福井地裁では、「大飯原発3・4号機の運転再開はできない」と判断されました。
福島第一原発の事故以来、初めてのことです。
関電は、1260ガルの地震にまで耐えられるとしていますが、
地裁は「これを超える地震が起きないということは言えない」として、
運転再開はしてはならないと判断しました。
とても賢明な判断だと思います。
何より、「原発は人格権を侵害する」と判断したことが、当たり前ですが良かったです。
これが、全国で起こされている同様の訴訟にも良い影響をもたらすことを祈ります。
そして一気に、「原発ゼロ」「全原発廃炉」に向かっていくことを望みます。
判決骨子
・大飯原発3・4号機を運転してはならない
・250㎞圏内の住民には原発運転で具体的な危険がある
・安全対策や設備は確たる根拠のない楽観的な見通しに基づき脆弱
・地震の際、原子炉を冷やす機能と閉じ込める構造に欠陥
・基準地震動を超える地震が来ない根拠はなく、それに満たない地震でも
重大事故が生じうる
・福島原発事故は最大の環境汚染。二酸化炭素の排出削減は運転継続の
根拠にならない
横浜地裁では、「厚木基地の自衛隊機、夜間飛行差し止め」判断が出ました。
夜10時から朝6時までの飛行を禁じています。
しかし、米軍機には適応されず、騒音は続くことが予想されます。
睡眠が妨げられれば、健康被害が起きます。
眠れない辛さは、よくわかります。
何年か前に、米軍機が市街地に落ちて、母と子が亡くなった事故がありました。
そういう危険性もあるのですから、基地をなくして本当の平和な国にして欲しいです。
判決骨子
・防衛大臣は、厚木基地で午後10時から翌日午前6時まで、
自衛隊機を運行させてはならない
・国が米国に基地の使用を許可する行政処分は存在せず、米軍機の
飛行差し止めを米国に求めることはできない
・国は住民に対し、環境賠償として総額約70兆円を支払え
・騒音被害は健康や生活環境に関わる重要な利益の侵害だ
(判決骨子は、京都新聞から写し書きしました)
今回の件については、全く同じ意見です。朝日新聞の「生存の権利と電気代同列にできず」という言葉、どうか政府に届いてほしいと思います。
「豊かな国土に国民が根を下ろして生活していることが国富であり、これを取り戻せなくなることが国富の喪失だ」
という判決文には、胸が熱くなりました。
福島で起こったこと、
福島の方々のことを、
忘れてはいない、忘れてはいけない、という誓いのようで。
野党時代には原発を減らすと公約していたくせに、政権をとった途端に、まるでなかったことのように、平然と原発を使い続けようとしている政府はおかしいです。
「恥ずかしくないのかなあ」って、嫌味とかじゃなくて、ホントに心底不思議に思うんですけど。
私は通院があって、ちょっとしか見られませんでしたが、解説(?)として、裁判官の方が出演なさって、いろいろ話しておられました。
三権分立の大原則にも関わらず、国の方針に逆らうような判決を出した裁判官は、どこからか圧力がかかったり、高いポストに着けなくなったりするそうです。
でも、その方は、
「(出世なんかしなくていいと)腹をくくりさえすれば、自分の良心に従って、正しいと思う判決を出すことができる、それが裁判官のやりがい」(うろ覚えです)
とおっしゃっていました。
か、かっこいいーU+203C
久しぶりに、尊敬できる大人の言葉を、テレビから聞けた気がします。
それにしても、「司法は生きていた」って垂れ幕…。
原告が、どれほどの思いで訴えていたか分かります。
どうせこの思いは届かないかもしれない、でも一縷の望みをかけて訴えるしかない、という…。
国民の権利を守る最後の砦。
法に関わる全ての方々に、この垂れ幕に込めた思いが通じますように。
いつも読んでくださってるのですか?
ななえさんがどなたなのか、かいもく見当がつかないのですが、
ありがとうございます。
何より、わたしたちの命を第一番に考えてくださったということですよね。
裁判官としては、当たり前のことのようでいて、なかなか難しい
ことがある中での決断ですから、大きな意味がありますよね。
関西電力は、控訴してしまいましたが、司法の良心は生きているんだと
信じましょう!
お昼頃、コメント欄を開けたら、5件も入っていてびっくりしました。
時事問題を書くときは、いつもドキドキです。
スルーされちゃったらどうしようとか・・・いろいろ!
きちんと受け止めてくださる方が、たくさんいて嬉しいです。
ほんとに、今までの裁判では、「おかしいでしょう!」という判決が出たら、
「ああ、やっぱりねぇ・・・」とか思っていたんですが、
今回はスパッと、すっきりしましたね!
裁判官は、「司法」という国の方向を誤らせない大きな役目を背負う人です。
上を向かず、市民の方を向いてくださっていることが、
当たり前なんだけど、嬉しかったですね!
「司法は生きていた」と垂れ幕に書かなければならなかった歴史が
長くあるということですよね。
志賀原発も、2006年に金沢地裁が「運転差し止め」の判決を出したのに、
高裁にもちこまれ、反対の判決が出てしまいました。
最高裁でも同じでした。
関電は、きのう上告をしましたよね。
高裁でも、裁判官は英断をくだしてほしいと思います。
ぷいぷい、きのうは野菜苗の植え替えをしていて、見逃してしまいました。
今年は、野菜をいろいろ育ててみます。
消費税に対抗するには、がんばらなくちゃ!
ぷいぷい、今、携帯で見てます。
地道な運動が実を結んだということです。
諦めず訴え続けることがいかに大事なのかがわかります。
国会前で、関電前で、駅前で、近所で、話したり、署名を集めたり、
草の根の小さな力が集まれば、大きな力になるということです。
これが制約されたら大変なことになりますよね。
「秘密保護法」も、撤回してもらわなくては!
「控訴」・・・第一審の判決を不服とする場合に、その取り消し・変更を直接上級裁判所に求める訴訟手続き。
関電が行ったのは、こちら ↑ です。
「上告」・・・①民事訴訟法上、第二審の終局判決に対し、その憲法違反、憲法解釈の誤り、重大な判例違反その他の法令の解釈に関する重要な事項を理由に、原判決の変更を求めるための上訴。権利上告と、上告受理の申し立てとの2種類ある。
②刑事訴訟法上、高等裁判所による第一審または第二審の判決に対し、憲法違反、憲法解釈の誤り、最高裁判所判例と相反する判断などを理由として原判決の変更を求めるための上訴。
以上 広辞苑より
ああ、ごめんなさい。
言葉は正しい意味で使わないといけません。
良い勉強になりました。
しっかり覚えておかなければ・・・!