カフェ☆小悪魔

コメント&TB&リンク大歓迎(p≧∀≦q)〃
最近コメントのお返事が遅れがちでごめんなさい(ρ_;)

トンマッコルへようこそ

2006年10月17日 | ラブ☆シネマ
笑顔が一番つよいのです。

入村する

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

争いを知らない村『トンマッコル』に迷い込んだ南軍兵士
しかし、そこへ敵対する北軍兵士がヨイルに導かれ入村する。
彼らは村人を真ん中に挟んでにらみ合いを始める。





そんな緊迫した中で村人達は、兵士そっちのけで
じゃがいもの出来や畑を荒らすイノシシの心配を始める。
自分達のおかれた立場がイマイチわかっていない村人の
マイペースっぷりは笑えます。


実は、南北両軍が入村する前に怪我をして運び込まれた
(村人は「空から降ってきた」と思っている:笑)
スミスというアメリカ軍人がいます。
言葉が通じない為、本を片手にコミュニケーションを試みる。
「HOW ARE YOU?」で場内大爆笑



数日続いた睨み合いも手榴弾の登場で決着するかに思えたが
不発弾だと思い投げ捨てた先にあったのは村の食糧貯蔵庫。
中に保管されていたとうもろこしは全てポップコーンに



村人の大切な食糧をダメにしてしまった罪滅ぼしに
いがみあいながらも農作業に励む軍人達。





そんなある日、例の巨大イノシシが村を襲います。



追われる村人から注意をそらそうと
横っ飛びに石を投げるテッキ

その後も続くスローモーションのような映像を前に
一昔前のサッ〇ロビールのCMを思い起こし

LOVE?BEER?

と呟いたのはお嬢だけではあるまい。
いや、恐らくアンタだけ―



テッキ目掛けてまさに猪突猛進の巨大イノシシ。
立ちすくむ彼を助けたのは南の軍人・ピョだった。


肉を食べない村人は、イノシシを埋めてしまう。


埋めたイノシシを掘り起こしコッソリ食する北軍。
そこへ、「肉を食べたい」と南軍もやってくる。

ひとつの火を囲み
気まずいながらも同じ肉を食する5人の軍人。
そこへスミスもやってくる―
ここ笑えます


イノシシ退治をきっかけに少しずつ近付く心と心。
サンサンヨンヒを「兄貴」と慕うようになる。




ようやく平和が訪れるかに見えたのだが・・・


ある日、スミスを捜索する軍がトンマッコルに乗り込んできた。
村人に紛れ込んだ軍人を炙り出すべく行われる尋問・暴力。

軍人の身に危険が及びそうになると
身内のふりをしてかばう村人達。



しかし、とうとう銃撃戦が起こってしまう。


村中に響き渡る銃声-


「熱いよ・・・」

瞳をキラキラを輝かせ
いつも笑顔だったヨイルの瞳が涙に濡れる。



このままではトンマッコルが危ない


守りたいもの、大切なものが同じだと気付いたその時
民族の垣根を越え彼らの心が一つになった。

村を守る為、5人いや6人の軍人が立ち上がる。




命を落としかねない作戦に及び腰だったサンサン
作戦実行中、兄貴と慕ったヨンヒの死を目の当たりにする。

サンサンにとってヨンヒ
はすでに敵方の軍人ではなく
心から慕える人物となっていたのでしょう。


悲しみで全身を打ち震わせながら
敵機を銃撃するシーンに胸が張り裂けそうでした。


2人が命を落とし、残ったのはスファテッキピョの3人。


雪原でスファピョが交わした
悲しげな、それでいて少し気恥ずかしげな視線は
何を物語っていたのだろう。


心が通じ合えた喜びなのだろうか?
それともトンマッコルを守り抜いた満足感か?





何のための戦争なのか?


誰のための戦争なのか?


トンマッコル・・・

民族の垣根を超え
人が人として穏やかに助け合って生きていきたい

そんな人々だからこそ作り得た理想郷なのかも知れない



          (10月16日 厚生年金会館芸術ホールにて試写)