ある調理師専門学校生の1年

2004年4月~2005年3月。調理師専門学校での日々。

10月31日(日) お腹は空きます

2004年10月31日 | 学生生活
引き続き、あまり具合がよろしくない。家でおとなしくしているに限る。

どうしてお腹が減るのかな。ケンカをするから減るのかな?理屈では満腹中枢と血糖値、2つの条件が空腹に関係していると言が、それだけじゃないと思うのは僕だけか。どうしようもなく美味しそうなものを目の前に差し出されたら、たとえ夕食の後でも飛びついて食べてしまう。それが現実。

かくして、運動量の殆どない療養中は太る傾向にある。食欲がなくなるなんてことは…ない。

10月29日(金) 中華が続く

2004年10月29日 | 学生生活
昨日の中華実習が終わったのが17時頃。バイトが夜勤なので2時間程の仮眠のみでそのまま学校へ向かい、今日の午前中がまた中華実習。ひたすら中華料理と対峙しているような気分になる。

今日の実習メニューは以下の通り。
・五目あんかけ焼きそば
・菊の花と魚のスープ
・胡麻まぶし揚げ団子

ちょっと焼きそばの餡が油っこくなってしまった以外は合格点。

今日嬉しかったこと。周りの人と比べて物覚えが悪く、それでいてメモを取らない同じ班の彼が今までにない頑張りを見せてくれたこと。他の班員全員もその頑張りを認める位の変わり様。以前の実習班では何もさせてもらえなかったと聞き、仕事を回すようにしたのが実を結んだとしたらなんとも嬉しい話だ。もちろん、一番大きな理由派は本人の意識が変わった事だろうが。

一過性で決して終わることなく、この調子でこれからも続けてもらいたいと切に願う。


10月27日(水) レシピのカード化

2004年10月27日 | 学生生活
最近、レシピのカード化に着手し始めた。自筆のメモ書きがあるにはあるのだが、その時々に思いついたことが脈略なく書き込まれていたり、読みやすいとは言えない。それぞれをA6程度の大きさにまとめてキッチンにまとめて置いておき、取り出して参照できるようにすれば便利かなと。そうなってくるとラミネーターも欲しいなぁ。

レシピをコンパクトにまとめようとして、まとめやすいのは日本料理。基本的に細かい味付けの指定はなく、「塩梅」を大切にする料理だから。反対に、意外とまとめにくいのは中華料理。食材それぞれに適した下処理を行い、味付けも多くの調味料からなる合わせ調味料。食材を羅列するだけで大きくスペースを使ってしまう。

そんな少ないスペースで調理方法をうまく説明するには、自分の頭の中にある程度叩き込んで、レシピを補助程度に使うのがいいのかな。


10月26日(火) 研修旅行説明会

2004年10月26日 | 学生生活
放課後に研修旅行の説明会。僕は日帰りの鮟鱇鍋コース。目的地は茨城の大洗。数年前にここから苫小牧行きの船にのった、懐かしい地だ。

朝8時に学校を出発し、戻ってくるのは夜8時。水戸天狗納豆納豆展示館、那珂港おさかな市場を見学、「味処 大森」で鮟鱇鍋を食し、「窯元 大津晃窯」で手ひねりの陶芸体験を1日でこなす。ハードスケジュールだ。

嬉しいのは鍋を食べる時、2人に1本ビールがふるまわれること。こういう融通はいくらでも大歓迎。

10月25日(月) モンブラン

2004年10月25日 | 学生生活


秋と言えば、栗。栗と言えばモンブラン。

みなさんのイメージするモンブランは黄色or茶色?今でこそ渋皮煮の茶色いモンブランもポピュラーだけど、日本で始めて販売されたのは黄色いクリームのモンブラン。自由が丘にある「モンブラン」の創業者が日本人の味覚に合うように思考錯誤を重ね、甘露煮を使うという結論に達したのが1933年。以来モンブランは日本中に広まり、老若男女に愛される洋菓子となったのだとか。

今日作ったのは茶色いもの。3つも食べるとさすがにお腹一杯。満足、満足。


10月24日(日) 癖になる食べ物

2004年10月24日 | 学生生活
バイト明け。

腹の調子はまだあまりよくないが、無性にカレーが食べたくなり新宿駅のC&Cに立ち寄る。ここのカレー、初めて食べた時は全く美味しいと思わなかったんだけど、回を追う毎に美味しく感じられるようになってきた。癖になるってやつかな。

