NikonD300 24~70mm F2.8 1/1000 F8 ISO720
九州地区42年ぶりにSLが寝台列車を牽引
JR九州 特別列車「BSデジタル号」運転報告
JR九州はNHKと共同プロジェクトで、翌年7月25日からのテレビ放送完全デジタル化を前、新たなデジタル放送の魅力を伝えることを目的に、9月3~5日、九州一周する企画で特別列車「BSデジタル号」を運転した。
「BSデジタル号」は9月3日に門司港を発ち、翌4日に肥薩線を経由して南下。5日にかけて日豊本線を北上し、久大本線・日田彦山線を経由して門司港に到着した。3両の14系寝台車(熊本車)を特別塗装機のDE10形(熊本車)が牽引したが、とくに注目となったのは4日の熊本~人吉間をSLが牽引し、ブルートレイン(寝台車)編成をSLが牽引するのは九州地区では42年ぶりの運転となった。
SLは58654で、「SL人吉」の牽引機だが、当日は下り8261レを運休し、ほぼ同時刻で14系寝台車3両の「BSデジタル号」を牽引した。なお、同日の上り8262レを運転する為に、50系改レトロ調客車3両は特別塗装機のDE10形の牽引で、熊本~人吉間を「BSデジタル号」運転前に回送で運転され、珍しい組合せでの編成となった。
人吉からは、大畑駅のループ線や大畑~真幸間のスイッチバックを通り、木造駅舎が特徴の嘉例川駅などにも停車。翌5日には、大分から久大本線に入り、日田彦山線を経由して終着・門司港に到着した。「BSデジタル号」は、全区間でオリジナルのヘッドマークを掲出した。ヘッドマークのデザインは、JR九州のデザイン顧問として数々の車両や駅舎を送り出してきた水戸岡鋭治氏が担当した。
人吉駅では長時間停車した為、地元の観光関係者が乗客を出迎え、温泉旅館のスタッフが冷たい紅茶でもてなした。球磨川の渓谷美や緑の山々が楽しめ、車窓からの景色が人気を集める「SL人吉」が、50系改レトロ調客車に代えて14系寝台車を牽引した為、SLとブルートレインの貴重な編成をカメラに収めようと、沿線各地には全国より数多くのレイルファンが集まった。
九州地区42年ぶりにSLが寝台列車を牽引
JR九州 特別列車「BSデジタル号」運転報告
JR九州はNHKと共同プロジェクトで、翌年7月25日からのテレビ放送完全デジタル化を前、新たなデジタル放送の魅力を伝えることを目的に、9月3~5日、九州一周する企画で特別列車「BSデジタル号」を運転した。
「BSデジタル号」は9月3日に門司港を発ち、翌4日に肥薩線を経由して南下。5日にかけて日豊本線を北上し、久大本線・日田彦山線を経由して門司港に到着した。3両の14系寝台車(熊本車)を特別塗装機のDE10形(熊本車)が牽引したが、とくに注目となったのは4日の熊本~人吉間をSLが牽引し、ブルートレイン(寝台車)編成をSLが牽引するのは九州地区では42年ぶりの運転となった。
SLは58654で、「SL人吉」の牽引機だが、当日は下り8261レを運休し、ほぼ同時刻で14系寝台車3両の「BSデジタル号」を牽引した。なお、同日の上り8262レを運転する為に、50系改レトロ調客車3両は特別塗装機のDE10形の牽引で、熊本~人吉間を「BSデジタル号」運転前に回送で運転され、珍しい組合せでの編成となった。
人吉からは、大畑駅のループ線や大畑~真幸間のスイッチバックを通り、木造駅舎が特徴の嘉例川駅などにも停車。翌5日には、大分から久大本線に入り、日田彦山線を経由して終着・門司港に到着した。「BSデジタル号」は、全区間でオリジナルのヘッドマークを掲出した。ヘッドマークのデザインは、JR九州のデザイン顧問として数々の車両や駅舎を送り出してきた水戸岡鋭治氏が担当した。
人吉駅では長時間停車した為、地元の観光関係者が乗客を出迎え、温泉旅館のスタッフが冷たい紅茶でもてなした。球磨川の渓谷美や緑の山々が楽しめ、車窓からの景色が人気を集める「SL人吉」が、50系改レトロ調客車に代えて14系寝台車を牽引した為、SLとブルートレインの貴重な編成をカメラに収めようと、沿線各地には全国より数多くのレイルファンが集まった。
実に4年ぶりに球磨川に沿って58654が快走
JR九州 待望の復活「SL人吉」運転開始
