄文時代だけでなく、平安時代まで残っていたと思ったな。

繰り返しだが、北海道のアイヌが済州島まで出かけて
「集落はkotanと言うんだよ」と教えて、北海道に帰ったのではない。
北鮮に出かけて「ここは湿地だからtomamだよ」と教えて帰ったのでもない。
新羅に出かけて「ここは盆地だからshir+raだと」教えて帰ったのでもない。
珍島に出かけて「ここは干潮時に歩いて渡れる海だからchin+toだよ」
と朝鮮人に教えて、aynu+moshir(北海道)に帰ったのではない。
日本列島はもちろん、朝鮮半島、東シベリア、カムチャッカ、樺太一帯に
アイヌが先住していたから、アイヌ語地名が残る。