悲しい内容でした。
震災の被災者の生活が成り立たなくなり、救おうとする過程で
生活保護制度の問題が浮き彫りにされていきます。
「MINAMATA」の時もそうでしたが、きょうも涙がこぼれました。
たくさんの人に観てほしい映画です。
↓ ちょうどきょうの赤旗の「潮流」が取り上げて書いています。
きょうの潮流
「どうか声を上げてください」「死んでいい人なんていないんだ」。そんなメッセージが迫ってきました。公開中の映
画「護(まも)られなかった者たちへ」です。
▼主テーマは生活保護。申請が認められずに餓死した“大切な人”をめぐり、むごい事件が起きていきます。そこには、憲法
に保障された当たり前の権利が損なわれている現実があぶり出されて。
▼いま長引くコロナ下で困窮者がひろがり、生活保護の申請数もふたたび増加しています。3カ月連続で前年の水準を上
回り7月の申請は5・6%増でした。仕事がない、家がない、食べるものがない。いまだ食料配布の列には女性や若者の
姿が絶えません。
▼国民の権利といいながら学ぶ機会もなく、実際は窓口で追い返され、偏見や差別にさらされる人も。最近放送されたE
テレ・ハートネットTV「みんなの生活保護」でも冷たく対応されて申請をあきらめたという声が紹介されていました。
▼番組では、政治によるバッシングや悪意に満ちた報道がくり返されることが苦境に立たされている人たちの足を止めて
いると。生活困窮者を支援する団体のメンバーは「まず相手を尊重することから始める」と訴えていました。
▼生活保護を「生活保障制度」に改め、必要な人がすべて利用できる制度にします―共産党が総選挙政策に掲げました。
申請の門前払いや扶養照会をやめ、命が理不尽に奪われることがないように。映画も発信しています。「不埒(ふらち)
な者が上げる声よりも、もっと大きく、もっと図太く」
(しんぶん赤旗より)