癖になる食べ物には必ず秘密がある。例えば、デパ地下で人気の神戸コロッケ。単なるポテトコロッケがなんでこんなに美味しいの?理由は2つあり、第一に素材を吟味しているから。そして第二に砂糖を隠し味に少量入れているから。確かな筋から聞いた情報です。

10月23日(土) 地震

2004年10月23日 | 学生生活
YEHの会議中、突然大きな揺れが。新潟中越地震。まさか、新潟が震源地の地震が起こるなんて夢にも思わなかった。オフィスでは2、3物が落ちた程度で済んだが、震度3でこの状態。東京を直撃したら間違いなくダメだろう。

情報技術が発達して、TVやラジオはもとよりインターネットで瞬時に情報が手に入るようになった。しかし、情報を手にする事ができるのは災害を逃れた人々。情報を本当に欲している人々に届くまでには時間がかかる。なんとかならないものか。

阪神大震災の時もそうだったが、大規模な災害が起こると非常用グッズが飛ぶように売れる。で、しばらくすると誰も見向きもしなくなる。日本人らしいと言うか、なんと言うか。

我が家では災害時、家族4人が3日間は援助物資なしで生活できるだけの食料を常に備蓄している。定期的に入れ替えを行っているので、たまに夕食にレトルトパウチされたご飯や赤飯が出てくる事も。お袋のマメさには頭が下がる。

ただ、実際災害に遭遇して避難所生活を強いられた時、その食料が本当に自分達にとって役立つか。仮に隣の見知らぬ家族が小さい子供を抱えていたとしよう。そんな時、僕はその食料を食べられるだろうか。

知り合いの家族ではそんな状況も想定して、家族の人数分のテントとシュラフも常備していると言う。確かに懸命な判断だが、なんだか悲しい。災害時にまで気づかれをするなんてことのないよう、食料と水だけは備蓄しておきましょうよ。

オレッキエッテ 魚介のソース

2004年10月22日 | 西洋料理
<オレッキエッテ>
・セモリナ粉     160g
・中力粉        32g
・全粒粉        16g
・塩          小1/2
・ぬるま湯     90~95ml

<魚介のソース>
・ピュアオイル     40cc
・ニンニク        1片    みじん切り
・アンチョビ(フィレ)  2枚    みじん切り
・赤唐辛子        2本    種を取って、縦に割る
・イタリアンパセリ    少々    みじん切り
・海老         10尾    さいの目切り
・ホタテ         4ヶ    さいの目切り
・スルメイカ       1杯    さいの目切り
・あさり        350g
・白ワイン       50g
・チェリートマト    12ヶ
・バージンオイル     少々
・塩、胡椒        適量


1:オレッキエッテを作る。材料を全て合わせ、軽くこねてまとめる。ぬるま湯は一気に入れないこと。まとまったらラップなどで密閉して少々休ませる
2:生地を棒状に伸ばし、スケッパーなどで切り分ける。切り分けた生地は丸めて潰して、こんな感じに仕上げる
3:オレッキエッテを茹で始めると同時に、ソースを作り始める。フライパンにピュアオイル、ニンニクを入れ香りを出す
4:続いて、赤唐辛子アンチョビを入れ、さらにあさりを入れて炒める
5:残りの魚介類をイタリアンパセリを全てフライパンに入れ、白ワインを振ってふたをする
6:あさりの口が開いたら、チェリートマトを加えて少々煮込む
7:ソースの味を塩、胡椒で調える。パスタが茹で上がったら(目安:お湯の中で浮き上がってから2~3分)ソースと合え、バージンオイルでソースを乳化させとろみをつける
8:皿に盛り付けて、完成

