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ひまわりのちいさなつぶやき

日々思うこと、感じたことをつれづれなるままに綴っていきます。

追悼・やぎさん

2015-02-01 20:43:30 | 短歌

 

冬枯れの野越え高麗川越えて行く八高線の小さな旅路

 

先月の大寒の日、10年以上知り合いであった、やぎさんが逝去されました。

共に、児童文学を志し、やぎさんは「満州からの引き揚げ」のことを後世に残すべく、

執筆活動をされていました。

京都にも何度もおいでになり、関西の女子たちと宇治でのお花見を楽しんでおられました。

2011年の1月、やぎさんのお住まいの近くまで出かけ、お話しました。

 

以下、「はな151号」の「旅の歌一首」より、転載します。

 

  最近のわたしの旅と言えば、もっぱら娘夫婦と孫たちの住む埼玉へ

 行くことになっています。

   「はな」の新年会に出席したあと、また、そこへ向かいました。

 途中まで、はなの仲間であるKさんと一緒だったのも嬉しいことでした。

  娘の家でひと晩を過ごしたわたしは、次の日、初めて乗る八高線で

 高麗川駅へ向かいました。7年ほど前からの友人と再会するためです。

  ネットを通して知り合い、児童文学の仲間としてお付き合いをしてきて、

 「オフ会」で何度かお会いしたことはありました。 しかし、お互いにいろ

 いろなことがあり、直接お会いするのは4年ぶりくらいだったでしょうか?

  その方は、昭和12年のお生まれで、両親・兄弟とともに満州に渡り、

 生活されていたのですが、昭和20年にソ連軍の侵攻により疎開、翌21

 年に引き揚げをしてこられたという経験の持ち主です。今は、その経験を

 多くの人に伝えたいと、書くことに精を出しておいでです。

  わたしたちは、今も「書く」ということを通しての親交を持っています。

  わたしは、病気のため長文を書くことができなくなりましたが、その間の

 わたしを救ってくれたのは短歌でした。今は、短歌と「はな」に出会えた

 ことに感謝しています。 短歌には、心を治し、癒す力があると実感して

 きました。 そんなことの様々をその方と話し合いました。しゃれた小部屋

 で昼食をいただきながら……。

  お別れの時には、長いこと手を握り合いながら、元気で書くことと、またの

 再会を約束しました。

 

……………………………………………………………………………………

 

   約束通り、その次の年、もうひとりの創作仲間といっしょに、やぎさんの

  お住まいの本当に近くでお会いしました。

 


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