消費者庁は3月8日、「第6回健康食品の表示に関する検討会」を開催した。前回までの分析結果を踏まえて議論にあたり、保健機能食品(特定保健用食品と栄養機能食品)といわゆる健康食品とは区別して検討する方向性が示された。論点の骨子は、1)特定保健用食品の表示許可手続、2)健康食品の表示のあり方、3)健康食品の虚偽・誇大な広告の取締りについての三点。特定保健用食品について、審査基準の明確化、表示許可後に新たな科学的知見が生じた場合の再評価方法を明確にする、消費者理解のためのわかりやすい表示、適正広告基準の運用促進などが提案された。
消費者が必要とする情報には個人差があり、1)科学的厳密性よりも感覚的表現を好む、2)情報の科学的根拠を強く求める、3)情報の信憑性あるいは妥当性を保証を求める、4)製品のメーカー名を重視するなど、すべてを同時に満たすことは難しい。また現状ではエビデンスがなくても実際に有効なもの、経験的によいものもあり、これらを一概に排除することは出来ない問題が提議された。
製品の表示と実際がどうなのか、科学的に認められているのか、あるいは虚偽誇大なのかを議論するにあたり、題材となる問題事例が要望された。中には「健康食品という名称を禁止すること」を求める、これまで積み重ねた議論を覆すような意見もあった。これら議論を深めるため、検討会を4回追加して7月まで延長される。
初回に配布された資料「健康食品の表示をめぐる現状」が更新されている。健康食品の市場、利用状況、トクホ、栄養機能食品、取締り、諸外国の制度などが図とグラフでまとめられており、よい資料である。
http://www.caa.go.jp/foods/pdf/syokuhin208.pdf
前半はほとんど、「食品添加物」の話です。
非常に興味深いので、見てください。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
http://xurl.jp/5x5b