10月22日(金) 腹痛と調理師専門学校

2004年10月22日 | 学生生活


水曜日から腹痛が続いている。体の調子がよくない。そんな時に限って、実習。しかもイタリアン。

・オレッキエッテ 魚介のソース
・ジャガイモと3種類のチーズのフリッコ
・マンゴーの入ったパンナコッタ ヨーグルトジェラート添え

明らかに美味しい。食べたかった。でも我慢。絶対後で後悔するから。

本当に一口も食べず。調理師専門学校通っていて、腹壊したらダメだ。パンナコッタは隣の班の子が心から美味しそうに食べてくれた。


10月21日(木) 学園祭シミュレーション

2004年10月21日 | 学生生活
丸一日使っての学園祭シミュレーション授業。学園祭はクラスや個人単位の参加ではない。西洋、日本、中華、などの分野別に各クラスから人数を割り当てて行う、いわゆる縦割り方式だ。よって、今日はメニューや作業の確認に加えてメンバーの顔合わせという意味合いも強いに違いない。

僕が参加するのはカフェ。3種類の手打ちパスタと2種類の手作りデザートを驚愕の価格で提供する。詳細は正式決定後に。

50余人のメンバーを半分に割り、その中で作業の分担。「今日とりあえずパスタ鍋振る奴決めておけ」と先生に言われ、立候補。無事3人の中の1人に納まる。とりあえず…という話だったのが、話の流れ的には当日も今日担当した人間が同じものを作ることになりそうだ。立候補しておいてよかった。

実際にオーダーが入ってから提供するまでの時間を計る。茹で時間約1分半のパスタを提供するのに、最も時間のかかったところは8分。ありえない。先生から容赦ない罵声が飛ぶ。本番までは2週間以上もあるからなんとかなるとは思うけど。というより、なってくれなきゃ困る。

今度こそ、最後になるだろう学園祭。自分にできる事をきっちりやって、悔いを残さないようにしたい。

10月20日(水) 腹痛

2004年10月20日 | 学生生活
どうも腹の調子がよくない。昨日とは逆に、講義ばかりで助かった。こんな調子では試食はおろか、調理中の味見もできないから。授業終了後のHRが長くなりそうだったので、担任に体調が悪い旨を告げ帰宅。バイトに行くため、仮眠を取る。2時間ばかりの睡眠でも少しは気分がよくなるもんだ。

さて、バイト気合で乗り切ろう。

10月19日(火) カプセルホテル

2004年10月19日 | 学生生活
昨夜は山手線で一周してしまい、最寄り駅までの終電を逃す。新宿の街をさまよい歩き辿り着いたはカプセルホテル。4年前、北海道を旅していた時に泊まった時以来か。あの時は自費ではなかったが。思っていたより広いカプセル内に満足して、熟睡。

午前中は自分でも起きていたのか寝ていたのかわからないような状態。コックコートを着れば自動的にスイッチが入るから実習ならまだよかったが、講義は厳しい。帰宅し、再び就寝。よく食べ、よく眠る。子供のような生活だ。

10月18日(月) クラス委員飲み

2004年10月18日 | 学生生活
前もって約束していた訳ではないが、話の流れでクラス委員飲み。通年の女の子、前期の僕、後期の男の子。女の子は元社会人、僕も後期の彼も20歳をきちんと超えている。この学校では珍しい、合法的な飲み。

「ついさっき実習で食べたばかりなので和食がいいだろう」と、言われるがままに麻布十番へ。社会人が行くお店は一味違う。相当な顔見知りらしく、店長さんとご挨拶。「ワインの品揃えが渡し好みで素晴らしい」との事なので、その辺はお任せ。クレマンという発泡酒に始まり、白、赤と。

少々脱線。シャンパンというのが、フランスのシャンパーニュ地方で作られたスパークリングワインである事は有名だが、クレマンとは何か。どうやら、アルザスやブルゴーニュでシャンパンと同様の工程で作られるスパークリングワインのことらしい。


焼き明太子、マコモダケのグリル、鴨ロース、豆乳湯豆腐、近江牛味噌漬け焼き、舞茸の包み焼き、鯨ベーコン…他にも食べただろうけど、覚えている範囲で。よく食べた。中でもマコモダケという野菜(?)は食べるのも見るのも初めて。シャキシャキした歯ごたえ、筍ときのこを合わせたような味わいが塩と合ってとても美味。

マコモダケ、どうやらイネ科の植物らしい。見た目はポロ葱のような、筍のようななんともいえない形。スーパーでは売っていないだろうか。炒め物に相当合うと思う。要チェック。