JR九州では、4月25日から肥薩線熊本~人吉間で「SL人吉」の運転を開始した。肥薩線では平成17年8月以来、約4年ぶりのSL復活運転となる。「SL人吉」をけん引する58654は大正11年に製造され、昭和50年に引退。人吉市の矢岳駅展示館に保存されていたが、昭和63年に豊肥線で「SLあそBOY」として復活。平成17年8月28日にボイラーを支える台枠や車軸が次々と故障し再び引退した。平成19年1月に58654の復活が発表され、肥薩線熊本~人吉間での「SL人吉」運転が決まり、JR九州小倉工場で約4億円をかけて修復され奇跡の復活が実現した。
25日JR熊本駅では出発式が行われ、地元高校生によるブラスバンド演奏の中、蒲島郁夫知事らがテープカットした。一日駅長のエッセイスト、斎藤由香さんの合図で、汽笛が鳴り、黒い煙を吐きながら記念すべき「SL人吉」はゆっくりと出発した。途中の八代駅や一勝地駅、人吉駅でも盛大に歓迎、祝賀のイベントが催された。午後2時からは、人吉駅で上り列車の出発式が行われ、主役の一日駅長は、94歳の元SL機関士得田徹さんが務めた。
3両編成の「SL人吉」は1、3号車が展望室で、2号車がビュッフェ。客車内は木や本革を使い、レトロで豪華な雰囲気。3号車から1号車に向かうにつれ、色合いが明るくなるのも特徴で、大正から昭和期の時代の変遷をイメージしている。ヘッドマークは黒地、漢字で「人吉」と書かれたデザインのものが掲出された。
車内では、乗客らが日本3急流・球磨川の雄大な渓谷を眺め楽しみ、さらに、ビュッフェでは「球磨焼酎」や「からしれんこんスティック」、「炭焼き馬肉」など熊本ならではの名物を楽しんだ。沿線各所にはレイルファンや一般客が全国より集まり、久々に見る復活の勇姿をカメラに収めようと熱心にシャッターを切っていた。
九州新幹線が2年後に全面開通し、肥薩線も100周年を迎えようとしている今日、「SL人吉」が末永く運転され続けることにより、沿線の活性化や経済的効果が上がることで今後、人吉・球磨地区が活気づくことを心から願いたい。
NikonD700 70~200mm F2.8 1/1000 F5.6
JR九州 待望の復活「SL人吉」運転開始
JR九州では、4月25日から肥薩線熊本~人吉間で「SL人吉」の運転を開始した。肥薩線では平成17年8月以来、約4年ぶりのSL復活運転となる。「SL人吉」をけん引する58654は大正11年に製造され、昭和50年に引退。人吉市の矢岳駅展示館に保存されていたが、昭和63年に豊肥線で「SLあそBOY」として復活。平成17年8月28日にボイラーを支える台枠や車軸が次々と故障し再び引退した。平成19年1月に58654の復活が発表され、肥薩線熊本~人吉間での「SL人吉」運転が決まり、JR九州小倉工場で約4億円をかけて修復され奇跡の復活が実現した。
25日JR熊本駅では出発式が行われ、地元高校生によるブラスバンド演奏の中、蒲島郁夫知事らがテープカットした。一日駅長のエッセイスト、斎藤由香さんの合図で、汽笛が鳴り、黒い煙を吐きながら記念すべき「SL人吉」はゆっくりと出発した。途中の八代駅や一勝地駅、人吉駅でも盛大に歓迎、祝賀のイベントが催された。午後2時からは、人吉駅で上り列車の出発式が行われ、主役の一日駅長は、94歳の元SL機関士得田徹さんが務めた。
3両編成の「SL人吉」は1、3号車が展望室で、2号車がビュッフェ。客車内は木や本革を使い、レトロで豪華な雰囲気。3号車から1号車に向かうにつれ、色合いが明るくなるのも特徴で、大正から昭和期の時代の変遷をイメージしている。ヘッドマークは黒地、漢字で「人吉」と書かれたデザインのものが掲出された。
車内では、乗客らが日本3急流・球磨川の雄大な渓谷を眺め楽しみ、さらに、ビュッフェでは「球磨焼酎」や「からしれんこんスティック」、「炭焼き馬肉」など熊本ならではの名物を楽しんだ。沿線各所にはレイルファンや一般客が全国より集まり、久々に見る復活の勇姿をカメラに収めようと熱心にシャッターを切っていた。
九州新幹線が2年後に全面開通し、肥薩線も100周年を迎えようとしている今日、「SL人吉」が末永く運転され続けることにより、沿線の活性化や経済的効果が上がることで今後、人吉・球磨地区が活気づくことを心から願いたい。
NikonD700 70~200mm F2.8 1/1000 F5.6